白い砂のアクアトープ 第24話。自分なりに考察して調べてみた。最終話まで見た感想
このアニメはどうだった? 平均満足度:★★★★☆ 3.8
物語の評価
★★★☆☆ 3.5
作画の評価
★★★★☆ 4.0
声優の評価
★★★★☆ 4.0
音楽の評価
★★★★☆ 4.0
キャラの評価
★★★☆☆ 3.5
色づく世界の明日から と作っている人達が同じなんですね
監督 篠原俊哉
シリーズ構成 柿原優子
キャラクターデザイン 秋山有希
音楽 出羽良彰
この感想にはアニメのネタバレがたくさん含まれています
必ず本編を見てから読んでください
ついに最終回
いよいよ第24話の最終話でした。今回は特に魚のCGと魚が泳ぐシーンが多かったです。
全話を通してこの魚のCGの動きが自然な感じで好きでした。
私は見たことありませんが、同じ監督の凪のあすからというアニメも海と魚にこだわっているようでした。
熱帯魚がよほど好きで、海の環境問題を考えるきっかけになればいいという作中のセリフも、この監督がアニメを作るうえで全面に押し出したいテーマなんだと勝手に予想。
魚の搬入作業のヌルヌル作画が印象的でした。お仕事アニメの部分があったので、ここにやけに力を注いでましたね。みんな真剣な表情。派閥の無い全員が力を合わせた仕事。水槽に一気に広がる魚の描写。良い!
他にも水族館での砂浜結婚式という、くくるが企画を通した結婚式。
1話で写っていたウェルカムボードを複線にして結婚式で新しいものが作られていました
暗い印象の未来の無いがまがまぼーど
こんなに明るくなりました
ボードの日付が2023年の3月19日になってるんですが、風花と会ったのが2021年で現在2年くらい経ったってことでいいのかな?
仲村 櫂(なかむら かい)という男の将来の謎
ホワイトサンドドーム開園日、カイという男が同級生のうどんちゃんと一緒に見に来ました。だれか忘れましたが真帆という子供も連れてきてます。
ここの構図がどうにも怪しい
「私たちゆっくり見ていくから」と言ってくくるに手を振るうどんちゃん。
カイもあまりくくるに興味が無いような表情。
完全に子連れ親子の構図です。それだけではありません、2年後のシーンで
同性愛、三角関係、年の差婚、ペンギンは自由恋愛のスペシャリストという話を聞かされます。それを聞いて「幸せになれよ」とカイがつぶやく。
これは明らかにカイがうどんちゃんかくくるではない誰かと付き合う。そういうことを暗示していると思います。
おじいの最後の言葉が感動的
ティンガーラに見学に来たおじいとおばあ
おじいこれから何をすればいいの?とくくるが問いかけると
答えはもうくくるの中にあるはずさ
選んだ道を自分の力で正解にしてあげなさい
水族館の未来を頼んだよ
という名言を残します。やはり将来くくるはこの水族館、もしくは独立して作った水族館の館長になるんだと思います。
水族館の幻、くくるの両親と姉
ホワイトサンドドームで風花とくくるがこのアニメ最後の水族館の幻を見ます。
風花「私好きだなティンガーラ」
くくる「私も この場所が、ここで働く人が、ここにいるすべての生き物たちが。水族館が好き」
くくるが成長してたどり着いた答えのようなセリフを言った後、正面に魚を見ていない子供が写ります。
目線の先にはキジムナーが
この子供にはキジムナーが見えているということだと思います。そしてこの子供もまた海の生き物に興味を持つ大人に育つのかも?
ここでくくるの両親と姉の幻が。
この幻は風花にも見えていました。くくるの姉になると宣言したこともあったし、本当の姉になったみたいでエモいです。
キジムナーとか魚の幻覚は何だったのか
1話からずっと出てきたキジムナー。結局関わることなかったですね…。エンディングの絵にも出てきたり登場回数多い割には、幻を見せてくる精霊みたいな感じ。いるかと言われたらいらなかった気がする 笑
ガマガマのガマは洞窟、身近だけど不思議な空間。沖縄戦争での死者、この世とあの世をつなぐ場所と1話で言っていた。
魚の幻覚。心をいやしたり、故人を思う潜在意識から幻覚を見せる。FF10の幻光虫と異界の関係に近いなぁ。1話で多分キジムナーのいたずらで幻覚が見えると言っていた。
キジムナーは1話で帽子を持って行ったり、お供え物を食べたりそういった事をしてくれた人間に対して、魚の幻覚を見せたり人とめぐり会わせたりして、心を癒したりお礼をしていた気がする。
まぁそんな精霊が沖縄にはいるよって感じで、監督が出したかったのかな。
最初は亡くなったくくるの姉とキジムナーが関係あるかと思ったけど何にもなかった
2年後成長したみんなと風花の帰省
謎の浮力で浮いている3周年記念のバルーン
みんなが出世したり生き生きと働いてて、完全にアニメのラストって感じです。1期のOPも流れて泣きそうです。
風花とくくるが再開する場所はキジムナーにお供えしていた木の祠みたいなところ。二人は抱き合ってお帰りと言い合ってスタッフロール。
このアニメBGMが凄くいいですね。このシーンはこういう感情で見てくれ!っていうのがもうBGMで伝わってくる。
最後にこのアニメがやりたかったこと
風花の名前って雪の事だったんだね
でも風花ってうちなーにぴったりの名前だよ
だってこの島は風と花とサンゴで出来てる
これはくくるが風花に言った言葉。風花(かざはな)は晴天時に雪が風に舞うようにちらちらと降るという意味らしい。
風花は元はと言えば冬であり沖縄とは真逆の存在として登場していたという事だった。心が冷え切ってふとしたことで何となく沖縄に来た。
それでくくるや沖縄の人々や生き物に触れて、沖縄にふさわしい風と花になった。最初からこれがやりたくて風花って名前にしたんだなぁ。凄い
風花が返した言葉は
風と花とサンゴとこころ
海咲野 くくる
くくるは沖縄方言で
心
心精神
心情
風と花とサンゴとこころ=くくる
なんてきれいな終わり方なんだ!
風花と自然とくくるの物語!
ってことで綺麗に終わった。1話からもうこの終わりは決まってたんですね。
後ろで流れてる1期のOPの歌詞の最後もこのアニメのまとめみたいな歌詞でした。
そう 過去や今は 生きてく答えにしなくてもいい
道は続く 心は続く
見つけたものそしてこれまでの大切も未来に持っていこう
海に溶けた僕らの、命の音。
感想
監督のやりたいことがすごく伝わってきました。名前を使った物語の暗示など1話からある程度予想出来ていた人もいるのかもしれませんね。
個人的にはこの最終話はめっちゃ好きです。全体通してアニメとして面白かったかと言えばなかなか面白かったくらい。
自分がもやもやしてるとこは
ガマガマ組とティンガーラ組の抗争が、子連れシングルマザー一人を手なずけただけできれいさっぱり片付いたこと。わけのわからんメガネ君とか、飼育係の上司とか他にもいろいろキャラがいた割に、半分くらいのキャラが生かせてない気がしました。
あとは風花が夢とあこがれを持って頑張ってアイドルやってたのに、後輩にセンターを譲った意味が未だによくわからん。他の女を蹴落とすアイドルが性に合わなかったのかな?あそこでセンターを続けてたら心が冬の風花になってたって事かな。
物語で気になったのはそれくらい。
あとは絵が綺麗だった。さすがP.A.WORKS 魚のCG良かったで! 白箱ほどの名作にはならなかったけど、グラスリップほど酷くはならなかった。
お仕事とファンタジーを取り入れて、なんだかどっちつかずになったのかも。最近P.A.WORKSは微妙な作品ばかり出してたので、少し評価を持ち直したかなと思います。ただ円盤は売れないだろうけど、会社としてやっていけるんだろうか…。この調子で頑張れP.A.WORKS!いいアニメありがとうございました!
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