VRで気持ち悪くなる人のためのVR酔い対策ガイド
VRで最初の関門になりがちなのがVR酔いです。VR酔いとはVRを利用している時に起きる乗り物酔いに似た症状です。
かつては、多くの人がVR酔いに倒れました。現在では、先人たちの経験を経てVR酔いを克服するまでの流れが分かっています。
自身もVR酔いで何度となく寝込んだことがあり、とても苦しい経験でした。そのような人を増やさないために、VR酔いの対策をお伝えします。
VRに慣れると酔いにくくなる
VR酔いはVRの視界の動きと、自分の感覚のズレから起きると考えられています。そのため、VRに慣れると視界と感覚のズレが解消されて酔いにくくなります。
ほとんどのユーザーはVRに慣れることで、VR酔いを克服することができています。このようなVR酔いの耐性は、ユーザーの間で経験的に広く知られています。
つまり、VRに慣れてしまえば、VR酔いの心配はあまりなくなります。VR酔いの対策として重要なのは、VRに慣れるまでの間にVR酔いを避けることです。
動きが少ない状態で慣らす
これまでの経験から、VRは視界が動くと酔いやすく、特に滑らかな移動や回転が酔いを起こしやすいことが分かっています。
そのため、多くのゲームではテレポートの移動や、一定角度毎の回転が用意されています。これらの操作方法はVR酔いへの対策としてとても有効です。
動きの少ないゲームや操作方法であれば、重いVR酔いになることはそうありません。初めはそのようなゲームや操作方法を活用して、徐々に慣れていきましょう。
酔い止め薬を服用して慣らす
酔い止め薬(乗り物酔い薬)の服用は、VR酔いの防止に効果抜群です。VRを始めたばかりの人でも、まず酔わなくなります。この間に一気にVRに慣れてVR酔いの耐性を獲得します。
自身の経験では、酔い止め薬を服用して十数時間もVRを経験すれば、重いVR酔いは起こらなくなります。服用する酔い止め薬は一箱未満、以後は服用する必要はありません。
薬は副作用が気になりますが、服用するのは短い間です。VR酔いで受けるダメージを考慮すると、酔い止め薬の服用は、VRに慣れるまでを乗り切る優れた方法です。
薬が嫌でも酔い止め薬は用意する
あらかじめ服用しなくとも、酔い止め薬は用意しておくことをおすすめします。もしVR酔いになったとしても、後から酔い止め薬を飲むことで症状を緩和することができます。
重いVR酔いは自然に回復するのに時間がかかり、ひどい気持ち悪さを我慢し続けることになります。そんなときの酔い止め薬は神薬です。
先に飲んでも飲まなくても、VR酔いを克服するまで、酔い止め薬をお守りとして持っておくことを強くおすすめします。
体調の不調を感じたら休憩する
VR酔いは段階的に酔いが進行することがあります。そのため、VRを遊んでる時に少しでも体調の不調を感じたら、VR酔いの初期症状である可能性があります。
自身の経験ではVR酔いの初期症状は、熱っぽさ、倦怠感、発汗、腹痛(おなら)、などが挙げられます。体全体に軽くダメージが入っているような感じです。
このような症状がある状態でVRを続けると、重いVR酔いに陥ることがあります。VRを始めたばかりで加減が分からない場合は、体調の不調を少しでも感じたら、VRゴーグルを外して休憩をしましょう。
メーカーも対策を進めている
ユーザー側でのVR酔いの対策が進む一方で、VRを提供するメーカー側も、VR酔いを重大な問題と捉えて対策を進めています。
PSVR2を発売するソニー・インタラクティブエンタテインメントはVR酔いの対策に熱心です。開発ツールにVR酔いに関する学習機能を入れたり、振動で酔いを軽減する特許を取っていたりします。
メーカー側にも多くの知見が蓄積されています。そのため、最近のVRゲームは黎明期と比べるとVR酔いになりにくいものが多いです。これからVRを始める人は、少し安心していいかもしれません。
VR酔いの対策は最初が肝心
VRを始めたばかりの頃に、重いVR酔いになってしまい、VRを止めてしまうこともあります。せっかくVRを手にしたのに、それだけは避けたいです。
紹介した対策のなかで、おすすめしたいのは酔い止め薬の服用です。この方法は確実にVR酔いを避けつつ、短期間でVR酔いの耐性を獲得できます。薬に抵抗がなければ積極的に活用しましょう。
VRを始めたばかりの頃は、慎重にVRを体験することが肝心です。最初さえ乗り越えれば、その先には素晴らしいVRライフが待っています。
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