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#2 選択肢が増える”新たな働き方”。出来る方法を見つけていくと、いろいろな可能性が広がっていくー瀧井智美さん

こんにちは。「ワーク・ライフチャレンジ〜未来をひらく私たちの働き方〜」は、未来の働き方・生き方をテーマにしたインタビュー形式のPodcastです。
様々な分野で活躍するゲストの方々をお招きし、ワーク・ライフバランスの実現に向けた取り組みから、未来の働き方・生き方について、深掘りしていきます。
2話目は、ワーク・ライフバランスコンサルタントやダイバーシティ・ファシリテーターとして、働き方改革プロジェクト、組織風土改革プロジェクト、キャリア開発プロジェクトなどを数多く担当されている株式会社ICB 代表取締役の瀧井智美さんをお迎えいたしました。


🔽プロフィール
瀧井 智美(たきい ともみ)さん
株式会社ICB 代表取締役
活動拠点:兵庫県を拠点に全国

営業事務、パソコンインストラクター、キャリアカウンセラー、独立系コンサルタントを経て、キャリア開発・組織活性化・人材育成を支援する「株式会社 ICB」を設立。個人の成長、組織発展のためにはワーク・ライフバランス、ダイバーシティ経営が必要であると注目し、ワーク・ライフバランス・ダイバーシティ導入支援研修や活力ある組織作り、各種プロジェクト支援(女性活躍 PT・働き方改革 PJ・組織風土改革 PJ・ダイバーシティマネジメント実践 PJ・管理職サポート PJ 等)の実績多数。
その実績が評価され、2015 年ひょうご女性未来縹(はなだ)賞受賞。

また、大学でのキャリア教育にも力を入れており、龍谷大学で 10 年間キャリアデザイン科目担当後、四天王寺大学国際キャリアマネジメント科目、大阪経済法科大学キャリアプログラム(ワーク・ライフバランス、ダイバ ーシティ等)の担当を経て、現在は甲南女子大学にてリーダーシップ開発科目を担当中。 近年はダイバーシティ推進のためのアンコンシャス・バイアストレーニングやシナリオプランニング、フューチャーセッションに特に力を入れており、多様な人々の力を組織力に繋げる支援、イノベーションの支援を行っている。
プライベートでは夫と 3 人の娘とワーク・ライフバランスを大切にした働き方を実践中。


自己紹介

──本日お話しいただく瀧井さんのプロフィールをご紹介します。
前川
 瀧井さんは2003年から、キャリアコンサルタントとして活動をスタートされ、その後2008年、兵庫県でワーク・ライフバランスコンサルタントとして企業のワークライフバランスを推進されています。2010年4月から2024年5月までの14年間、122名のプロコンサルタントを抱えるワーク・ライフバランス推進の専門家集団として、WLBC関西の代表を務め、数多くの事業を手掛けられました。その活動実績が高く評価され、2015 年ひょうご女性未来・縹(はなだ)賞を受賞されました。株式会社ICB(アイシービー)では、ダイバーシティ・ファシリテーターとしてアンコンシャス・バイアストレーニングやファシリテーション、アサーティブなど、多様な人々の力を組織力に繋げる支援をされています。

ワーク・ライフバランスとの出会い

──具体的な瀧井さんの活動内容、お伺いできますでしょうか。
瀧井さん 
はい、改めて、皆さんこんにちは、瀧井智美と言います。
普段は、ワーク・ライフバランスやダイバーシティを推進するコンサルタントとして活動しています。
企業に伺って、現状どうなってるか、や、どういう取り組みが推進するか、などを一緒に伴走支援しながら実現に向けて、様々なプロジェクトでお手伝いさせていただいてるということが私の仕事になります。
その他では、大学でリーダーシップ開発という科目を担当させていただいたり、様々な活動してますが、メインはワーク・ライフバランスDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を推進するということをさせてもらってます。


前川 ありがとうございます。 瀧井さんは、私と同じ関西が活動拠点であり、全国で活動されており、株式会社ワーク・ライフバランス主催コンサルタント養成講座の第一期生の上級コンサルタントでいらっしゃいます。
そこでご縁をいただいた私の尊敬する大先輩です。この出会いに感謝しています。

ワーク・ライフバランス推進コンサルタントとしての活動へ

──活動にあたって大切にされている”新しいをキャリアとビジネスに感動と可能性を広げる”というビジョンを持たれたキッカケをお願いします。

瀧井さん はい、ありがとうございます。
ワーク・ライフバランスやダイバーシティの活動をする前は、キャリアコンサルタントとして5年ぐらい個人のキャリア支援をさせてもらってたんですね。
一人一人が本当に自分の、納得のいくキャリアを歩んでいくとか、ありたい姿を実現できるようなお手伝いさせていただきたいなと思って相談を受けていましたが、相談の中ですごく多かったのが働き方についてでした。
例えば、正社員で働くと、もちろん、正社員で働くところにいろんな意味があるんですけど、どうしても長時間フルで働けない人は、一旦辞めざるを得ないと。
私も実は一旦仕事を辞めて、専業主婦をしていた時代があり、専業主婦から再就職ってものすごく大変でしたし、1回辞めて働くときに、 時間制約のある仕事を選んでしまったり非正規雇用を選んでしまうと、働くことができたとしても、なかなか自分のその後のキャリア開発が進まなかったり、と 選択肢が2つしかなくて悩んでる方が多かったです
その2つの間の、柔軟な働き方が欲しいって望んでる方や、組織にとらわれない働き方を望んでる方、様々な方がいらっしゃるので、 個人だけでは実現できないことがたくさんあるなと思って。
だからこそ企業に入って、企業の中で働き方の選択肢を増やすことが大事だと感じました。
どの企業も制度自体は十分に整っていて、働き続けられる制度整備はできてるんですけど、その制度を使う人がすごい心苦しかったりとかですね。

前川 うーん、すごいわかります。

瀧井さん すごく不公平感じてたり、あるいは復帰してからの働き方にすごく悩んでいたり、制度より風土の方が大事だなとか、どうチームワークを良くしていくか、ということをやっていかないと進まないなっていうことで、5年間、個人のキャリア支援をした後に組織に入って、組織の中で多様な働き方の選択肢を増やすことや、お互いのキャリアはもちろん、ライフも全て含めて、応援し協力し合える、そういう関係性や雰囲気を作っていくことに力を注ぎたいと思い、コンサルタントとして活動することになりました。

前川 ありがとうございます。
瀧井さんがおっしゃられたように、 二極化する働き方についての課題に、すごく共感いたします。


ワーク・ライフバランスの取り組み

社内全体が主体的なサイクルで回るプロジェクト支援

──本来のキャリア支援が、“働く側”だけでなく、“企業側”の支援も必要ということから、ワーク・ライフバランスの推進にシフトされたというお話の中で、企業内で一番はじめに行うことは何でしょうか。

瀧井さん ワーク・ライフバランスを推進をしていくときに、従業員の声はものすごく重要で、 そこで働いてる人が「どんなことで困ってるのか」や、「本当はどうだったらいいのか」ということがすごく大事なんですね。
ですので、その現場の声を聞いて、 現場と一緒に進めていくということをすごく大事にしてます。

前川 ワーク・ライフバランスというと、育児介や介護の方に向けたものと思われがちですが、実際は立場関係なく、社員皆さんのものですよということですよね。

瀧井さん そうですね。どうしても日本の企業は最初はワーク・ファミリーバランスから進んでるところがあって、時間制約のある人のものとして捉えられがちです。
ライフは全ての人にあるので、みんなで自分のワーク・ライフバランスっていうのを考えないといけないですし、そもそもこの会社、この組織がどうだったらいいのか、 どんなことを目指したいのか、の共通認識合わせることがすごく重要だと思うんですよね。
国が法律できたから着手するとか、他社がやり始めてるからやる、ではなく、自分たちはなぜこれに取り組むのかということを認識合わせることが大切だと思います。本当はこうだったらいいよねっていうことを、結構皆さん思ってるんですよね。
だけど、なかなかそういうことを話す機会がなかったり、あとは話し合っても、「いやー、なんかこれまでもそうだったし、仕方ないんじゃないか」と言われることが多くあります。
「できるかどうか、そこの思いを共有しましょう」というところからスタートする。言われてやるんじゃなくて、自分たちでやりたい活動にしていくことが、重要だと思っているので、自分たちで主体的にいいサイクルを回すプロジェクト支援をしていくことが、すごく大事だなっていう風に思ってます。


──社員の皆様が主体的になるための秘策、例えばどういうふうに進めていくと、皆さんの”やりたいこと”が出てくるのでしょうか?

瀧井さん ある企業の事例で言うと、まずは経営者がトップメッセージを発信することがすごく大事で、「会社としてワーク・ライフバランスに取り組んでいきたい」とそのトップの想いを話していただいた後に、従業員の皆さんも実際どう思ってるかっていうのを“ワイガヤ会議”と言って、ワイワイガヤガヤと普段話をしない業務以外のこういう取り組みについて、”ざっくばらんに話し合おう”みたいな会を設けてやったことがあるんですね。
「こうしたい」っていうより、「こうしていこうみたい」という感じで「早く帰りたい」と言ってるんじゃなくて、「早く帰ります」っていう風にしていこうとか、断言したりとか。また、自分にとってワーク・ライフバランスは相乗効果を生み出すものだから、生活の方も充実させたい、新しいことにもチャレンジしたいとか。もっと助け合えるチームになっていきたいとか。そうしていこう!のような想いを、ワイワイガヤガヤ話し合いながら出していって。 そうすると、やらされている働き方改革でなく、自分たちが主体的に「こういうチームを目指すための活動を今からやっていくっていうことなんだな」っていう形になって。そこで「じゃあ、そのために必要なことってなんだろうって」という風になって、いくつかチームが生まれていく、という感じで進めていった、っていう事例がありますね。


経営者の想い、トップメッセージの重要性

──働き方改革を推進するためには、社員の皆様が主体的になること、そしてスタート時には経営者の想いが大事ということですよね?

瀧井さん はい、大事ですね。私がこの仕事を始めた頃、内閣府の1000人ぐらいに実施したアンケートで”ワーク・ライフバランスを実現するために、企業の取り組みの内、最も重要なものはどれか?というものがあって。その中でダントツ一番が「トップメッセージ」だったんですよ。
トップが「なぜこの取り組みをするのか」「どんな組織を目指してるのか」ということを、最初に力強く発信し、それを発信し続けるってことが大事で、次に無駄な業務や非効率なやり方を見直すことがくる。これはボトムアップとして、みんなで話し合いながら推進していく。職場には多様な人が増えてるので、管理職のマネジメントもアップデートしていく必要があるなと。
中でもトップメッセージは本当に大事で、どうしても「働き方改革=残業削減」という風に、狭く捉えてる人も多いのですが、そういった狭いものでなく、企業にとっては、お客様により喜んでいただけるサービスや商品を生み出して、そういったイノベーションを生み出していくためでもあります。
自治体にとったら、「ここで住み続けたい」とか、「引っ越ししてでもここに住みたい」というような魅力ある自治体にしていくためにもなります。
そういったことを生み出していく時は、一人一人が心身ともに健康で満たされてる状態であること、一人一人が幸せを感じられる働きであるからこそ、周りを幸せにしていけると思うので、このメッセージをしっかり伝えながら、そして、実現に向かってどういう取り組みをしたらいいか、ということを現場で話し合って、現場で案を出していく。
こういう取り組みを始めた当初は、ノー残業デーを設けることがよくありましたが、その日は帰るけど、結局他の日に残業しているとか、持ち帰り残業してるみたいな感じで、根本的に変わってないことが多いんですね。働き方改革と言ってるけど実際は違うよね、ということになり、余計に不満が残りますよね。
それぞれの部署にあったやり方や、それぞれのチームのやり方があるので、それをチームで話し合っていく。そしてそれを本気で取り組んで、いいサイクルを回していく。ここには、自分たちでできる事もあれば、自分たちだけでは難しいこともあるので、チームだからできるシーンがあると思っています。

前川 ありがとうございます。経営者の強い想いが土台としてあって、ワーク・ライフバランスの正しい認識が社員皆様の共有認識となること、その上で取り組んでいくことによって、本質的なワーク・ライフバランスによる働き方改革が実現していくということですね。


地域活性化につながる兵庫県の取り組み

──瀧井さんの活動拠点である兵庫県はワーク・ライフバランス先進地域だと伺いました。

瀧井さん そうですね。兵庫県は、2009年に”ひょうご仕事と生活センター”というワーク・ライフバランスを推進するセンターを全国の自治体の中で初めてつくったところなんですね。兵庫県と連合兵庫と兵庫県経営者協会、三者一体になって、県内でワーク・ライフバランスを推進し、企業を支援する専門家を派遣し、その専門家の力を借りながら プロジェクトとして日々の活動にしていくために、コンサルタントを派遣していくという形で行っています。ですので、兵庫県は、仕事と生活の調和推進宣言企業が現在で約3,600社ある上、認定企業や表彰企業も多く、ワーク・ライフバランスの先進地域だと言われています。

前川 兵庫県では”仕事と生活の調和推進を宣言されている企業が3,600社以上もあるのですね。取り組む企業が多ければ、地域での波及力が高くなり、さらに多くの企業が取り組むという、地域活性化に繋がっていきますね。

選択肢が増える”新たな働き方”

──ワーク・ライフバランスに取り組むことによって実現する”新たな働き方”って、どのようなものだとお考えでしょうか?

瀧井さん 
そうですね。”新たな働き方”っていうのは、やっぱり選択肢が増えるっていうことだと思うんですよね。それで「こうじゃなきゃいけない」とか「今までこうだったから、こうしなきゃいけない」とかってよく思われると思うんですね。

前川 それ、すごい、思っちゃいます。

瀧井さん そうですよね。でも、社会は日々変化しているし、人々の価値観やライフスタイルも変化していて、「もっとこうだったらいいのに」とか「こうしたいのに」っていう想いは色々あると思うんですね。ですので、1つの場所や、1つの役割、1つの考え方に縛られないで可能性を広げる。 いろんな人の考え方や、いろんな活動を通じて、人々の新たな可能性が広がっていく自分の常識を超えて、場所を超えて、組織や国を超えて、もっと自由に。そんな取り組みになっていったらということを思っています。

前川 1つの場所や、1つの役割、1つの考え方に縛られず、いろいろな可能性を広げることに、私も大変共感しますし、このような働き方を私も是非実践していきたいです。


大学での”一人一人を活かす”リーダーシップ教育

──企業以外にも、大学でもキャリア教育の形としてリーダーシップ開発という科目を担当されていることもお伺いしたいです。

瀧井さん
 元々は龍谷大学で、キャリアデザインとキャリアプランニングを10年間担当させてもらって、その後いくつかの大学で行って、今は甲南女子大学リーダーシップ開発という科目を担当し、今年で4年目になります。この授業もほんとに面白くて、1年生の時に自分のリーダーシップ開発を学んで、受講してた子たちが2年生になると、次は後輩に30回授業するんですね。後輩のリーダーシップ開発のために。

前川 はい、いやーすごいですね。

瀧井さん すごいですよね。3年生になったら高校に授業に行ったり、学外にも出ていくんですけど、人はいろんなことを経験すると、すごく成長に繋がるんですね。 だから、経験する機会や場があるということがすごく重要で、何かを一方的に教わるっていうより、自分でやってみたり、試してみて振り返ったりすることが、すごい力になったり。
でも、これって組織の、ダイバーシティの推進もそうだし、”働き方改革”もそうなんですけど、一方的に会社や人事がこうしなさいって下ろすんじゃなくて、みんなが考えて、自分たちでこうやってみたり、試行錯誤できる機会があると、自分たちの本質的な活動になるし、自分たちのやり方で進めていけますよね。
ですので、実は大学の仕事しながらも、組織の取り組みの参考になることを学ばせてもらってます。一人一人、本当にいろんな良さや価値観があり、”一人一人を活かす”ってどういうことかなってことをすごく考えさせられていて、大学の授業は大変学び深いです。

前川 はい、ぜひ私が受けたいなと思いました。

瀧井さん うん、私も自分が学生の時、この授業あったら、ほんとに絶対受けてたと思う。

前川 私の娘、今5歳なんですけど、そういう教育があるんだっていうことを私は知れたことが幸せで、娘に是非そういったところで学んでほしいなと思います。
新しい働き方、新しい組織づくり、そして教育など様々な活動をされていること、私にとって瀧井さんは未来を描くロールモデルのような存在です。


持ち続けている信念

──いろいろなお考えをお持ちになった背景や、持ち続けている信念をぜひお話伺いたいです。

瀧井さん 信念。そうですね。自分自身が働く、働き続ける中でも、多くの企業をご支援させていただく中でも、「できない」って簡単に諦めるんじゃなくって「どうしたらできるか」って考えると、やっぱりいろんな方向が見えてくるので、「できないじゃなく、どうしたらできるか」ということが、すごく大事だなと思ってるんですよね。学生の授業もそうなんですけど、最初、学生は「私自信がなくてできません」とかって言ったりするんですけど、やってみたら小さい出来たが増えていくと、「他にもこういうことできるかも」みたいな感じで進んでいきますよね。
企業の”働き方改革”も同じで、最初は「人が少ないから無理です」とか「別に今までやってなかったからできません」という感じで、どうしても過去の経験、やり方など、 1回できなかったら、ということに捉われてたりするんですけど、「過去そうだったかもしれないけど、今もそれってほんとにいいの?」とか「そうじゃないかもしれない、 他にも何か方法あるかもしれない」という風に考えたら、いろんなアイデアが出てきますよね。思考停止しないで出来る方法を見つけていくと、いろいろな可能性が広がっていくとすごく思います。

前川 ありがとうございます。はじめは出来なくても、少し出来たことが、自分の自信に繋がって、その自信がもっと繋がっていくということですね。

それでは、最後に瀧井さんの「今日からできる1つのアイデア」をお願いします。

「今日からできる!一つのアイデア」

瀧井さん 今の話と繋がるかもしれないですけど、「できないじゃなくて、どうしたらできるか」それを考えていただくと可能性が広がると思ってます。何かをやるときに、大きなことにチャレンジしなくて全然良くて、まず出来ること「小さなことからやってみて、小さい出来たを積み重ねてほしい」と思うんですよね。大きい目標を立てると、すごく勇気もいるし、なかなかできなかったり、難しい、ということになるんですけど、すぐできそうなことから始めてみる。1つ始めて、できればまた次の1つに進んでいくという風に、小さく積み重ねてほしいですし、自分に問いかけることも大切ですね。
アンコンシャス・バイアスに一番力を入れていて、 無意識の思い込み、「こうしないとできないんじゃない」と思うけど、自分に問いかけて「そうかもしれない、そうじゃないかもしれない。そうじゃないとしたら?」っという形で、自分にとって新しい工夫やアイデアを見つけていくようにしています。「できないじゃなくて、どうしたらできるか」ていうところを、皆さんにメッセージとしてお届けできたらと思います。

前川 素晴らしいメッセージありがとうございます。どうしてもすぐできないって思ってしまいますし、できない理由の方が探しやすいので、そっちにいってしまいがちですよね。
先ほど瀧井さんが仰った、自分に問いかけること、それがすごくいいなと思いました。「ほんとにできないのか?」という問いかけ。私もやってみたいなと思います。

瀧井さん そうですね。「そうかもしれない、そうじゃないかもしれない」っていう問いかけで、選択肢を増やしていくことが出来ると思います。
自分に問いかけるって本当に大事で、ワーク・ライフバランスっていろんな定義があると思うんですけど、私の中ではワーク・ライフバランスは、 自分が大切なことに時間とエネルギーを注げてる状態が大事だと思ってるんですね。自分が大切にしたいことは、ライフステージによって違ってきますよね。子育て中はやっぱ子育てに時間が必要な時もあれば、介護中は介護に必要なこともある。
あるいは自分の勉強のために時間が必要なことがあったりとか。「自分が本当に大事にしたいことに、今、時間を使えてるか?」この問いかけもすごく大事だなと思っています。
だから、”働き方改革”も時間が短ければいいとか、そういう話ではなく、大切なこと時間を使えるために、やらなきゃいけないけど、時間をかけずにやりたいものや、今までやってたけど、もしかしてやらなくてもいいかもしれないことを見直して「今、本当に大事なことに時間使えてるかな」っていう風に問いかけると、気付くことがあるかなっていう風に思います。

前川 ありがとうございます。大変な学びをいただききました。

瀧井さん とんでもない。こちらこそ貴重な機会ありがとうございます。

前川 本当にまだまだお伺いしたいことがたくさんありますが、エンディングのお時間となりました。
瀧井さんには今後も新しい働き方についてのより専門的な内容や、大学での取り組み、お子様との取り組みなどをお聞きするインタビューの機会を定期的につくっていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。本日は大変貴重なお話をありがとうございました!

瀧井さん はい、こちらこそありがとうございました!

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大家 三佳
東京在住、京都造形芸術大学卒。子育てをしながら、水彩画、ドローイングを中心に人、食べ物、動物を描くイラストレーター。パッケージやポスター、グッズなど幅広い分野で活躍中。透明感のある優しいタッチで、日常の風景や人物を描く。ペーターズギャラリーコンペ2014 宮古美智代さん賞受賞など。


編集、プロデュース、インタビュー 前川美紀(ワーク・ライフチャレンジ プロジェクト代表/ブランディングディレクター)
note編集 松本美奈子(次世代こども教育コンサルタント/認定ワーク・ライフバランスコンサルタント)



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