この話をこの温度感で語れる凄み〜濱口竜介監督『悪は存在しない』感想
実際現実のどこかでも起こっているであろう話。そんな風に捉えることもできる話を、肩に余計な力を入れずに、純粋に「どう展開していくんだろう」という興味で楽しめる温度感で仕上げる。ここに監督の力量を感じる。
実を言うと今回は完全に映画賞を狙いにきたなということを思った。だが決してそのことはマイナスなわけではなく、むしろそれを狙ってやれて、かつ本当に賞を取れる。そこに凄みを感じてしまうのだ。
実際現実のどこかでも起こっているであろう話。そんな風に捉えることもできる話を、肩に余計な力を入れずに、純粋に「どう展開していくんだろう」という興味で楽しめる温度感で仕上げる。ここに監督の力量を感じる。
実を言うと今回は完全に映画賞を狙いにきたなということを思った。だが決してそのことはマイナスなわけではなく、むしろそれを狙ってやれて、かつ本当に賞を取れる。そこに凄みを感じてしまうのだ。