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誰かの喜びや悲しみはあなたの喜びや悲しみなのです。

近所の公園の樹木が伐採されていました。
多分銀杏の木です。
切った木はどうなったのだろう?


テイラーギターの社長のボブさんが伐採された街路樹からギターをつくって売り出したことをワタシは評価するのです。ごみになるかおがくずになるかしかない街路樹がギターになる。道端の石の声が聞きたいと書いた作家がいたけれど、道端の樹木の音=声は聞くことができるのです。


ワタシが死んで原子に還って遠い未来どこかの宇宙の惑星でワタシだった原子が糖になりセルロースになり木材になって、まったく人間とちがった外見の生物のための楽器の一部に生まれ変わるとしたら、ワタシからできた楽器はどんな音がするだろう?
その生物が音楽を愛する生物であることがうれしいと思いながらワタシは振動するだろう。

⇧は私の死生観にかなり近い考え方です。 私は原子の状態で存在していたが、それは何百億年も「死んでいた」ことに等しい。 たまたま意識を持つ有機生命体として何十年か地球で生きて また原子に戻って宇宙に還る。 また何百億年も死んだまま。 そして、また何百億年たってまた私の原子がなんらかの知的生命体の身体を構成することになるかも知れない。 そしてその同じ生物を構成する原子は以前あなたであった原子かも知れない。

パソコンのベンチマーク「スーパーπ」

OSクリーンインストールしたばかりだからけっこう良い数字が出ている。ベンチマークオタクと言う人もいる。液体窒素で冷却してCPUの速さだけを競う。もっと速くもっと強くもっと遠くにもっと軽くもっと楽ににもっともっともっと

技術革新の原動力はときに人の生活を一変させる。蒸気機関原子力AI量子コンピューター。もっともっと、と人間は追求していく。

もっともっと、とお金を溜め込んでいる人もいる。
なんのための、もっともっとなのだろう。
もっともっと多くの人がもっと幸せに、と
それを追求する人たちがもっともっと増えてほしい。

電気も水も食料もない。疫病も流行りだしているその街ではまだまだ爆撃が続いている。生きたまま瓦礫の下敷きになっている女性がいる。腕だけが動いている。懸命に救出しようとしている人たちがいる。もっともっと殺せ、アイツラは人間じゃない動物だ、と爆撃を続けている人がいる。

もっともっとの果てに人間はゆっくりと亡びていくのだろうか?
無関心と自分のまわりだけの平和。
でも水も空気も地球の上で地下でつながって循環しているのです。あなたが飲んだ水は誰かが飲んだ水。
あなたの吸う息は誰かが吐いた息。
同じように人の心にも、
見ること聞くこと知ることを通して造られる、
心の偏西風や海流や地下水脈が存在するのです。
だからもうあなたにとっての水や空気が
他者と共有されるように
誰かの喜びや悲しみは
あなたの喜びや悲しみなのです。


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