★オートマ・メルセデスワゴンでジムカーナに出て、なんちゃって部門優勝(はずかし)・・・
このクルマを買って間もない頃、国内A級ライセンスとってみよ、と思ったことがあって、それには筆記試験と別に、1回だけ「レース」に出る必要がある。
一番簡単で、あんまし怖くないのはなにかなーと考えて、ジムカーナに出ることにした。
なめてます、完全に・・・。マジ、選手の皆さん、ごめんなさい。
たぶん筑波だったと思うんですが、まだ交際中だったかみさんを連れて、ええかっこしーしたかったので行きました。
会場には、ただのだだっ広い舗装面にパイロンがいっぱい立ててあり、主催者からコース説明がある。参加者は、何度もそのパイロンで設定された複雑きわまりないコースを、何度も歩いて覚える(覚えられん・・・)。
ジムカーナに出るようなクルマは、太い偏平タイヤ、固められた脚まわり、小径ステアリング、ドライバーはレース服、皮手袋、フルフェースみたいな格好。
その中に、細い純正サイズタイヤ、4段オートマチック、おまけにジムカーナに「ワゴン」、「ワゴン」ですよ。完全に、ありえへん。もうタイムアタックもなにもあったもんじゃない。
今から考えたらもー赤面の極み、はずかしいの極み。なんじゃーお前、なにしに来た、おととい来いや、ってなもんですな。
出場車はクラス分けされていて、確か排気量で分けられてたんじゃないかな。
でもね、この主催者えらくて、ちゃんと「オートマ・クラス」ってのがあった、その時は。オートマでもチャレンジできるよーに、という親心なのかな。
で、この回のオートマクラスは、私「ひとり」。
なので、どんなにとろい走りでも、どんなにパイロン触っても、どんだけ時計が回ろうが、トコロテン式に私が、ジャーン!! 「クラス優勝」・・・・。
なにもらったか覚えてないけど、なんか舞台に出て「部門優勝」賞品もらった。
いかな厚顔無恥な青年といえど、さすがにその時は「いやー、これは、えらいことになっちまった」感はあったですよ、さすがに。
レース中、他のまともな選手たちは、ドリフト当たり前、タイヤから煙をモクモク吐きながら(タイヤ、もったいなくないんですかー、高いんですよねーそのタイヤ!!)、「よーあんた、あのコース覚えましたなー」みたいなド迫力のレースが目前で繰り広げられ、こっちは「世の中にこんな運転できる人いるのねー。惚れた!!」「あんなに車自体がクルクル廻ってる中にいて、なんで現在位置が分かんのん?」「そもそも目がまわらんのかいな」という尊敬のマナコ、目がテン、目からウロコ、放心状態に。
こんなかたちで、私の生涯一回のレース出場は終わりました。
無事、国内A級ライセンス取得(実はたいしたことない。国際A級はメチャすんごい)。
挑戦は終わりましたが、まだ私の中の、レースへの憧れ終わらず、次は「ジュニア・フォーミュラ」鈴鹿スクールへと進むのでした(体験談はまた今度ね。怖いよー)。