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3. 予測力を向上させる - 第2章 脳科学やセルフコーチングを活用した学び方 - ビジュアル・ファシリテーションでビジネスを加速しよう
ビジュアル・ファシリテーションの質を上げる。そのために必要なことはなんでしょうか。
それは「予測」、予測力の向上です。「見える化」であればレイアウト。見た目がよくなります。ファシリテーションであればどのように進めていくか。場に対してその時に何が有効か。
あらかじめわかっていれば今何をすべきかの決断が容易になります。
目次
序文
第1章 はじめに
1. ビジュアル・ファシリテーションを使おう
2. 誰でも学べるライブ・ドローイング
3. 実践するためのヒント
4. 本書の目的と構成
5. 他者から学ぶメリット
第2章 脳科学やセルフコーチングを活用した学び方
3. 予測力を向上させる
3.1. 仮説検証する
3.2. 遡及的に推理する
第3章 図解の基本スキルと応用方法
第4章 アドラー心理学とグループダイナミクスから学ぶファシリテーション編
第5章 結論
索引
第2章 脳科学やセルフコーチングを活用した学び方
3. 予測力を向上させる
ビジュアル・ファシリテーションの質を上げる。そのために必要なことはなんでしょうか。
それは「予測」、予測力の向上です。「見える化」であればレイアウト。見た目がよくなります。ファシリテーションであればどのように進めていくか。場に対してその時に何が有効か。
あらかじめわかっていれば今何をすべきかの決断が容易になります。
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3.1. 仮説検証する
予測力を向上させるための方法。ひとつは仮説検証です。仮説検証とは文字通り、①仮説を立てる、②検証すなわち仮説があっているか確認します。
仮説検証するとは以下の2つのステップを踏みます。
ある現象や事実に対しそれが起こった理由とどうなるのかという仮説(仮定)を立てます。
それを検証することです。
仮説検証することで、予測力を向上させることができます。 仮説検証する方法は以下の通りです。
現象や事実を観察する
観察した現象や事実に対して、論理的に考えられる仮説を立てる
仮説に基づいて、現象や事実が起こる前後の状況や条件を予測する
予測した状況や条件が現実に合致しているか確認する
現実に合致しない場合は、仮説を修正する
仮説検証することで、以下のようなメリットがあります。
現象や事実の原因や影響を理解することができる
現象や事実の発生確率や影響度を評価することができる
現象や事実の予防や対策を考えることができる
仮説検証する例として、以下のようなものがあります。
マーケティング
マーケティングでは、消費者のニーズや行動に関する仮説を立てて、それを検証することで、効果的な戦略や施策を考えることができます。 たとえば、ある商品の売上が低下している場合、その原因として以下のような仮説が考えられます。
消費者のニーズが変化した
競合商品が優位になった
広告や販促が不十分だった
商品の品質や価格が不満だった
これらの仮説に基づいて、消費者のアンケートや市場調査などでデータを収集し、それらが現実に合致しているか確認します。
たとえば、消費者のニーズが変化したという仮説に対しては、消費者の購買動機や満足度などを調べることで、その妥当性を検証できます。確認した結果、仮説が正しいと判断された場合は、その原因に対応する戦略や施策を考えます。
たとえば、消費者のニーズが変化したという仮説が正しいと判断された場合は、商品の改良や新商品の開発などを考えることができます。
医療
医療では効果的な診断や治療を考える時に仮説検証します。患者の症状や検査結果に対して、それが起こった理由。そしてどうなるのかという仮説を立てます。それを検証することで、効果的な診断や治療を考えることができます。
たとえば、ある患者が発熱や咳などの症状を訴えてきた場合、その原因として以下のような仮説が考えられます。
インフルエンザ
新型コロナウイルス感染症
肺炎
アレルギー
これらの仮説に基づいて、患者の体温や血液検査やPCR検査などでデータを収集し、それらが現実に合致しているか確認します。
たとえば、インフルエンザという仮説に対しては、インフルエンザ迅速診断キットやインフルエンザウイルス抗原検査などを行うことで、その妥当性を検証できます。
確認した結果、仮説が正しいと判断された場合は、その原因に対応する診断や治療を考えます。
たとえば、インフルエンザという仮説が正しいと判断された場合は、インフルエンザの診断基準にしたがって診断し、抗インフルエンザ薬や解熱剤などを処方できます。
3.2. 遡及的に推理する
「遡及的に推理する」とはなんでしょうか。これは「違和感」を感じたらその理由を探求していくことです。
遡及的に推理するとは、ある結果や状況から、それが起こった原因や過程を逆算することです。 遡及的に推理することで、予測力を向上させることができます。 遡及的に推理する方法は以下の通りです。
結果や状況を観察する
観察した結果や状況が起こった可能性の高い原因や過程を仮説として立てる
仮説に基づいて、結果や状況が起こる前の状態や条件を想像する
想像した状態や条件が現実に合致しているか確認する
現実に合致しない場合は、仮説を修正する
遡及的に推理することで、以下のようなメリットがあります。
結果や状況の背景や意味を理解することができる
結果や状況の発生確率や影響度を評価することができる
結果や状況の再発防止や改善策を考えることができる
遡及的に推理する例として、以下のようなものがあります。
犯罪捜査
犯罪捜査では、現場の証拠や被害者の証言などから、犯人の動機や手口などを推測することです。 たとえば、殺人事件の場合、死体の傷跡や凶器などから、殺害方法や殺害時間などを仮説として立てます。 その仮説に基づいて、殺害前後の被害者や犯人の行動や関係などを想像します。 想像した内容が現実に合致しているか確認します。 現実に合致しない場合は、仮説を修正します。
ビジネス分析
ビジネス分析では、企業の業績や市場の動向などから、その要因や傾向などを分析することです。 たとえば、売上が急増した場合、その原因として以下のような仮説が考えられます。
新製品やサービスがヒットした
広告や販促が効果的だった
競合企業が弱体化した
消費者のニーズや嗜好が変化した
これらの仮説に基づいて、売上の推移や市場シェアや顧客満足度などを予測します。 予測した内容が現実に合致しているか確認します。 現実に合致しない場合は、仮説を修正します。
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