10月に劇場で観た映画について
文章を書くことにあまり前向きにならなかったが、とりあえず映画の感想の言語化はしたいので、頑張って書く。映画について語れる友達が欲しい。というわけで、今更ながら10月の報告である。
さて、10月劇場で観た映画は以下の通り。
・四畳半タイムマシンブルース
・裸足で鳴らしてみせろ
・彼女のいない部屋
・あの子は知らない
・秘密の森の、その向こう
・アフター・ヤン
この内、とても良かった3本についての感想を簡単に。
1.裸足で鳴らしてみせろ
"触れる"という行為を通して、目に見えないものしか信じない人間が、空想の旅をする人間に惹かれていくこと。また、その違いが故にすれ違うことというドラマの積み重ねが上手く、繊細な話をちゃんと繊細に描けていることが素晴らしかった。監督の年齢を聞くと、いい映画を撮るのに年齢は関係ないのだなと思い知らされる。
2.彼女のいない部屋
公式があまり情報を出していない映画のため、あまり多くは語らないが、映画の中の試みが描きたいこととマッチしていることの重要性を感じさせる1作。この映画はそこが噛み合っており、興味深く鑑賞した。
3.秘密の森の、その向こう
セリーヌ・シアマ監督は『トムボーイ』といい子どもの物語を描くのがとても上手い。子どもの時の不思議な出会いは、その時はもちろん、大人になってもかけがえのないものであり、そのきらめきをとても素敵に描く優しい作品。宮崎駿からの影響は確かに感じる。