僕が将来家族を持つことになって、それなりに稼いで
子供を支える立場になったとしたら。

迷いなく、父のような存在になりたいと思います。

僕のお父さんはデザイナーです。30代前後で自身の会社を立ち上げてそこから僕ら兄弟を支えるために一所懸命で今に至ります。もちろん母も尊敬しています。ただ同じ男の人として余計に父の偉大さを感じる理由はいくつかあります。

まず実直な努力です。父が就職した時、初めの2年は来客のお茶入れしかさせて貰えなかったそうです。そこから何年か経てデザイナーの仕事をさせて貰えるようになったのですが、その2年間に父はどれだけ紅茶が美味しく入れられるか。どのタイミングで出すのが1番良いのか。一見どうでもいいことでもしっかり向き合っていたそうです。

自分に与えられた使命、やるべき事に対して余念なく全力で向き合った姿勢が本当にカッコイイと思いました。今の生活を見ても父は朝から夕まで家のことを全般こなしてくれています。本来なら僕ら子供がやるべきことまでなにも言わずこなしてくれる、母が忙しい時は夕飯も作ってくれるし洗濯物もまとめてくれる。母に負担をかけないようにする実行力に対して僕は率直な尊敬や、将来僕が家族を持った時、そうなりたいというモデルを体現してくれています。

もうひとつは優しさです。僕が終電か誰かの家に泊まるといった時。家に帰っても友達とあそんでいて家のやるべき事をなにもしていない時。父は何も言わずゆったりと今日何してたかを聞いてくれます。別に言えないことは何もしていませんが、家族的に申し訳ないと思うことは多々あります。なにも否定せず全てを受け入れてくれる父の態度を僕は継いでいきたいと思いました。なにか面白いことは無かったか、ためになったことは何か。間接的に聞いてくれる父の存在は本当に大切で、一家を支える存在はこうでなければいけないと強く思わされています。

就活がどんどん始まる中、周りに流されず、僕は焦らず、やるべき時にスイッチを入れたいと思います。確かに年収やキャリアは大切だけど、それ以上に自分という人間性やもっと先、就職した後の自分の価値観が変わっていないかどうかを大切にしたいと思います。子供を持つ時、大切な人を支える時、そのタイミングで自分の幸せだけではなく誰かを幸せにできる能力、器、大学生活で僕なりに学んだ生き方を体現できるようにしたいと思いました。

僕が一生尊敬するのは父と母の生き方そのものだと気づけたことが本当に良かった

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