リレー小説 note15 『Relation』 #6-5
この物語は、空音さん主催のリレー小説企画への参加作品です。
長くなったので、分割してあります。
#6-5 不明 神々の宴(不明)
神々の集うゲーム会場で、ざわめきが広がった。
絶対神を含め、参加した神々の持つタブレットに「干渉」があった。
一瞬だけではあるが、序列最高位の神の領域を侵す事の出来るもの―――その存在を示す「干渉」は、脅威でしかなかった。
それを為した一柱の神、外見は天照に近い、その女神の存在を、名前を、素性を誰も知らなかった。
死神でさえ、おいそれと立ち入ることの出来ない領域で、絶対を誇るセキュリティーを易々と破って見せた、その行為により、絶対神の権威は失墜した。
これが、人間界で呼ばれるところの、ラグナレク=神々の黄昏の始まりのきっかけだった。
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