【No.1503】 どんな「ありがとう」が欲しい?
こんにちは。前のめりの藤倉です。
日曜日の東京は雨がちらつきつつも、持ち直してくれてごきげんでした。幼稚園の野外イベントのお手伝いをしてきました。大盛況のイベントを終えた後も、パパさん会で飲みに行ってきました。幼稚園のパパ会には、独立起業している人が多く、みなさんの話を聞いてテンションが上がりっぱなしです。
それぞれの方が、会社員時代の不満や、もっと自由に自分らしいことをやりたいという思いから独立を選んだそうです。
そして、独立したことを他の人に勧めたいかという質問に対して、皆さん揃って「勧めたい」とおっしゃったんですね。その理由はお客さんから直接『ありがとう』と言われるからということでした。
お客様から「ありがとう」と言われることが何よりの喜びで、たとえば飲食業の方なら「美味しかった」とか、医療関係の方なら「調子が良くなった」とか、ITの人なら「バグが解消できた」など、お客さんからの「ありがとう」その一言で一日の疲れも吹き飛ぶといった話が次々と出てきました。
ただ、当然大変なこともあるし、会社を大きくするか、小規模で自分のこだわりを貫くか、みなさんの中でも葛藤があるようです。それでも「ありがとう」と直接言われる仕事のやりがいが大きく、会社員時代には感じることができなかった「俺の仕事はこれだ」という思いが見つかった嬉しさを感じると皆さん口を揃えていました。
そんな話を聞いていると、自分にとって「ありがとう」と言われて嬉しい瞬間はどんなときなのだろう、と改めて考えさせられました。
僕は学習塾で生徒と向き合っていますが、「先生のおかげで成績が上がりました」と言われても、「それは君自身の努力の成果だよ」と思います。その感謝がやりがいとして無上の喜びとなっているかはわかりません。また、成績が上がらなかった場合に責任を押し付けらても、「それは君の取り組み次第だね」とついドライに感じてしまいます。では、僕は何に感謝されると本当に嬉しいのだろうか。
最近、塾では新しいスタッフの採用活動をしています。面接時に転職理由を聞くと、多くの方が残業の多さやワークライフバランス、待遇に対する不満を口にされますが、仕事のやりがいや「ありがとう」と言われて嬉しい瞬間について具体的に語る方は少ないように感じます。
自分がどんなことで喜びを感じ、何に対してやりがいを抱くのか。そういった自分自身の「軸」を今一度見つめ直すことは、会社員であれ起業家であれ、とても大切なことではないでしょうか。自分が何に喜びを感じるか、やりがいをどう捉えるかということは、働くうえでとても大切な視点だと思います。
そんなことを考えつつ、これからも「ありがとう」と言われる瞬間の意味を見つめ直し、自分の軸をしっかり持ちながら、教育の現場で頑張っていきたいと思います。
■■今日の教訓(ポイント)■■
自分が嬉しいと思える「ありがとう」を探そう
■■以上■■