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スポーツボランティアって失敗ができる舞台なんじゃないかとか想定しています
スポーツを含めるエンターテイメント事業は、端的に言えば人手が命。掛ける人数が多いほど、良質な体験を提供できる。
ただ音楽イベントとは違い、スポーツイベントの場合は運営で規格化できない業務を多く抱えています。試合展開等を運営がコントロールできないのですから。よって、業務が非効率になりがちです。
そこで、チームボランティアや学生スタッフという発想になります。
サッカーJ2のモンテディオ山形が学生の発想で集客を行うといった企画を実施しています。
実施の意図は、記事内の冒頭部分。
地域貢献策としてクラブの呼びかけに応じた若者らがプロジェクトチームを結成し、会場のイベントや応援グッズの開発などを提案。18日の千葉戦は「ガールズデー」と銘打ち、数多く考案した女性向けの企画を準備する。クラブは若者が社会経験を積み、成長を促す場として定着を目指す。
若者は経験を、クラブは利を。
とうまく話が進めばきれいなのですが、現実には
目立った集客にはつながらなかったが、担当したクラブの山崎蓮さん(31)は「失敗も経験のうち。どんどん企画を出してほしい」と先を見据える
と、成果は出ません。
スポーツに限らず、企業が大学生との連携事業を行うことはよくあります。しかし
「若者の柔軟な発想で」
と言うのは大人の方便です。実際にそんなものが出てくることなどほぼありません。山形の例も、ピンク色のベースボールシャツを作っちゃうなど、みんながどこかで失敗してきたこと。女性向け(特定のカテゴリ向け)の企画が成立するのは、NPBやJ1のビッグクラブのように母数が大きくなってから。ファン層が地域縛りなうちは、女性向けの素晴らしいグッズがあったとしてもそもそもその商品が見込み客に届かないので購買には至りません。
それなら、カテゴライズしない商品を企画したほうが売上も見込める。
グッズはPRではなく、収益源
という、基本的なことを私達は忘れてしまいがちです。
では、大学との連携やボランティアスタッフの活躍は無駄なのかと言うとそうではありません。
上記にあげた「基本的なこと」は時代によって変わりますし、その基本ですら数々の失敗の積み重ねから得られるものです。
そして、スポーツチームはどこもスタッフの数がビックリするくらい少ない。意図的に失敗を積み上げる事ができない現実があります。
そういう観点から、モンテディオ山形の取り組みはとても意味があるし、失敗のステージが用意できるチームの素晴らしさが伝わってきます。
週刊ひがしおおさかでは、10月に行われる花園近鉄ライナーズの試合で、ボランティアスタッフを募集しています。
私達週刊ひがしおおさかが、かつてライナーズに魅了されていったのは成功の歴史からではありません。多くの失敗をともに過ごして成長できたからです。
大好きなライナーズのために、適切な失敗をしていければ。皆さまぜひご賛同下さい。
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![前田寛文@週刊ひがしおおさかの編集長](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/120045619/profile_e87f886a75a43856042e6f55bba8cb92.png?width=600&crop=1:1,smart)