教育のイノベーション
今の日本の教育システムはどのくらい続くんだろうね。仕組みが戦後そのままで、完全に時代に追い付いていない。などと文句を言おうとしたらキリがない方々も多いかと。
文句だけでは非生産的なので、妄想だとしても提案をしてみたいと思う。
「ぼくの考えた最強の教育システム」みたいな小学生の落書きレベルではありますが。
連鎖式教育
先生1人 対 生徒30人みたいな授業形態は、学習効率を考えるとどう考えてもベストではない。そりゃ、先生を増やすことのできないコスト的理由があるからだとは思いますが。
そこで、ちょっとできる子が教えてあげる連鎖方式はどうでしょ。あたかもマルチ講のような構図ではあるけれど、低コストで個人授業が可能なのだ。最近の個人授業方式の塾が増えてきてるのは個人授業の学習効率がよい証拠でしょう。また、2年間の開校だけで総理大臣を2人だしている吉田松陰の松下村塾も、部分的にはこの形態をとっていたと言われている。人に教えることは、自分のわからないところが明確になり非常に学習になる。そういったことを感じたことがある人も多いでしょう。
前提としては、授業の内容が明確に段階的になっていて理解度が把握できること、というのがあります。そうじゃないと「少しできる子」が誰かがわかりませんし。また、全員が教えるのも教えることの資質的に難しいかも知れませんので、人の特性にあわせ見極めることは必要になりそうです。
さらに学習の段階が明確なら、学年制もなくなって、小学校が3年で終わる子や12年かかる子がでてきてもいいかもしれません。
これとインターネット動画による動画授業を組み合わせればさらに良いでしょう。必要な時に予習復習ができるので、教える子も教えられる子も学びが深くなります。
ジャストインタイム教育
現状は、一年生なら一年生の国語、算数、社会の教科書、二年生なら二年生の教科書っていう順番が確定したカリキュラムかと思います。いわゆる詰込み型だから「なんで台形の面積の計算方法なんてならうの?将来何に使うの?」みたいなことになりますね。
そこでジャストインタイム教育。学習に関するいろいろな本で提案されている方法です。
ジャストインタイムとは、トヨタの生産方式で「必要な時に必要なものを必要な分だけ生産する」というものです。車を作るとなったら、シートを作る、シートを作るとなったら、皮やフレームやスプリングやリクライニングレバーなどがいるので作る、という車を作るタイミングに合わせ必要な部品を生産するため在庫を持たずにすみ効率的、というものです。
教育でいったらどういうことか?
「ケーキを作る」というテーマがでるとします。この時、調理方法はもちろんのこと、牛から出る牛乳の生産方法を学んだり、砂糖の濃度の計算方法を学んだり、円形のケーキを等分に分ける方法を学ぶ、ようなものです。円形を等分に分けるのを学ぶために、角度や円の特徴や分数を学ぶ、みたいな入れ子構造になっています。
ケーキを作るか、ロボットを作るかは授業を受ける人の興味に合わせます。
人は興味がないと覚えませんし、授業の内容が何に使うかわからないて論外でしょう。興味あるものをテーマにして好奇心を利用して学習効率を高めます。
まとめ
以上が教育イノベーションの妄想でした。
公立の学校の教育システムが、この妄想システムじゃないにしても何かしらに変わるところを想像することすら難しいというのが悲しいですね。
私立の学校や、放課後スクール、塾などに期待せざるを得ません。そうなると収入格差により教育格差が広がるかもしれませんね。教育格差により、収入格差が大きくなる負の悪循環。
教育システムが変わらなくとも循環を断ち切る一番手軽で一番強力な刀は「したいことへの情熱」と信じています。「何をしたいか?」を考える手段を教えもせず、「なるべく大きな会社に入る」という見えないレールに乗せるシステムを本当に何とかしたいのです。
「サラリーマンになりたい」より「Youtuberになりたい」の方がいいですが、短絡的に考えるのではなく深いところからしたいことを見つけ出す方法を広めたい。ま、Youtuberになりかけている私が言うのも説得力がアレですが…。
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