恋愛相談を始めた経緯と「聴くことの力」
恋愛相談をしている人は世の中にそんなに多くないと思う。どんなご縁があってか、どういった流れでそんなことをやることになったかについて、突然ですが今日はお話をしたいと思う。
どういったきっかけで始めた?
私は昔からどうしてか私の周りに友人が集まると恋バナが始めるという現象が起こる。2013年に世界一周のピースボートというクルーズに乗ったのだけど、乗船中も誰かの恋愛相談に乗っていた。
そこで的確なアドバイスをするものだから、恋愛相談といえばべぇさんみたいなことを思われることが多かったように思う。大概、人が悩んでいる時は自分の現在地を忘れて迷っているだけなので、そのことを思い出させてあげると解決することが多かった。
そんな友人の恋愛相談に乗っていると「私は恋バナが好きなんだ!」ということに気づくようになる。その延長線で一つここはサービスとして提供してみようと思って、ココナラというスキルの販売マーケットで販売したのが最初のスタートであった。
恋愛相談、思いの外当たる笑
ココナラで恋愛相談を始めてみた結果、思いの外当たったというのが本音である笑 年間で数百件ぐらい乗っただろうか。評価としては5段階で4.9をマークするようになった。ありがたいことに、ほとんどの人が満足してくれたのである。
スタイルとしては基本的にテキストベースで、悩みに対してこちらも文章で返していく。文章が続く限りするけども、大体は解決に向かっていくので長くとも10往復ぐらいで相談は終了する。
どうして相談が成功したのか?
どうして恋愛相談でそんなに高い評価を得ることができたのか。その理由は以下の3つのことがあると考えている。
分解する
寄り添う
相手に答えを考えさせる
1つ1つ解説していきたい
分解する
まず相談の第一は分解から始まる。相談・悩みの多くは裁縫セットに入っている糸屑のように絡み合っていることがほとんどである。だから、私は聴くという作業を持ってこれをほどいていく作業をする。
どういったことに不安を感じているのか。
どういったことが望みなのか。
またその望みの優先順位は何か?
そんなことをつぶさに聴いていくのが分解である。
寄り添う
話している相談者は人間である。だからこそ、辛いという思いを誰かに話したいと思って相談に来ている。私はその相談者に寄り添うという行為を持って、信頼を得るように意識している。
寄り添うというのはとても難しい作業だと思う。大体、こういう相談事はアドバイスをしがちであるが、アドバイスというのは必要がない人にとっては刃になることもあるし、それは寄り添うと私は言わないと思う。
ただ、相手が話す言葉に耳を傾け、受け取る。評価もせず、アドバイスもせず。そのことを繰り返していくと、自然と相手の心の横にそっと座ることができるのである。
相手に答えを考えさせる
分解と寄り添うということをしたあとは、最後に「相手に答えを考えさせる」というフェーズに入る。多くの話を聞いてきた私は相談者の大体の答えはわかるがそれではいけない。考えるのはやはり相談者なのである。
どうして私が答えを出していけないのかというと、納得感が薄れるからである。相談者自身が答えを見つけて始めて自分の腑に落ちるというもので、私が答えを出してはいけないのである。
自分で一生懸命行動した先に見つけた答えは、その人の次のステップへの指針になる。だからこそ、相談者が見つけることを邪魔してはいけないと私は強く思う。
ネットでの相談がリアルの場に
そんな恋愛相談をネットでやっていたのだけど、次第にリアルの場所になっていく。それは勤め始めたゲストハウスがきっかけだった。ゲストハウスは比較的スタッフとお客さんの距離が近い簡易宿泊所である。
距離感が近いからこそ自分が何をしているかとかそういったことを話しやすい。また、来るゲストさんも何かしらの悩みを持っていることが多く、その話を聞いてそのまま相談になることも多々あった。
リアルの相談というのはテキストとは違って、相手の表情を見れるから面白い。最初は顔が暗かった人も、相談後は明らかに顔が明るくなるものだからやりがいがあった。
そんな相談も宿の通常業務と合わせて8年ほどしていた。
恋愛相談で学んだこと
べぇさんという人間を語るに恋愛相談ははずせない。それほどの件数を受けてきたし、人の人生を変えてきたという自負がある。そんな中、私はどんなことを学んだのかとふと考える。
「話を聴くことの力」
真っ先にあげたいことは「話を聴くことの力」である。恋愛の悩みは大なり小なりあるけど、その人の今を止めてしまうことがある。何かをしたいと思っていても、心が追いついてこないことがあるのだ。
だけど、人に話し、聴いてもらうということを経るだけで、その人が救われることがある。それは本当に不思議な体験で、目に見えて人が変わる。これが話を聴くことの力だと私は思っている。
もっと言えば、本気で誰かに話を聴いてもらったことがある人はどれだけいるのだろうと思う。自分の悩み、トラウマ、苦しみ。そういったものを誰かに聴いてもらったことがある人はどれだけいるのだろうかと。
私の相談はしばしば恋愛にとどまらないことがある。守備範囲広く人生というものを扱うこともある。話の内容は家庭環境やこれまでの人間関係というものになることもあるのだ。
誰かに話を聴いてもらうことそのものが、人の人生を好転させ前に進める力になる。そういったことを私はありがたいことに経験させてもらった。だからこそ、今後も人の相談に乗り続け、人の拠り所になりたいと思っている。
まとめ
ざっくりとではあるけども、恋愛相談を始めたきっかけやうまくいく要因についてお話しした。具体的に恋愛相談を受けてみたいと思ったり、話を聴いてもらいたいという方はぜひ私までご連絡を。
妻とラジオもやっています。
徒然恋愛学