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相互理解にグラレコが役立つ訳 ― 同等の身体性が情報空間を共有しあえる
対話、打ち合わせ、会議、講演会。グラフィックレコーディング、グラレコが役立つと言われています。それはなぜなのでしょうか。
絵や図はわかりやすいという思考停止
絵や図にするとわかりやすい。そのように考えている人がほとんどではないでしょうか。
わかりやすいもの。例えば本。絵や図があり分かりやすくなっています。
しかし、絵や図による恩恵の本質には届いていないと考えます。
真の理解には経験・体験との結びつきが必要
「腹落ち」という言葉があります。深く理解・納得したさま。「あぁ」と声も漏らす。涙を流すぐらいに感動する。そんなこともあったのではないでしょうか。
異なる人々がつながる。そのためには経験・体験に依拠した「腹落ち」レベルの共感が不可欠です。
生成AIにはない身体性
「腹落ち」とは身体性。つまり物理的な肉体の感覚や経験に依拠するもの。
人工知能、AI。生成AIが爆発的に普及する前から言われていること。それは現在のAIに欠けているものがある。それが身体性だということです。
生成AIはプロンプトと呼ばれる入力に基づき、過去データからもっともあうものを集めてくるものだと言われています。
一方、知性があると言われている生物。これらは物理的な肉体を持っています。そして知性は情報処理と物理的な肉体の身体性のふたつが必要。そう考えている人がいるのです。
絵や図にすることで身体性とつながる
対話、打ち合わせ、会議、講演会。そのような場所で行われるグラレコ。ライブドローイング。その時、その場でかかれたものを見ることで、身体性を通じて深くつながることができる。これがグラレコが役立つということになります。
腹落ち=情報空間の共有
腹落ちとは何か。異なる人々が同じ情報空間を共有している状態です。
思考とは情報処理です。過去の身体的な経験を含む情報です。
深くつながりあうとは同じ情報空間にいると認識できること。グラレコはきっかけです。異なる人々がそのような認識にいたるキッカケなのです。
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グラレコが当たり前の世界に
世の中では戦争が起き。プロジェクトは失敗し。家庭では機能不全な状況が後を絶ちません。これを少しでもよくするために必要なのが相互理解。相互理解のための腹落ち。そこに至るのに役立つのがグラレコなのです。
全ての人が当たり前のようにその時・その場でかく。そんな世の中になるようにこれからも活動していきます。
参考文献
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