【No.1592】好きを仕事にするより、仕事を好きになる
こんにちは、皆さん!前のめりの藤倉です!
東京は快晴!ご機嫌です。
昨日は、ちょっとドキッとする出来事がありました。
僕が教えている生徒の一人に、
「先生って、子どもに興味ないですよね」
って言われたんです。
…え? マジで!?先生として、それは致命的な一言に聞こえるじゃないですか(笑)。
「なんでそう思ったの?」って理由を聞いてみたんですけど、
「うーん、なんか、そういう感じがする…」とはっきり言葉にできないみたいでした。
*
ただ、すごく子ども好きな先生と比べると、僕はそうじゃないと自覚しています。
めちゃくちゃ子どもが好き!っていうタイプではないんですよね、僕は。
でも、一方で、子どもに対して、嫌いとか苦手とか、そういうネガティブな感情は全くないんです。
どちらかというと、好きでもないし、嫌いでもない、ニュートラルな状態。
で、ふと思ったんです。もしかしたら、このニュートラルな立場こそが、僕が教育業界にいられる理由なのかもしれない、と。
*
すごく子ども好きな先生は、それはそれで素晴らしいと思うんですけど、もしかしたら、感情移入しすぎたり、主観が強くなりすぎたりする面もあるのかもしれない。
その点、僕はニュートラルな立場だからこそ、冷静に子どもたち一人ひとりの個性を見つめて、客観的に指導できる…のかもしれない、と、実は思っています。ちょっと無理やり感ありますかね(笑)。
*
今回の件で、ふと昔聞いた話を思い出しました。
「趣味を仕事にしないほうがいい」って、よく言いますよね。
趣味を仕事にすると、純粋に楽しめなくなるとか、仕事が嫌いになると趣味まで嫌いになるとか、色々な理由があるみたいですけど。
僕も数年前に転職活動してた時、衣料系の会社にエントリーしたことがあって。
当時面接で「服が好きで」と当たりさわりないところからスタートしたら「服が好きだからって理由だけで応募されると困るんですよ!」って、いきなり人事の人に怒られたことがありました(笑)。
いや、経理職での応募だったから、服好きとか言わずもがなだったかもしれませんが、怒らんでもええやんとも、当時は思いましたが、
…今思えば、あれはあれで、的を射た意見だったのかもしれません。
*
ほかにも、介護事業の経営者の方から聞いたところでは、「おじいちゃん子」「おばあちゃん子」は、介護の仕事が続かないことが多いんだそうです。
理想と現実のギャップに苦しむというか、「うちのおじいちゃん(おばあちゃん)と違う…」と幻滅して辞めていくケースが多いんだとか。
…「好き」が強すぎると、かえって仕事にするのが難しいこともあるのかもしれませんね。
*
一方で、最近の流行は「好きを仕事にしよう」という風潮ですよね。
自分の好きなこと、得意なことを仕事にして、人生を充実させよう!みたいな。
…結局、どっちがいいんでしょうね?
*
僕自身は、「好きを仕事にする」より「仕事を好きになる」ほうが、幸せなんじゃないかなって気がしています。
好きなことや趣味を仕事にして、それが純粋に楽しめなくなっちゃうって、人生で好きなものが一つ減っちゃうような気がするんですよね。
それに、好きなことで仕事を探そうとすると選択肢も狭まっちゃうし、ひいては、自分の可能性も狭めてしまうような気がします
*
でも、仕事を好きになれば、すでにある趣味に加えて、仕事という新しい楽しみが増えるわけです。
最初から「好き」じゃなくても、仕事をしていくうちに、だんだん好きになることだって、絶対にあると思うんです。
そういう「後から好きになったもの」って、自分の世界を広げてくれる、すごく大切なものになるんじゃないかな、と。
*
…と、生徒の一言から、色々と考えてみたわけですが、
結局、「好き」にこだわるよりも、「目の前の仕事に真摯に向き合って、その中で面白さを見つけていく」
っていうのが、僕には合ってるのかもなぁ、と思った今日この頃です。
ということで、今日も一日、「目の前の仕事をとことん面白がる!」
そんな気持ちで、前のめりに邁進していきます!
■■今日の教訓(ポイント)■■
・ 「好きを仕事にする」だけが正解じゃない。
・ 「仕事を好きになる」ことで、人生はもっと豊かになるかも。
・ ニュートラルな立場も、強みになることがある。
■■以上■■