【No.1537】まず自分から始めよ
こんにちは、前のめりの藤倉です。
朝晩の冷え込みが強くなってきましたね。僕は朝、熱々のバターコーヒーを飲むのが習慣になっています。寒い朝にバターコーヒーがマッチしてご機嫌です。濃厚で体も温まるし、何より集中力がぐっと上がる気がします。
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先日、勉強仲間のFacebook投稿でバターコーヒーを飲んでいるという内容を見かけました。僕自身バターコーヒーについて改善を考えている時期だったので、気になることをいろいろ質問してみたら、快く答えてくれて、たくさんの情報を共有してくれました。
そのときに思ったのは、「何かを自分から発信するって、やっぱり大事だな」ということです。情報をシェアしてくれる人がいるおかげで、このひとも同じことをしているんだと気づくことができて、僕も新しいアイデアを得ることができました。
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よく「ギブ アンド ギブ アンド ギブ」という言葉を耳にしますよね。「与えることが先」というのは確かにその通り。
でも、ただギブするだけでなく、「僕はこういうことをしています」という自分の情報を発信するのも重要だと改めて感じました。
ここで思い出すのが「まず隗より始めよ」ということわざ(故事成語)です。何かを成し遂げたいとき、まず自分が率先して行動することの大切さを説いた言葉です。
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ちなみに、このことわざには実は二つの意味があります。
元々の意味は、「何か大きなことを成し遂げたいときには、まず小さなところから始めるべきだ」というものです。
このことわざの由来は、昔、中国の王様が、賢い人を集めるため、まず自国の家臣(郭隗(かくかい))を重用したという逸話に基づいています。その家臣は「まず私程度の者でも厚遇すれば、他の優れた人物も自然と集まってくるでしょう」と進言しました。その言葉通り、彼を重要な役職に就けた結果、多くの賢者が集まり、国が大いに発展したとされています。この話は、「小さな一歩や目に見えない種を大切にすることが、大きな成果を生む」という教訓を含んでいます。
ただ、現代では少しニュアンスを変え、「言い出しっぺ自身が率先して行動する」という意味で使われることが多くなっています。
どちらの意味にせよ、「まず隗より始めよ」という言葉には、行動を起こすことで物事が動き出すという普遍的な真理が込められています。この考え方は、現代の私たちの日常にも強く響くのではないでしょうか。
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自分が何をしているのかを明確に発信すると、同じようなことをしている人が「仲間だ」と感じやすくなります。共通点が見つかることで話が広がり、お互いの学びも深まります。
今回も勉強仲間の「俺はバターコーヒーを飲んでいる」というFacebookの投稿がなければ、彼がバターコーヒーを飲んでいると知ることもできず、すると僕も質問しませんから、具体的な情報を得ることもできなかったでしょう。
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人は誰しも、自分と重なる部分を持つ人に親近感を覚えるものです。こちらから情報を出すことで、「この人も同じようなことを考えているんだ」と思ってもらえる。そうすることで、ただの情報交換ではなく、お互いの考えが共鳴し、深まるきっかけになるのだと思います。
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もちろん、伝えることには勇気がいる場合もあるでしょう。「こんなこと言っていいのかな」と迷うこともあります。でも、その小さな一歩が大きなつながりを生むのです。
今回のバターコーヒーの話も、Facebook投稿がなければ始まらなかったし、僕もそこから学びや発見を得ることができました。今では、自分の朝の楽しみがさらに増えたし、効率も良くなった気がしています。
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自分が良いと思っていることを伝えることは、知らない人にとっては新たな発見を提供する「ギブ」になります。
そして、すでに知っている人にとっては「仲間意識」を深めるきっかけになるのです。これは、一見些細な共有のように思えても、人間関係や学びの場を育てる大きな力になると感じます。
僕たちが日々試していること、学んだことは、どんどん発信していくべきだと思います。それが誰かにとってのヒントになり、新たなアイデアや行動のきっかけになるかもしれません。そして、相手もまた自分の話を共有してくれるかもしれない。その循環が、学びをさらに面白くしてくれるのだと感じています。
さて、明日の朝もバターコーヒーを飲んで、また新しい発見を探してみようと思います。今日の話が、皆さんの何かのヒントになれば嬉しいです。
■■今日の教訓(ポイント)■■
自分が体験したことをまず伝えてみましょう。
それは相手に新たな気づきを与え、仲間意識を深める一歩になります。
発信することでつながりが生まれ、次の学びや行動につながります。
■■以上■■