人生で初めて女声に挑戦して、1ヶ月で辞めた話①
①って書いたけど続きがあるというかは補足編みたいなのがあるかも?
ちょっと暗い内容になると思うし、本筋がまとまってない文章になるかもしれません。
あらすじ
1.LGBTQのQってどこからマイノリティなんだろう
2.音楽の趣味と、歌への絶望
3.両声類という人たちを知る
4.結果の出ない努力は辛い
5.今練習を続けられている理由
1.LGBTQのQってどこからマイノリティなんだろう
これは当時思ってたことというよりは、現代になって性のマイノリティって言葉ができてから自分を振り返ってみて言語化した話なのですけども。
自分の生まれ持った性別と、それに付随する色々な出来事に対して全て納得して生きている人って少数派だと思うんですよね。
つまり、全くもって自分の性別がquestionではない人がマイノリティであり、questionがある人がマジョリティだと思うのです。
「生まれついたのは女性であり、自分の認識も女性だけど、自分が妊娠出産の役目を持たされることに疑問がある」
は、私の中では0.1%くらいのquestion属性を持つ人なんじゃないかと思うわけです。
「生まれついたのは女性であるが、自分が妊娠出産するのは自分の気持ちと反したことだと思う」
まで行くとquestion度がちょっと上がっていくわけですね。
最終的に100%のquestion属性というのは「自分のジェンダーが分からない、決めたくない」くらいだと思うのですが、それ以外の人も少なからずそういう要素を持っているのではと思うのです。
ここまでは私の中の考え方の話だったんですが、私自身はどうだったかというと
「生まれながらの性別で歌える曲がある程度決まってしまって、それのせいで自分の望む曲が歌えないのはちょっと辛い」
くらいに思ってました。
めちゃくちゃ軽いquestion属性持ちだと思います。他にもまあよく分からないとか、生まれ持った何かで決められたことに対する違和感とかはありましたけど、全部含めてもとても軽いquestionです。なので多分マジョリティですね。
LGBTQのBに関しても似たようなこと思ってますけど、それは別でそのうち書きます。
2.音楽の趣味と、歌への絶望
私は子供の頃から、元JUDY AND MARYのボーカルのYUKIさんが好きで、ジュディマリ時代の曲やソロ活動始めてからの曲をよく聞いてました。
このジュディマリというバンドは音楽界に物凄い影響を与えたバンドで、中高生の頃はその影響を受けたガールズバンドの曲とかもよく聞いてた気がします。
でも、私はそれらをどれも歌えないんですよね。
私が練習してないからとかじゃなく、練習してなくてもある程度歌える人は同じ年代の半分くらいいるわけです。
でも、私には歌えないことが生まれた時から決まっている。
それが悲しくて、歌が嫌いになってしまった時期もありました。
3.両声類という人たちを知る
私は生まれながらで歌える曲が半分くらい決まっちゃうと思ってたし、今でも多くの人にとってはそうだと思うのですが、世の中にはその固定観念に囚われない人たちがいました。
両声類と呼ばれてる人たちです。
当時ニコニコ動画で歌ってみた文化が流行っていた中で、突然性別は男性だと宣言しながらどう聞いても女性にしか聞こえない声で、女性ボーカル曲を歌いこなす人たちが現れ始めました。
これだ!って思いました。私もこうなれれば全て解決するぞ!って。
いっぱい聞きましたね。両声類の方々の歌ってみた動画。
みるにぃさんというお姉さんボイスで歌う方がいて、当時は歌ってみた動画をよく聞いてたんですけど、最近はVRCHATで音楽イベントに出演されてるようで、先日ゲーム内でお会いすることが出来ました。感動しましたね…
初めて動画見たの2009年とかですからね。
そんなこんなでこういう人たちが何をしてその声を得たのか調べつつ試してみることにしました。
4.結果の出ない努力は辛い
結論から言って、1ヶ月で挫折しました。
何も変化を感じることが出来ないままお風呂入ってる時と夜寝る前に同じことを繰り返すだけ、それで何が変化してるのかも分からないまま進むのは辛かったです。
当時試した方法は、今で言う地声アプローチの一種で、発声の仕方を鍛えて良い声を出すようにしましょう。そうすれば自然と出せる声の幅も広がりますよ。みたいな雰囲気の考え方だったんですけど、何が変わってるか全く分からないまま終わりました。
地声アプローチは今でも別の理由であんまり人にオススメはしないんですけど、否定するつもりもないです。目的に合っていれば良い方法だと思います。でも、当時私が試した方法は間違ってました。あれではモチベーションへ続きません。
5.今練習を続けられている理由
あれからn年(nはご想像にお任せします)経って2022年の6月にトレーニングを始めたわけですけど、それは2023年2月現在まで順調に続いてます。
今でも楽しいし、悩みがあったりスランプの時期はあっても辞めたいとは全く思わないです。
それは最初の短期間で成長を実感できたから、に尽きると思います。
私は裏声アプローチと呼ばれる裏声から音を下げていく手法で声を作ってますが、そもそも裏声が出ない人に取っては裏声が自由に出せるようになっただけで大きな変化だと感じるはずです。
それを最初の1週間で感じることが出来たので、声のトレーニングをすれば声は変わるぞ!って分かったから続けようと思えました。
1ヶ月でまた別のことが出来るようになって声質や音域が大きく変わって、その後は習慣がついたので気がついたら練習するようになってました。
最近は今まで色々練習してきた技術を組み合わせて良い声にするための試行錯誤を楽しんでます。
ピッチあげすぎると良くないなーとか、今日はいつもよりフォルマント下げてみようかなーとか色々考えながら試す、それが楽しいです。
楽しくてついやりすぎて、首と喉を痛める癖は直さないといけないんですけどね。
あ、そうそう。これは本当におまけの話なんですけど。
学生時代憧れていたJUDY AND MARYの曲も、今は比較的低めな曲なら歌えるようになってきました。
でもまだまだ高いところがでない曲もたくさんあるし、キーが出ても上手く歌えなかったりするので、やっぱりYUKIさんは凄いなあって思うばかりです。
今、私がジュディマリの曲やYUKIの曲を上手く歌えないのは、生まれ持った制限のせいじゃなく、練習が足りてないからだと思えてます。
だからそのうち練習してたら歌えるようになるかもって思いながら日々の練習頑張ってます。
そのうち人前で可愛く歌える日が来るといいなー。がんばるぞー!