結婚するための最低条件
機能不全家族になる要因として、
「自立できていないのに夫婦になるから」
と、ある精神科医の方がYouTubeで仰っていた。
確かに、そうかもしれない。
私の父と母の話。
父と母は20歳で結婚した。
まだまだ遊びたい盛りの年頃で。
お互い実家暮らし。一人暮らしの経験は無かった。
同棲はせずに、結婚してからすぐに二人の生活がスタートした。
家事のスキルも経済力もまだまだ未熟。
案の定、喧嘩は絶えなかったらしい。
お互い精神的にも自立していなかった。
子どもを産んでも喧嘩のたびに実家に泣きつく母。
母の不安定さを受け止められない父。
子どもが大きくなっても、二人とも対話をしようとしていなかった。
お互いに対する理解が無かったし、余裕がなくて、各々のことでいっぱいいっぱいな感じ。
父と母は、まだ子どものまま結婚したんだな。
二人も、もう少し年を重ねて出会っていたら、きっと結婚していないと思う。
母は、穏やかで母の未熟さも丸ごと甘やかしてくれる男性が合っていただろうし、
父は、大らかで至らない部分も笑い飛ばしてくれるような女性が合っていたはず。
結婚相手との相性も慎重に見極める必要があると感じた。
経済的にも精神的にも、一人で生きていけるようになってから結婚しなければ。
『自分のことを幸せにできて、自分のご機嫌は自分で取れるようになる。』
これが結婚するための最低条件なのかもしれない。
自分で一生懸命に生きていれば、同じように芯を持って強く生きている人に出会える。
そういう人が目の前に現れるまで、妥協せずに待つ。
私は運良く彼という素晴らしい人に出会えたから本当に良かった。
でも、彼と結婚できたから一生安泰だとは思わない。
一回取得すれば一生使える資格は、合格する過程だけ頑張ればいい。
でも、夫婦関係はそうじゃない。
ダイエットのように毎日継続する努力が求められる。
私は、彼との対話を心がけて、家族としての機能を失わないように生きていきたい。
だって、絶対に貴方と一緒に居る方が、私は幸せだと思うから。