企業の非財務的価値を高める新しい方法ーD.LEAGUE 24-25への期待とインフィニティーズの存在意義
前回ご紹介したようにValuence INFINITIES(バリュエンス インフィニティーズ)に頼もしい仲間としてHIRO10が加わることが正式に決定しました。
10月13日に開幕する第一生命 D.LEAGUE 24−25は、インフィニティーズにとって3回目のシーズン。いよいよ“いちばん上”を目指した戦いが始まります。
苦しみながら歴史をつくった参入初年度
参入初年度となった22-23シーズンは開幕からいきなり5連敗。ROUND.6のサイファーラウンドで上位に入り自信をつかみかけたもののROUND.7でも負けて6連敗を喫し、最終結果も9位に沈みました。次の23-24シーズンでは飛躍的な成長を遂げて総合3位でシーズンを終え、初のCHAMPIONSHIPに進出を果たしました。
初年度はリーグを経験していないダンサーたちがゼロからチームをつくっての挑戦でした。
開幕からの連敗はダンサーたちへの精神的なダメージは大きかったものの、今となってはあれで良かったと思えます。もし中途半端に1、2回勝っていたら、その後の飛躍はなかったとさえ思うのです。
チームの一人ひとりがD.LEAGUEで求められるものを理解し、自分たちの強みを保ちながらも自己満足に終わらせず、ジャッジや観客が求める要素を少しずつ取り入れてアップデートしたことが結果につながっていきました。この過程を経験できたことは、明らかにインフィニティーズの核となる部分を強くしてくれました。
新たなシーズンの変化とHIRO10加入の効果
24-25シーズンでは、リーグのルールが若干アップデートされることがすでに発表されています。
特に各チームでも話題になっているのが、「エースパフォーマンス」と、「シンクロパフォーマンス」という新たな要素が加わることです。
「エースパフォーマンス」は、各チームがその試合のエースを指名し、そのソロパフォーマンスが評価として反映(0or1のエースポイント)されるというものです。
これについてはHIRO10がレギュラーメンバーとして加入してくれたことが大きいと思っています。というのも、 この「エースパフォーマンス」にはゲストダンサーであるSP DANCERは起用できないのです。誰もが圧倒されるパワームーブを得意とするHIRO10や、高速回転を武器にする神童・TSUKKIのブレイキンはこのエースポイントで大きな武器となってくれるはずです。
ルールにアジャストした上でブレない自分たちを貫く
一方でもう一つの「シンクロパフォーマンス」は、 チーム8人全員のダンスがいかに揃っているかを競うパートです。
ヒップホップを主戦場にしているダンサーも多いインフィニティーズでは、このシンクロの部分が弱いと以前から言われているのですが、振りがしっかり揃っている「一糸乱れぬ」ダンスだけがシンクロかというとそうともいいきれない部分もあり、こちらはパフォーマンスの自由さや創造性が制限されるという議論もあります。
とはいえ、こうしたルールの変更は、チーム全体として自分たちの弱点を補ったり克服したりして、総合的なパフォーマンスを引き上げられる機会でもあります。D.LEAGUEにアジャストできずに苦しんだ参戦当初から、自分たちがカッコいいと信じるスタイル、信念はブレずに貫きつつ、結果をつかんでいったインフィニティーズならこの変化もチャンスに変えてくれるはずです。
なぜインフィニティーズなのか?
D.LEAGUEは、開幕戦のチケットも取れないほどの人気を博していますが、この勢いが続けば、ダンスがこれからエンタメの一部を担っていくことは容易に想像できます。
バリュエンスの視点から見ても、インフィニティーズの活動や理念が、会社全体にポジティブな影響を与え始めていると感じています。
特に、現代の新卒希望者や若手世代が会社に求めるものが変化している中で、インフィニティーズの存在はそのニーズに応えていると考えています。
企業が非財務的な価値を高めるために
これまでは、会社が評価される要素として「経済的なリターン」や「知名度」、「収入」が重視されてきました。しかし、今の10代、20代の人たちは、企業を選ぶ際に「どんなパーパスを掲げているのか」や「どのような社会課題に取り組んでいるのか」といった非財務的な価値に対する関心が非常に高まっています。
優秀な学生であればあるほど、単に給与条件やステータスだけではなく、その会社のビジョンや社会貢献に携われるかどうかを重要視しています。
インフィニティーズが「人々の可能性を解放する」や「挑戦を通じて成長する」というメッセージを具体的に発信することで、活動を通じて社会課題に向き合い、健康やエンターテインメント、そして個々の成長に寄与するというビジョンを示すことができることが、企業の本質的な魅力につながることを実感しています。
可能性を追求しチャレンジする姿勢
社内的な話でいえば、ダンサーたちが練習に取り組む姿勢を見て、社員自身が仕事への姿勢を見つめ直すきっかけになったり、D.LEAGUEを戦う姿を通じて勇気づけられたり励まされるということは実際に起きているようです。
具体的にアンケートを取ったわけではないのでどこまで響いているかはわかりませんが、ダンスやインフィニティーズに興味を持つ社員が明らかに増えています。
社内に専用ダンススタジオを設けたことも、社員とダンサーの接点が増えるきっかけになりました。また、対外的にも「社内にダンススタジオがある」というインパクトが、メディア取材や話題のきっかけになっています。
社内外を問わず、「才能、ポテンシャルを解放し、成長させる」というメッセージが象徴的に伝えやすく、私たちのミッションである「大切なことにフォーカスして生きる人を増やす」を主題にしたコミュニケーションが円滑に進むようになりました。
インフィニティーズはダンスチームですが、バリュエンスの企業価値を高めてくれる存在。私自身、D.LEAGUE参戦以前には見えなかったものがずいぶん見えるようになりました。
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