日本航空123便
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さて、昨日8月12日は羽田発伊丹行き日本航空123便が御巣鷹山に墜落した日でした。
12日18時59分に123便は管制のレーダーから消失し、その後救助隊が到着したのは本日13日8時30分でした。
その間に幾人もの乗客が苦しみ、亡くなっていったことと思います。生存者の方々にとっても、途方もなく長く苦しい時間であったと想像します。
乗務員にとっても、これでもかというほど無念なフライトだったことでしょう。
圧力隔壁の破損に伴う操縦不能が原因だったという公式見解の他、青山透子さんをはじめとする多くの方々が事故原因究明のため努力されています。
航空機も自動車も、抽象化すれば移動手段です。移動手段の役割はあくまでも移動を安全に実現することです。事故時はお盆で帰省ラッシュでした。日航機123便の乗客たちは、航空機という移動手段によって、移動の目的そのものを一瞬のうちに奪われてしまいました。当たり前ですが、手段が目的を奪うのは究極の本末転倒であり、絶対に起こってはいけないことです。
先日、BMWのM8コンペティションがトラックに追突し、トラックの運転手さんが亡くなりました。写真を見ると、トラックのAピラーが原型をとどめていないどころか、無い。トラックの乗員保護性能に疑問を抱かざるを得ません。
繰り返しますが、移動手段がその目的、そしてその後の未来までをも奪うことは、絶対にあってはなりません。
これまでエンジンなどの豆知識に関して色々と申し上げてきましたが、私が本当に皆様に伝えたかったことは、「安全な車」これにつきます。
安全というのは、最近流行りのアクティブセーフティの充実度だけではありません。本質的に重要なことは、もしぶつけられた時に耐えうるボディ設計なのかということです。
今後もこの点について、様々議論していきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
最後に、これまで「移動手段」によって命を奪われた全ての方々に、心よりご冥福をお祈りいたします。