#73 偏頭痛
キミは敵なのか味方なのか
私はれっきとした偏頭痛持ちだ。幼い頃からの偏頭痛持ちだ。気づいた時から偏頭痛に悩まされる生活を送り続けている。なかなか解決するのが難しい問題である。このまま先、このような関係を一生続けて行かなければならないのかも知れない。
それだけ、なんとも言えない関係なのである。
キミは「気分屋」でいろんな攻撃が得意だ。ジワジワやってくる時もあれば、ガンガンとやってくる時もあって長い時間にわたって攻撃をしてくる時もあり、いろんな攻撃パターンを持ち合わせているからとても厄介なやつである。
そして、その攻撃がクリーンヒットしてしまうと、私は戦闘不能になり、最悪の場合、寝込まないといけないときもある。起きているとなんとも言えない感覚に襲われるため、その波が消えるまでは何もしないで安静にしているのが一番の対処方法なのかも知れない。とてもヤッカイなやつである。
そして、キミは月に3回くらい私のところにやってくる。少しキミの存在を感じなくなったなと思ったときにまた存在感を示しにやってくる。そのままおとなしく留まっていてくれればいいのにわざわざまたやってくる。
そのパターンもこれまた様々である。数時間でいなくなってくれる時もあれば、数日、居座る時もある。はたまた、1週間くらいその存在を感じる時もある。
また、その気配を最初から感じる時もある。ある瞬間から、私の頭の全体が騒ぎ始め出す。まるで「警報がなって人々が動き出すか」のように私の頭の中で動き出す。
その、人の波のようなモノは小さく小さくやって来て存在感を示し出す。徐々に徐々に広がり出していく。なので、その波を感じた時は先回りして私は薬という防波堤を築き上げる。その防波堤が効果を発揮して、波はゆっくりと引いてくれる。
ひとまず、嵐が消えた瞬間だ。
個人的には気持ちが少し楽になる瞬間でもある。経験上、Uターンをするかのように引き返してくるといった経験がないので、その部分においては少し嵐が消えてくれれば安心材料なのである。
薬を飲むとキミは私の脳を荒らさないでいてくれる。防波堤の効果は絶大だ。これがなければ私はすぐに戦闘不能に陥る生活が多かったかも知れない。
ただ、代償もあった。過去にいくつもの防波堤を壊し、新しく作り替えてくた。つまり、効かなくなった薬の存在もある。小学生の頃にキミが現れるたびにバファリンを飲んでいた。しかし、中学生になる頃にはもう効かなくなったしまった。私の錯覚なのかも知れない。そう感じているだけなのかも知れないが、たぶん、防波堤を壊してしまったのだと思う。
今の防波堤が壊れてしまうと、また、新しく作らないといけなくなる。その心配の方が大きいかも知れない。なんとか、戦闘不能だけは避けるようにしていきたい。
それと同時にこのようにも、思うようになった。
最初からこなければいいだろう。なんで、わざわざ自分のところにやって来るのだ。
なぜ、私の邪魔ばかりする。ただ、私は普通に生活しているだけなのに、なんでそんなに何回もやってきたり、いろんな攻撃を仕掛けてみたりするのだ。私が何かキミに対して何か、したとでも言いたいのか。教えて欲しい。私はキミに悪いことでもしたのか。私のところに来る理由はなんなんだ…
お前は一体なんなんだ?
何者なんだ?
そのように考えるようになった。そのように考えるようにしてみた。
すると少しずつ、条件が見えてきた。
「疲れ」が原因なのかも知れない。
大体、キミがくる時、私が疲れているときかも知れない。もしかしたらそれを教えるために来ているのかもしれない。
もし、そうであったら私はひどいことを言っていたのかもしれない。いつも私に迷惑をかけているだけだと思っていた。
私を助けようとしてくれていたのかもしれない。
これからは、その想いも感じながら付き合っていけたらと思う。
キミは敵なのか味方なのか。
・・・
書き終えて
今回は少し思考というか、普段の会話口調的な書き方とは変化を見せてみました。最初は、ただ偏頭痛について自分の悩みを書いてみようかなとも思ったのですが、それだけだとおもしろくないかなと思い、自分でも挑戦的に新たな変化を加えて見たくなりました。
慣れないことをするので、自分でも文章の作りがどうなのかよくわかっていません。書きながら、ポエム書く人や小説家の人はすごいなと感じながら書いていました。自分にはそんなに様々な表現を文章にすることができないですから、その部分がプロとの違いなのかなと思いました。
この書き方もいいなと思っていただけたら、また、どこかの機会にやって見たいと思います。少し勉強が必要な書き方だったかも知れないと個人的には思っています。
いろんなコメントお待ちしています。ぜひとも、偏頭痛で悩んでいる方がいれば、そのコメントもお待ちしています。
今回はこれで
それでは!
・・・
※(「お前は一体なんなんだ」の文に「友達だ!!」と思った方は、生粋のNARUTOファンでしょう)