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なぜ勉強しなきゃいけないのか

「勉強」という言葉を聞いて拒否反応を示す学生さんは多いと思います。
学生に限らず、大人でもそうかもしれません。

「勉強」はやらなきゃいけないけれど、つらいもの、めんどくさいもの…

そんな風に思っている生徒を数多く見てきました。中学生や高校生で、勉強するのが大好き!と言う人を見かけたことはほとんどありません。

ここでは、

  • なぜ多くの人が「勉強」が嫌いなのか

  • そもそも勉強はしなきゃいけないのか

  • しなきゃいけないなら、それはなぜか

について、考えていきたいと思います。

後半では受験に対する考え方や攻略法も書いてありますので、受験生の方は是非最後まで読んでくださいね!


勉強しないといけないのか?

まず初めに結論を言います。

問:勉強しないといけないのか?

答:人による

です!
って、ちょっとずるい答えでしょうか笑

そもそも、勉強しないといけないのか?という問いが出る背景が人それぞれ異なると思うのです。

これには、「勉強」と言う言葉をどう捉えているかにかかわってくると思うんです。
その点について、まずはお話したいと思います。


勉強には2種類ある

まずはじめに、「勉強」という言葉が持つイメージについてです。
「嫌い」と感じる「勉強」のイメージは、おそらく小中高校でやってきた、主要5科目の「学校の勉強」なのではないでしょうか?
数学や英語、理科、社会など、そういった知識を詰め込むことを「勉強」と捉えている人が多いと思います。

ただし、勉強とは何もそれに限ったことではないのではないでしょうか。
どんなことでも、知識を増やすことは全て「勉強」と言って良いでしょう。

興味のあることを調べるのは、きっと嫌なことではないですよね?

たとえばスポーツに興味があるひとは、自分の好きなスポーツ選手のトレーニング方法や戦術について調べたり、スポーツの歴史やルールについて学んだりすることは楽しいと感じるのではないでしょうか。

たとえば音楽が好きなひとは、好きなアーティストやバンドの楽曲の歌詞の意味を調べたりすることは楽しいでしょうし、なかには音楽理論を学んで自分で曲を作ったりすることに楽しみを見出すひともいるでしょう。

たとえばゲームに興味があるひとは、 自然と好きなゲームの攻略方法を調べるものですよね。さらに、ゲームの開発背景やプログラミングに興味を持って学んだりすることもあるかもしれません。

もちろん何に興味が向くかは人それぞれですが、こういった意味の勉強には拒否感は無いと思います。

本来、人間には知的好奇心があるはず。それを満たすことが勉強のはず。「学校の勉強」の嫌なイメージで、本来の勉強の楽しさが覆い隠されていないでしょうか。

そう、私が言いたい2種類の勉強というのは、いわゆる「学校の勉強」と、知的好奇心をみたすための「本来の勉強」なのです。

この2つは同じ言葉をしていますが、全然違うものです。

勉強はしなければならないもの?

では、勉強とはしなければならないものなのでしょうか。それぞれの「勉強」について考えていきたいと思います。

「本来の勉強」について

本来の、興味のおもむくままにする勉強は、誰かにやれと言われてやるものではないですよね。自分で勝手に調べたりしているだけです。ですので、これは「やらなければいけない」ものではないと考えていいでしょう。

もちろん、「やってはいけない」のではないです。むしろどんどんやるべき。というか、誰かに止められても好きなことは止まらないものですよね。

ということで、本来の勉強は気が済むまでとことんやっちゃいましょう。周りからどういわれようと気にせず、好きなことには没頭するのが一番。

では「学校の勉強」はどうでしょうか。

「学校の勉強」について

「学校の勉強」は、やらなきゃいけないもの。
そう思っている人も多いことでしょう。
「勉強しなさい」って親や先生に言われたりしますよね。

遊んでばかりいる子が「勉強しろ」と親に怒られる。

そういうシチュエーションは容易に思い浮かびます。
だから、勉強はやらなければいけない。そういう刷り込みがあると思います。

では、なぜ大人たちは「勉強しろ」と言うのでしょうか?

おそらく、「将来のため」とざっくりした理由しかない大人が多いと思います。
そういう大人たちは、自分も昔から言われ続けてきたことだから、それが当たり前と思っているのだと思います。
一種の思考停止です。
深く考えずに、とりあえず学校の勉強をしとけばいい、みたいに思っているんです。

でも、具体的にイメージができないですよね。学校の勉強がどういう風に将来のためになるのか。
将来のためになるとも限らない知識を、特に吟味もせずに詰め込まされている状況の学校も多いのではないでしょうか。
※もちろん、学校の勉強の全否定はしません。人によっては将来のためになる知識もありますし、楽しいと思えることもあると思います。私も数学や物理は好きでしたし、その考え方を学んだことは決して無駄ではないと思っています。

結論から言えば、別に「学校の勉強」はやらなくても構いません。興味がないことをやらされても上の空になっちゃいますし、極端に言えば時間の無駄です。学校の成績は悪い評価になりますが、それだけのこと。そんな狭い範囲での評価が下がったところで、あなたの人間としての魅力が下がることは無いです。
興味のあることに時間をかけた方が、結果的に頭を使います。「学校の勉強」より、「本来の勉強」をした方が、脳の成長につながると思いませんか?

将来役に立つかどうかも分からない「学校の勉強」に時間を取られ、興味がないけれど成績を上げるためと言って頑張るか。
今興味があることに集中し、没頭して頭をフル回転させることで脳を成長させていく「本来の勉強」をしていくか。
どちらを選ぶのもあなたの自由です。

と、ここまで散々なことを言ってきましたが、どんなにいやでも、現実問題として「学校の勉強」をしなければならない人たちがいます。それは大学(または高校など、入試がある学校)へ行きたい人、つまりは受験生です。

もちろん、どんな人でも入れてしまう高校や大学もあります。そういうところを志望している人は、特に「学校の勉強」をする必要はないでしょう。そんなことせずに、自分の好きなことを勉強した方が良いと思います。

ただし、自分の夢の実現のためにはそれなりの大学に行くことが必須な人たちにとっては避けられない試練です。大学が入試と言うシステムを採用している以上、文句は言えません。しっかりと向き合う必要があります。

受験生にとっての勉強への心構え

では、受験生はどうやってこの試練を乗り越えていくべきでしょうか。
その心構えを考えていきたいと思います。

ですがその前に、なぜその大学(または高校)に行きたいのかをあらためてよく考えてみるべきでしょう。

別に優等生のような志望理由書を書けと言っているのではないです。自分の本心に聞いてみて、本当にそこに行きたいのか?それは何のためなのか?を探ってみましょう。

そのうえで、他の選択肢がありそうなら、そっちに乗り換えるのだっていいんです。大学に行かなくても楽しくて充実した人生はたくさんあるはずです。必要性を感じてから大学に行くのだって構いません。

やりたいことが分からないから、それを探しに大学に行くという選択肢も、もちろんありです。高校生の段階で将来を決めている人なんて少数派ですし、選択肢を広く持って柔軟に生きていくのも悪くありません。この先の人生、臨機応変に方向転換したっていいんです。

さあ、どうでしょう。自分の本心はどう言っているでしょうか
くれぐれも、他人の言うことに流されないように気を付けてください。それがたとえ親でも教師でも、いったん無視して、自分の本心を探るのです。

あなたはこれからどんな道に進んでいきたいでしょうか。今これを読んでいる画面をいったんオフにして、少しゆっくりと考えてみましょう。

考えてみましたか?

その結果、やはり大学(高校)に行きたいという結論に達したならば、これからの乗り越え方を考えなければいけません。

学校の勉強が楽しい人は?

もしあなたが学校の勉強が楽しくて、自ら進んで受験勉強できるなら、特に何も心配はないでしょう。
自分を信じて、受験対策の問題集を繰り返し練習すれば、きっと目標は達成できます。

学校の勉強が楽しくない人は?

学校の勉強が楽しくない場合は要注意です。そのままだと、やはり勉強効率は上がらないです。
そこで、まずは受験勉強に意義を見出しましょう。

大学受験を例にとります。高校受験等を考えている人は、自分に置き換えて読んでみてください。

さっき、行きたい大学を決めましたよね。
そして、何かしらの専攻を選んだはず。
そして、少なからずそれに興味を持っているはず。
高校で勉強していることは、大学で勉強するそれらのことの初歩の初歩だと思ってください。
大学ではきっと楽しいこと、面白いこと、最先端なことに触れることができます。その面白さに気づくために、高校レベルの知識は必須だということです。

言ってみれば、高校の勉強は、大学で専門的なことを学ぶための「基礎練習」です。
スポーツの世界を想像してみてください。
例えば、サッカー選手が試合に臨む前に、毎日練習を重ね、基本的な技術を磨いていますよね。ドリブルやパスの練習を何度も繰り返すことで、試合でのパフォーマンスが向上します。

同じように、高校で学ぶということは、大学での「試合」で最高のパフォーマンスを発揮するための基礎を築いているということなのです。
高校でしっかりと基礎を固めておくことで、大学に進んだときに専門的な内容をスムーズに理解し、深く学ぶことができます。

逆に言えば、高校レベルの知識なんてそんなものです。
才能なんてなくても、普通に身に付けることができるレベルです。
東大や京大、早稲田、慶應など、難関大と言われる大学には、年間2万人以上合格しています
頑張れば誰でもできるんです。

少し無理やりな気もしますか?
イメージは何でもいいのです。
大事なのは、こんな風に自分を奮い立たせること。
やる意義があれば人は頑張れます。

受験勉強は簡単?

受験勉強は「学校の勉強」ではあります。
だからこそ、ツラくて、めんどくさくて、つまらないというイメージが付きまとってしまうために、やる気が出ないこともあるでしょう。

だからこそ、「勉強」という言葉のイメージをふりはらってもらうためにこの記事を書いたのですが、こと受験勉強に関しては、一種のゲームとしてとらえることもできます。

実は受験勉強は、かなりプレイヤーに親切な設計のゲームでもあるんです。

もちろん、プレイヤーは受験生です。
対する敵、ラスボスは入試にあたりますよね。

このラスボスの強さと言うのは、偏差値という形で数値化されています。
そして、自分の強さも偏差値で計られますよね。
この偏差値を上げて、目標数値に到達すれば、ボスを倒せる=合格できるんです。
シンプルですよね。

しかも、年に何度もある模試を通じて、自分の強さ=偏差値は何度もチェックできるんです。未知の強さのボスにいきなり挑まなきゃいけないわけではないのです。
くれぐれも、模試の結果に一喜一憂しないでください。
結果が悪いのは対策が足りていないだけ。ただそれだけのこと。
あなたの潜在能力が低いことを意味してるわけではありません。
対策すればするほど、強くなれます。

そして、強くなるためのアイテムも世の中にはたくさん溢れています。
受験というシステムは一大産業です。多くの参考書や問題集があります。
これらを有効に使えば、しっかりレベルアップできるのです。
やるかやらないかです。
強くなるという意思をもって取り組めば、レベルアップするものなのです。

さらに言えば、ボスの行動パターンも分析されています。
そう、過去問です。
プレイヤーはボスに挑む前に、どんな攻撃をしてくるか予期できてしまうのです。

  • ボスの強さが分かっている

  • 自分の強さを計測できるチャンスがたくさんある

  • レベルを上げるためのアイテムもたくさんある

  • ボスの行動パターンも分かっている

こんなゲームだと考えたら、受験勉強もそこまで苦ではなくなってくるのではないでしょうか?

まとめ

勉強に対して抱くイメージは人それぞれですが、本質的には、自分の知的好奇心を満たし、成長するための手段です。
「学校の勉強」もその一部に過ぎませんが、大学や高校進学という目標があるなら、その基礎となる重要な要素です。

しかし、どの道を選ぶかは最終的にあなた次第です。
自分の興味や目標に正直に向き合い、それに応じた努力をしていくことが大切です。
受験勉強も一つの挑戦であり、工夫次第で楽しみながら取り組むことができるはずです。
自分を奮い立たせ、目標達成に向けて一歩ずつ進んでいきましょう。

今後の人生を左右する重要な選択ですから、自分の心の声を大切にして、後悔のない選択をしてください。
あなたの未来はあなた自身が切り拓いていくものです。

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