実写VR(Virtual Reality)の歩き方 2
昨今のVR技術でその応用はこれまでの映像経験や視覚以外の五感で感じる人工的な場所、エンタメでもいいのだが、これまでに存在しないような空間や実写されたそのものに近い空間映像を個人に提供できる技術である。
一番近いVR的な既存の空間は「プラネタリウム」だろう。自分のまわりに繰り拡がる現実と見紛うばかりの世界を視覚と聴覚で体感できる。ある時は宇宙へある時は世界のどの場所へも、リアリティをもって、経験できる場所である。この典型的なプラネタリウムは現在のVR技術ではHMDを装着して同等の再現ができるが、それを超えている点がある。
プラネタリウムの特徴は多人数で 星空空間に没入できる点である。
これは人工現実の世界=VRの目指す1つのサンプルである。VRのインターフェースであるHMD(ゴーグル)を装着しての経験は一人称(対面)経験なのであるが、プラネタリムは座席数をMAXとした多人数とで共有できる。
昨今、VR空間に1つの個別の世界をつくり、複数人のアバターで集うことも可能になってきているので、すすめば世界中の人々と1つのVR空間でつながるということも遅かれ早かれ現実になるだろう。
さらにVRヘッドセットや3D眼鏡などのデバイスを装着せずに、完全没入型のVR世界を体験する技術がすすめば、違和感なく自然にVR空間を満喫できるはずだ。
VRの 3要素がある。
1.実時間相互作用 2.3次元空間 3.自己投射 である。
具体的には、
1は空間の中で自身が時間経過に従い動けば、変化してゆくVR空間
2後ろから眺めれば後部がみえ 前に回り込めば前面が、上をむれば空・・
3自分が動ける=自己投射できる=現実のように手が動き頭が動き・・
さて、 2回にわたって 少し学問よりの話をしてきたが
次回からは、
メインであるVRの実写動画における経験の中からの 撮影から編集制作にいきつくまでを 書いていきたいと思う。 お楽しみに。