怒る参加者という問題はビジュアルファシリテーションで解決できる
ビジュアルファシリテーションとは、会議やワークショップなどの場で、参加者の発言や議論の流れをリアルタイムで図や文字で可視化する技法です。この技法を使うと、参加者の理解や共感が深まり、コミュニケーションがスムーズになります。しかし、ビジュアルファシリテーションを使っても、参加者が怒ってしまうことはありませんか?この記事では、怒る参加者という問題をビジュアルファシリテーションで解決する方法を紹介します。
怒る参加者の心理とは
まず、なぜ参加者が怒るのか、その心理を考えてみましょう。参加者が怒るのは、主に以下の2つの理由が考えられます。
自分の話しをきいてもらいたい
自分の意見を無理に通そうとする
どちらも、自分の存在や価値を認めてもらいたいという欲求からくるものです。しかし、この欲求は他者との関係性によって変わります。たとえば、自分より上位や権威のある人に対しては、従順になったり、敬意を払ったりすることで自分の価値を高めようとします。一方、自分より下位や権威のない人に対しては、攻撃的になったり、軽視したりすることで自分の価値を高めようとします。
このように、自分の価値を高めるために他者を屈服させる行為は、「暴力」と呼ばれます。アドラー心理学では、「暴力」とは必ずしも肉体的なものだけではなく、言葉や態度などで相手に不快感や恐怖感を与えることも含みます。そして、「暴力」は自分が劣等感や不安感を抱えていることの表れだと考えます。
ビジュアルファシリテーションで怒りを減らす方法
では、「暴力」を使って怒る参加者に対して、ビジュアルファシリテーションでどう対処すればよいでしょうか?ここでは、以下の2つの方法をオススメです。
相手ではなく問題を見る
同じ方向を見る
相手ではなく問題を見る
「暴力」は相手に対するものですが、「問題」は共通のものです。つまり、「暴力」は相手と自分の間にあるものですが、「問題」は相手と自分の前にあるものです。この違いを意識することで、「暴力」から「問題」へと視点を移すことができます。
ビジュアルファシリテーションでは、「問題」を図や文字で可視化します。これによって、「問題」が具体的に見えるようになります。そして、参加者は「問題」に対して自分の意見や感想を述べることができます。これによって、参加者は自分の話しをきいてもらえると感じることができます。また、他の参加者の意見や感想も見えるようになります。これによって、参加者は他者の視点や感情を理解できます。
このように、ビジュアルファシリテーションでは、「問題」を可視化することで、参加者のコミュニケーションを促進します。そして、コミュニケーションが促進されることで、「暴力」が減少します。
同じ方向を見る
「暴力」は相手と自分の間にあるものですが、「目標」は相手と自分の先にあるものです。つまり、「暴力」は相手と自分が対立するものですが、「目標」は相手と自分が協力するものです。この違いを意識することで、「暴力」から「目標」へと視点を移すことができます。
ビジュアルファシリテーションでは、「目標」を図や文字で可視化します。これによって、「目標」が明確に見えるようになります。そして、参加者は「目標」に対して自分の貢献や役割を考えることができます。これによって、参加者は自分の価値を認められると感じることができます。また、他の参加者の貢献や役割も見えるようになります。これによって、参加者は他者の価値を認めることができます。
楽描きが世に浸透するための研究のための原資として大切に使います。皆様からの応援をお待ち申し上げます。