2021年に公開されたワールドの中からお気に入りのものを紹介します!! #ワ探アドカレ
VRChatワールド探索部のタカオミです!
順調に続いてるワ探アドカレ!みんなの記事めちゃめちゃよいのでまだ読んでない人はぜひ!
今回は、2021年に公開されたワールドの中から、私の個人的なオススメワールドをご紹介します(過去にワールド探索部のnoteで紹介したワールドは省きました)。
独断と偏見で選んでいますが、どなたかに刺さってくれたらうれしい~!
Filling ⁄ Yoru'sRoom
この記事で紹介しているワールドの中でもView数がかなり少ないワールドなんですが、その理由がまったくわからないと思うほど素敵なワールド。
正直なところ、ここは逆に紹介しないでおこうかとも思いましたが(好きなものがマイナーであってほしいダメなオタクのムーブ)、本当にいいワールドなので書きます。
他に類を見ない雰囲気の「手描きのイラストっぽい空間」が特徴的。このワールドは月ノ宮よるさんの楽曲「Filling」のMV制作のためにつくられており、空間のデザインは月ノ宮よるさんのイラストが元になっています。
直線がひとつもなく、正面から見るとどう見てもイラストですが、動きながら見るとちゃんと立体。まるでトリックアートの世界です。
モデリングを担当したステラ=ベリーさんによりますと、手描きイラスト特有のパースの崩れも再現されていて、シェーダーも自作なんだとか。
置かれている小物もかわいい。壁に掛けられた洋服はさすがに平面だろうと思ったのですが、服はもちろん、ちゃんとボタンにも厚みがあります。ちなみにVRChat上ではタイプライターを打つことはできませんが、ハンマーはちゃんとすべてのキーに対応しているそうです。
室内には元となったイラストとCG画像が並べられています。どっちがどっちか、ぜんぜんわかりませんね…。
UI操作で、テクスチャや設定資料、絵コンテなどを見ることもできます。部屋の外に出られるのもうれしい。
FillingのMVはワールド内のVideo Playerでも流れていますが、こちらも非常に良いのでぜひ一度ご覧ください。3DCGを活かしたカメラワークと、手描きのアニメーションを組み合わせた映像作品で、個人的には1:55のベッドに横たわるシーンが好きです。
MV用につくられた空間を、VRChatに公開してくれてありがとう~~~という気持ちでいっぱいです。こういう映像作品用のワールドも、もっと見てみたいですね。ちなみに月ノ宮よるさんとステラ=ベリーさんがFillingの制作秘話を語っている配信もおもしろいので、興味のある人はこちらもぜひ見てみてください。
Methamphetamine
Mech_Are_Nickさんのワールド。薄暗くて、ちょっと怪しい雑居ビル。危ない雰囲気もしますが、不思議と落ち着くワールドです。
奥に行くと入れるお店があって、シーシャが置いてあります。パイプを持ち、トリガーを引いてから離すことで煙が出ます。力を抜いた時に煙が出る仕組みにすることで、実際のシーシャで煙を吐いてる時のリラックス感が演出されていますね。
かわいい子が薄暗い空間でシーシャ吸ってるの、良い。ちなみにトングもありますよ。細かい。
Methamphetamineという名前もすごいですが、他のお店の名前もかなりユニーク。「セロトニン工場」も気になりますが、「緩やかな退廃BAR」にはめちゃめちゃ行ってみたい。ちなみに「セロトニン工場」というワールドは実際にあるのですが、何らかの関係があるのでしょうか…。
壁に落書きがされていたり、ブレーカーボックス?らしき棚にはシールが貼られてたり。壁のポスターもちょっと剝がれてたり、しわが寄ってたりして、細かいところまで丁寧に作られています。
気心の知れたフレンドと集まってチルな時間を過ごすのにピッタリなワールド!
かわいいアバターとシーシャの組み合わせは最高なので、ぜひみなさんここで撮った写真をツイートしてください。もちろんカッコいいアバターともバッチリ合います!
BEBE MANOR
こちらは海外のワールドクリエイター、BEBE CARROTさんの作品。BEBEさんは他にも多くのこうしたピンク色を基調とするかわいいワールドを作っておられる方で、ご存知の方も多いかもしれませんね。
とても可愛らしい洋館ですが、ただ可愛いだけでなく、どことなくセクシーな感じもするのが好きです。
かわいい子とかわいい空間のかけ算、かわいいの二乗です。私は男性ですが子どものころからこういう空間に憧れていたので、体験できるのがとてもうれしい!
現実にこういう空間があっても自分ではなかなか行きづらいですが、どこでなにを楽しんでもいいというVRChatの文化は本当に好きです。
BEBEさんは高い頻度でワールドをpublishしていますが、どのワールドも丁寧につくられている印象です。こだわりを感じる。
(同じくBEBEさんのワールド「Bebe Chateau」。こちらもオススメ。)
作者さんの趣味嗜好が色濃く反映されたようなワールドは、気持ちがいいですよね。突き抜けた空間を設計できるのもVRChatの魅力!
BEBEさんはイベントもやっているみたいなので、いつか行ってみたいです。
AquaGallery=shi-ro
こちらのワールドは、水中をテーマにしたイラストが飾られている水中美術館のワールド。企画はshi-roさん、ワールド制作はふじさんによるものです。
バーチャルの美術館っていいですよね。
写真館として公開され話題になった「Re˸collection - リコレクション」でも感じたことですが、やはりTwitterやインスタで画像を見るのと違って、「作品を鑑賞している」という感覚が強いです。「あ、いいな」じゃなくて「おっ、いいな……」となる感じ。作品をゆっくり味わいたくなります。
デジタルイラストをこのサイズで見ることってなかなかないのでそういう意味でも新鮮!
そしてやはり特筆すべきは、水中をテーマにした空間で水中をテーマにしたイラストを見られるという点です。
この空間自体も作品と呼ぶべき美しいワールドですが、それがメディアとして機能し、展示されているイラストの魅力をより強く感じさせる働きをしています。
画像や音楽、映像なんかを鑑賞する環境をバーチャルで設計して、新たな体験価値を付与する発想は個人的にとても興味があるんですが、ここはまさにそういう空間ですね。
画風が好きなイラストレーターさんが数名いらしたのでフォローしましたが、このワールドで画集とかが買える仕組みになってたら買ってしまいそう。
先日YOYOGI MORI Avatar Worldに公開されたYUEさんの個展も見に行ってすごくよかったんですが、こういったイラストレーターさんの作品展示ワールドがこれから増えてくるとうれしいですね!
Preserved fire flower
最後にご紹介するのはAyanoさんの作品。「6hWC」という6時間でワールドを作るコンテストの参加作品で、室内から花火を見ることのできるワールドです。
Ayanoさんのワールドですから、もちろんただ花火が上がっているだけというわけはありません。動画を見てもらえるとわかりやすいのですが、室内からベランダに出ると花火がスローモーションのようになり、ポストプロセスがかかります。
バーチャルワールドといえば物理法則を無視できる点が特徴として挙げられ、空を飛べるワールドなどはよく見かけますが、このワールドは時間の流れるスピードを操る!「あ〜確かに、VRだったらこういう表現できるのか〜〜!」と、とても感動した覚えがあります。
内容としてはシンプルなワールドなんですが、部屋とベランダの境界線を越えた瞬間に視界が変わる感覚がとても好き。
青春感のある写真を撮るのも楽しい!
ぜひいつものフレンドさんたちと遊びに行って、きららジャンプをしてください。
というわけで、自分が気になった2021年のワールド特集でした。もちろんまだまだ他にも紹介したいワールドや好きなワールド、書きたかったワールドはいっぱいあるので、今後も紹介記事の更新はやっていこうと思います!
改めて見ると室内や建物の中のワールドばかりの紹介になりましたね。
今年はOlympiaやnagisa no machi、Space Colony "Island-4"など巨大なワールドが話題になった印象があり、そういったワールドももちろん大好きなのですが、少し小さめのワールドにみんなで集まるのも好きです。
我々VRChatワールド探索部は常に魅力的なワールドの情報を求めていますので、この記事を読んでくださった皆さんもぜひ、今年行ってよかったワールドをまとめた記事を書いてみてください!!
よろしくお願いします!!