2020年上半期劇場公開映画ベスト10
今年も6月が終わり折り返し。2020年上半期に劇場で観た映画のベスト10をまとめてみました(公開後加筆しました)。
10位 1917 命をかけた伝令
擬似ワンカットで描かれるある一兵士の物語、名カメラマンロジャー・ディーキンスの映像美が冴え渡る1本。
9位 音楽
ゆるい笑いにゲラゲラ笑っている内に、とんでもないところに持っていかれる一本。初期衝動の熱がとんでもねえぞ!
8位 COMPLY +-ANCE コンプライアンス
"斎藤工、いいぞもっとやれ"な企みに満ちた才能の見本市。感想を以前書いたのでよろしければどうぞ。
7位 ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密
実は観た当時はここまでの評価ではなかったのだが、色々観ていく内にやっぱりすごいとなった作品。これでオリジナル脚本はなかなかのレベルですよね。探偵の役割はあくまで謎を解くことなのも良い。
6位 フォードVSフェラーリ
劇場で観て、エンジン音の凄まじさと男臭すぎるストーリーにやられた作品。本当男臭すぎるくらい男臭いです。正直面白かったっていうのがちょっと恥ずかしいくらい男臭いです(笑)。
5位 mellow
今泉力哉監督ここにありな映画。思いを伝えることの大切さ。とても前向きな気持ちになれます。
4位 パラサイト 半地下の家族
話題の1作。やっぱり全方位型の面白さを持っていることが話題の要因じゃないだろうか。ライト層もヘビー層も、エンタメ好きもアート好きも取り込める。そんな感じ。個人的にはラストの落とし所がすごい好きです。
3位 風の電話
徹底して“人の痛みを想像すること”についての映画。様々な痛みを抱えた登場人物の話をひたすら聴く主人公を通して、観客もまたその痛みを想像し痛みに寄り添うことを試される。とても良い映画体験をさせてもらえた。
2位 デッド・ドント・ダイ
冒頭のセンス抜群の主題歌の使い方や、ジャームッシュ流のジョークを楽しんでる内に物語はどんどん“まずい結末”へ。資本主義社会に溢れる様々なものを求めさまようゾンビには、否が応でも自分たちを重ねてしまい背筋がゾッと。唯一結末が描かれていないあのキャラクターたちはジャームッシュ流の“希望”なんだと見た。
1位 初恋
2位の作品とどちらを1位にするか悩んだけど、観た後の元気になれる率でこっちを1位に。本当に"誰一人欠けてもこの夜は生まれなかった"というキャッチコピーがしっくりくる、運命の一夜の物語。その一夜の中でもがく社会に取り残された者たちの輝きの素晴らしさったら!