小説家専用エディタツールNolaをつかってみた
【2021/1/22】iOS版紹介記事
【5/23追記あり】→アプリ版アップデートについて
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技術書典をはじめ、普段から創作物を書き続けていないと生きていられない難儀な人生を送っているので、ずっと創作に特化したエディタがほしかった。
僕は技術書典という技術同人誌を小説形式で展開したり、その他投稿サイトで書いたり、突然二次創作をしたりしている。
職業的にも僕はWeb技術を扱うエンジニアだし感極まったら自分でつくりってやろうとか思っていたものの、これまでガラケー時代から試行錯誤して創作をしている僕にとってはつくるほどのエネルギーが生まれなかった。
とはいえ、やっぱりなんか整理できるものがほしい。
たったひとつのタイトルですら、プロットや本文や設定資料などでドキュメントが溢れだす。プロットや設定資料とにらめっこしながら本文を書くのは何度やっても大変な作業である。
書いているうちに、「結局何を、誰に、どうやって伝えたい話なんだっけ……」と何度もドキュメントを往復する羽目になる。
そんな僕が、雑にググって出てきたのがNolaだった。
Nola 小説家専用エディタツール
小説家専用エディタツールという、ターゲットが実に限定されたWebサービスを発見した。
noteやTwitterもやっているようで、登録する前にちょっとだけのぞかせてもらった(こういうアカウントがアクティブかどうかで開発が盛んかなのを判断したりするので……)。
どうやら2018年の6月にリリースされた様子。最近できたサービスなようで、僕も勉強不足がたたって全然知らなかった。
わかりやすい見た目
わかりやすいメニューに、シンプルかつ最低限の機能はユーザの負荷を軽減する。こういう画面は自社のプロダクトに通じるものがあって、とても好き。
創作中に蒸発しやすい『この作品の終着点』や『この作品のテーマ』が表示されているのもよい。
作品単位はもちろん増やせる。
プロットは最初からフレームがある。
プロットは記入すると自動で次のBoxが出てくる。クリックする負荷も下げてくれる。
嬉しい豊富な設定項目
もっとも設定資料が複雑化する登場人物も項目が用意されている。
僕自身も人物のフレームワークは荒木飛呂彦流36項目を使っていたので、この項目の多彩さは嬉しい。
もちろんこのテンションで世界観も登録できる。
シンプルな執筆環境。でもカスタムもできる
右下のプルダウンメニューをいじると、エディタの色を変えられる。
黒い画面は目に優しい。あと地味に文字数が出るのが嬉しい。いつも文字カウントサイトでカウントしていた。
シンプルさがきもちいい
ざっと機能を見て、このシンプル度がきもちよかった。
こうしたエディタツールは高機能を備えさせたくなってしまうが、執筆者からすると本末転倒なことが多い。いやはや、"さすがわかってますね"と言いたくなる。
アプリもある
iOSとAndroidの両方でアプリがリリースされている。
これはすごい。スマホでも同等のことができるのなら大したものである。
実際のiOS画面。さっき登録したものがこちらでも見れる。
電車移動中など、揮発性のあるアイデアをさっと残しやすそう。
【5/23追記】アプリ版アップデートについて
アプリ版がアップデートされ、UIやログイン不具合の修正が入りました。
より見やすく、そしてオフライン執筆機能がつくなどしているようです。今後もアップデートが楽しみです。
久々にテンションのあがったツール
テンションがあがったので、こうしてnoteにまとめてみた。
とにかくシンプル。それでいてわかりやすい。そしてちゃんと開発されている。
これが今の所気に入ったところかもしれない。
実際にこれを使ってしっかり1作品完成させたら、またnoteに書いてみようと思う。