言われなくなったら最後

最近のキーワード。
使い古されたフレーズだけど、これほど的を得ているものはないと思う。

ある知り合いは、いろんな人と出会いたい、束縛されたくないからと言って、恋人も作らないし、毎日とまではいかないものの、日替わりでSNS通じて知り合った「ともだち」と晩飯食ったりして過ごしている。全然悪いことじゃないし、今の時代、そんなの「当たり前」と。今、まだ30歳だけど、もう30歳なんだよね。

自営業の友だちで年も近く、話も面白いし、なんだかんだ10年近い付き合い。年中無休の仕事をしていて、お客さんが来ない日をお休みにしているから不定休。休みの日は家のことだけに追われて、本人曰く趣味と実益兼ねているから、趣味は特にないと。たまった洗濯、掃除、買い物、野暮用して、テレビ観て、スマホいじっていたら1日終わり。時々オレと会って、飯食って、近況話したりするんだけど、恋人は?とかそんな話は絶対しない。何となくそういう話、避けている感じがしたので、思い切って聞いてみたら「そういう話はしたくない」と。

もうすっかり付き合いが薄くなったものの、1、2年に一度連絡くれる友だちは、スピリチュアル系?のセミナーやワークショップに毎月参加して、ものすごいお金を使っている。いつも私は私のやりたいようにしたいの!と言って、自由気ままな生活をしている。けど、普段から会ってる友だちは特にいないと。自分とメンタル合わない人は嫌ということで、恋人は特にいないと。

余計なお世話だけど、これらの知り合いや友だちに「恋人作ったら?」とか「何か趣味探してみたら?」とか、一歩外に出てみたら?と話ししてみたけど、みんなあれこれ理由を言って、最後には「そういう話したくない」とか、閉口してしまう。
余計なお世話だけど、こういう機会(誰かに言われる機会)がないと、あなたはずっとそこに居続けることになるよ?てな話なんだけど、「そういう話はしたくない」=「自分のやりたいようにやって何が悪い」という話なってしまって。

やりたいようにやっていないんじゃない?と思ったけど、火に油。

あ、言われたくないのね。
じゃ、もう言わないよ。


ぷつん・・・

人付き合いって、難しいね。
でも、言い換えるとこの人たちにとっての人付き合いは「その場、その時間が楽しければいい、そういう人が欲しい」ってこと。
なんだ、オレってそんな風にしかとられてないんだ、その程度の付き合いでいいやって思われている対象なんだと思ったら、急に会いたくなくなった。

言われなくなったら最後。
言わせなくなったら最期。

余計なお世話でしたね。すみません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?