★長距離運転で、このクルマのシートはどのクルマより疲れない。
W124のシートは、長い時間座っても疲れないシートとして多くの人が言及しています。
私は若いときから少々腰痛持ちなんですが、ここしばらくは毎月、中央高速で片道2時間+下道20分ほどを行き来しています。なぜ、こうした長距離運転でも疲れないのか、それをうまく言語化できませんが、このクルマだとホントに疲れません。
シートの作りというのは、まだこの時代は手作業が少し含まれていたように思います。
W124のシートには、馬の毛や椰子の実の繊維が使われていたなどの話もありますが、「仕上げ形状、反発性のコントロール、硬さと柔かさのバランス点の発見、通気性、揺れに対するサポート性、そして少し柔らかめのサスペンションセッティング」などのすべてが、極めて高い次元で絶妙なバランスに至ったのじゃーないかと思われます。
先日お伝えしたように、バックシートの中のエアバルーンを腰の部分に持ってきて高さも自分にぴったりにしてあるので、このランバーサポートも疲れにくさに大きく貢献しているはずですが。
私以前、BMWの安全走行スクールに参加したことがあるんです。その時に、パニックブレーキの踏み方体験などに加えて、安全な座り方やポジションも習いました。基本、シートには深く(お尻を最大限後ろに引く)座って、両肘がすこし曲がるようにステアリングを握ります。そうすると、シートバックは少し立った形になるはず。
こうした姿勢で2時間半くらい運転しても、お尻も痛くならなければ、運転中にお尻の位置を頻繁に変えるようなことも起きません。
もう一台、マツダのアテンザワゴンも乗っていますが、アテンザの足は硬めなこともあって、シートはかっちりしていますが、メルセデスと比べると、こちらのほうが同じ時間座っていると疲れは出やすい感じがしますね。
このW124は、フルレザーで前2座はシートウォーマー付き。冬の朝乗り込んだ瞬間も快適です。