2020.3.11 あの時
もう9年が経った。まだ9年、のほうが合っているのか。
あの時、東北の方々は本当に大変だったと思う。
いや今もまだ続いているだろう。
東京に住む私にはその本当の大変さはわからないのかもしれない。だから軽々しくは言えない。
ただ、あの時を境に私も道が変わったのは確かだ。
阪神淡路の震災の時もショックを受けた。後に関西の友人から話を聞かせてもらい更に身近に感じた。
東日本の時は実際揺れて恐怖だった。町が揺れていた光景は今もありありと思い浮かぶ。
当たり前が、当たり前ではないこと。生きていられるのは普通ではないこと。それをわかっているようでわかっていなかった。今も自問自答している。
昨夜、体調がいまひとつの娘とまた深夜まで話をした。今の体調や気持ちのこと、どう考えているか、など。
そして日付が変わり11日になると、震災時の話に及ぶ。
あの時のTVの警報音がトラウマになっている、など。実際、その頃小さかった子たちはあの音はこわいと認識していた。津波の映像も恐怖だった。当時のことは絶対に忘れない、忘れられない、と。
東日本の震災から数ヶ月後に私は娘を連れて実家に戻った。
すでにその頃から娘は、
「なんだか体調がおかしい」
と自分の症状に気づいていたとのこと。自分は変なんじゃないか、と。
そんな前から自覚していたのか、と驚く。
今はまだまだ先が見えないけれど、じっくり話ができるようになり娘が自分の考えを伝えてくれるようになったことがありがたい。
今日、東北に祈りを。