世界は「だれかが創ったもの」でできている―『和』とはなにか?①― 【令和2.05.16】
こんにちは。りたろです。
自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。
今日は、
「『和』とはなにか?」について
『夢』と『善意の無名性』
の視点から、お話しさせてください。
【今日の内容】
『和』とはなにか ~世界は「だれかが創ったもの」でできている~
1)なにかを「できるようになる」ということ
2)『善意の無名性』とはなにか?
3)人は足りないからこそ、助け合うことができる
1)なにかを「できるようになる」ということ
子どものころ
よく「将来の『夢』はなにか?」と聞かれることが多くあります。
ぼくもありました。
そして
「バスケットボール選手になりたい!」とか
「お医者さんになりたい!」とか
(今の子どもは「ユーチューバーになりたい!」が多いかもしれませんね)
『夢』と聞くと「職業」をこたえる人が多いのではないでしょうか。
『夢』ってなんでしょうか?
ぼくはこう思います。
『夢』とは
「今できないこと」を追いかけること
「仕事」をするのは「お金」を稼ぐため。
「夢」を「仕事」ととらえるのは、
将来その仕事に就いて、
「自分の力でお金を稼ぎたい」
という想いもあるのではないでしょうか。
例えば。
この車を買えるのは、「お金」をもっているからでしょうか。
たしかにそうかもしれない。
でも、
この車を買うことができるのは、
この車を手に入れることができるのは、
「どこかで『だれか』が一生懸命に創っているから」
とも言えます。
もっといいものを届けようと思って
一生懸命研究をして、努力をしている人たちがいるから
そして、
それを売ってくれている人たちがいるから
「お金」で買うことができる。
『夢』に「お金」はあまり関係ありません。
「お金が必要な夢」
「お金がないと無理な夢」
それは
「だれかがしてくれるサービス」
にすぎません。
それができるのを待って、受け取るときに
「お金」が必要になります。
自分が「できなければ」できないほど
だれかに「してもらう」しかありません。
つまり
生きていくためにどんどん「お金」が必要になります。
でも
自分に「できること」があればどうでしょう。
自分に「できること」があればあるほど、
だれかに「してあげられる」ことが増える。
つまり
「仕事」になるかもしれないということです。
だから
子どもに
「将来の『夢』はなに?」と聞くなら
もし子どもが「職業」をこたえたのなら、
「その職業」を通して、「どんなこと」をしたい?
**
そのために、「今やってみたいこと」はなに?**
と、もう一歩踏み込んで
一緒に考えてみてはどうでしょうか。
2)『善意の無名性』とはなにか?
わたしたちの身の回りを見渡してみると
だれかの「思いやり」であふれています。
善意の無名性
という言葉があります。
例えば、
今、着ている服を作ってくれたのはだれしょうか?
わかりません。
今日、食べた食べ物をつくってくれたのはだれでしょうか?
わかりません。
これらの贈り物は、すべて
「無名のだれか」の思いやり
によって「わたし」のもとへ届けられます。
生活(衣食住)において、
使っている「モノ」や「サービス」は
「だれがつくったか」を知ることなく
その「つくった人」に会うことはなかなかないかもしれません。
でも
わたしたちは
暮らしを通して
常に国内だけではなく、世界の「だれか」のお世話になっている。
「だれか」の思いやりの対象になっている。
その
「お互いさま」
「相互依存の関係」
によって世界は今日もまわっています。
3)人は足りないからこそ、助け合うことができる
一人にできることは、たくさんあります。
でも
一人にできることは、限りがあるのかもしれません。
「足りないところ」もあるかもしれません。
人は足りないからこそ、助け合うことができる
スマホをつくる
ご飯をつくる
着るものをつくる
知らないことなんてない…
自分ですべてのことができるのなら、
人の助けをかりる必要はありません。
人は、「足りないから」から助け合える。
だからこそ、
「できないこと」は恥ずかしい
「足りないこと」自分はダメだ
なんて思うことはありません。
「三日坊主」という言葉があります。
3日「しか」続かないというどちらかというと「マイナス」な言葉です。
でも、本当にそうでしょうか?
「よし、やるぞ!」と決めて
行動に移して、3日「も」続けることができた。
自分で「決めて」「行動に移す」
これって、すごいことじゃないですか?
「中途半端」
これも「マイナス」なものとしてとらえられています。
でも、本当にそうでしょうか?
自分で「決めて」「行動に移した」ことは
たとえ、中途半端だったとしても
なにもしない。
なにもできない。
よりも立派なこと
だとぼくは思います。
だから
「なにもできない」自分
「足りない」自分
を「マイナス」に思う必要はありません。
「今、自分ができること」を一生懸命にすること
「今、自分ができること」を考えて、考えて、考えること
が大切なんです。
「今、自分ができること」をそれぞれが
それぞれの持ち場で
一歩ずつ進んでいく。
自分の『夢』をたくさんの仲間に話す。
仲間の『夢』をたくさん聞く。
そして、
困ったときは
「だったらこうしてみたら?」
と助け合う。
たくさんの『夢』でいっぱいの『和』が広がる教室
を創っていきたいと思います。
みなさんも、一緒にやりませんか?
長くなりましたが、
最後までお読みいただきありがとうございました。
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