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捨てたくない!でも残しておけない!アニメ制作で使われた紙をもう一度使いたい!

バリュープラス アーカイヴプロジェクトの新企画
捨てたくない!でも残しておけない!アニメ制作で使われた紙をもう一度使いたい!では、アニメ作品の制作現場で廃棄される紙を再生紙に生まれ変わらせたペーパーアイテムの先行販売を、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」にて8/21(水)11:05から開始します。

この記事では、プロジェクトの詳細を公開!

アニメ制作現場の紙を再生したノートを20%OFFで購入できる「早割」もあるので、販売開始を見逃さないよう、以下のリンク先から「通知を受け取る」の設定をお願いいたします!


【はじめに】

昨今、アニメーション作品の制作現場ではペーパーレス化が進んでいますが、現状はデジタル化への過渡期であり、紙に描くことの利点もあることから、現在でも「紙」を使った制作も行われています。例えば「台本」「レイアウト」「絵コンテ」「デザイン画」「原画」「背景」 など…。
これら中間生成物としての紙資料は制作過程でデジタル化され、役割を終えた後、その多くが産業廃棄物として捨てられていきます。
捨ててしまうのはもったいない、しかし様々な事情で残しておくことができない。
私たちは、そんなアニメ制作現場から捨てられてしまう紙を生まれ変わらせ、「もう一度使えるアイテム」に生まれ変わらせたい!と考えました。

【アーカイブ事業を通して気付いたこと】

私たち「株式会社バリュープラス」は、エンタメ業界のバックオフィスパートナーとしてコンテンツ制作現場の資料やフィルムをデジタル化して後世に残すアーカイブ事業に取り組んでいます。
その中で企業様が保有するアニメや映画作品などの貴重な資料・アーカイブしたデータを活用し、より多くの方に知っていただくため「バリュープラス アーカイヴ プロジェクト」として、旧作を中心とする映画美術のデザイン画や図面の展覧会の事業に協力したり、50年前の雑誌用に撮影されたフィルムのデジタル化を行うクラウドファンディングを実施してきました。
では、デジタルアーカイブした後、元の資料(紙)はどうなるのでしょうか?
美術展や出版物に活用できるものはごく一部で、その多くが捨てられてしまう運命にあります。

・課題1 紙が多く使われる
時代の流れとともに、アニメ制作現場もデジタル化が進んでおり、パソコン上での作画や彩色が一般的になっています。
とはいえ、現在でも紙に描くアニメーターも多く、現場では紙が多く使われています 。
例えば、30分のテレビアニメ作品なら、1話の制作に段ボール箱3~4箱分の紙が中間生成物として発生するそうです。

・課題2 保管と廃棄
アニメ制作会社多くは、製作委員会などとの契約により、中間生成物を一定期間保管することになっています。また、自社の判断だけでは廃棄ができません。
そのための倉庫費用や廃棄コストは、アニメ制作会社にとって負担となります。

・課題3 活用できるものはわずか
中間生成物を売り物にしたり、機密情報を流出させることはできません。
また、原画展や書籍などに活用できるほど状態の良いものはごく一部です。
さらに、そうした中間生成物には別に著作権者の存在があり、全ての使用が許諾されるわけではありません。

【この現状を知ってほしい!】

私たちはこの現状を、アニメ作品をご覧になっている人たち、更には世界中の人たちに伝えたいと思いました。また、廃棄や保管コストに悩む制作会社の力になりたいと思いを重ねました。
そこでまず、『東京ミュウミュウ にゅ~♡』(22)や『デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING』(23)などを手掛けるアニメーション制作会社ゆめ太カンパニーの取締役会長、山口聰さんに話を聞いてみました。
アニメ制作会社の現状について「現在は紙からデジタルに移行している過渡期です。紙ならではの描きやすさや温かみなどの利点もありますが、保管場所や廃棄処分は大変です」と話す山口さん。
今回、我々の活動に共感し、ゆめ太カンパニーに廃棄する制作資料を提供していただけることになりました!全て制作過程でデジタルアーカイブされ、“物理的な紙”としての役割を終えた紙です

【制作現場の紙を再生紙に!】

アニメ制作現場から廃棄される紙を、捨てずにもう一度使うことはできないか。しかし、そのまま出すわけにはいかない。そこで私たちは、「再生紙」にすることを思いつきました!
再生紙を作るとはどういうことなのか?様々な業界から出る古紙で再生紙を製造している山陽製紙株式会社に相談してみました。
山陽製紙では、元は折り鶴だった折り紙やコーヒーかすなど、さまざまな材料を抄き込んだ紙を製造でき、その過程で使われる電力や水も地球環境に優しいものに徹底的にこだわっているそうです。
アニメ制作で使われる紙には複数の色が使われていたり、修正指示のためにセロハンテープで切り貼りされていることが多いのですが、再生紙にすることは可能とのことで、山陽製紙に製造をお願いすることしました!
山陽製紙の山﨑さんは「映像業界に対して一石を投じることのできる前向きなアクションになればと、是非お手伝いしたいです!」と仰ってくださいました。

【生まれ変わった紙を、皆さんにお届けしたい!】

アニメ制作現場で使われていた紙を、再生紙にしてもう一度使えることがわかりました。
次に、その再生紙をどのような形でお届けするか、議論を重ねました。
そこで私たちは、台本を中心としたアニメや実写の映画、ドラマなどの制作現場で使われる印刷物を専門に制作されている株式会社三交社のお二人に、お話を聞いてみることにしました。
創業46年、台本印刷業界のトップシェアを誇る三交社は、これまでに数多くのアニメやドラマ作品の台本を手掛けられています。慌ただしい現場に届けるため、スピード重視で印刷に対応しながらも、台本の一つ一つの改行位置など、細かいところに気を配って作業しているそうです。
改めて、映像コンテンツの制作過程で使われる紙には、現場に携わる多くの方々の想いがこもっているのだと感じました。

お話を伺う中で、三交社では映像や舞台のグッズなど、一般の方の手元に届く印刷物も製造されていることを知り、遂に点と点が線になる瞬間が訪れました。
そうだ!私たちが作る再生紙は、アニメや映像作品が好きな方に使っていただけるようにしよう!
お話を伺う中で、三交社では映像や舞台のグッズなど、一般の方の手元に届く印刷物も製造されていることを知り、遂に点と点が線になる瞬間が訪れました。

そうだ!私たちが作る再生紙は、アニメや映像作品が好きな方に使っていただけるようにしよう!

遂にこのMakuakeプロジェクトが動き出しました。

【制作現場の紙を生まれ変わらせ、制作現場風アイテムに!】

かつて制作現場で使われていた紙を、実際の制作現場の印刷物を製造する会社にご協力いただき、生まれ変わらせるアイテム。
せっかくなら、使ってくれる人たちにも制作現場の雰囲気を感じてもらえるようにしたい。

そこで今回の企画では、次の二種類のペーパーアイテムを制作します!

1.Arichivist 台本風ノート
台本印刷のスペシャリストである三交社による、本物の台本と同じシボ加工の表紙をつけた「台本風ノート」です。
表紙のデザインは、ゆめ太カンパニーでアニメの劇中小道具などを手掛けるデザイン部にお願いしました!

山陽製紙の作る再生紙は、漂白をしないため、もとの紙の風合いが残っていることが特徴で、時には紙の色やインクの跡などが見られます。
そのため「台本風ノート」の中面のページは、あえて何も印刷せず、制作現場のスタッフが使用した痕跡を感じられるままにお届けします。
実際の台本と同じ、B5変形サイズです。

2.Archivist B6ノート
台本風ノートより小さく、日常生活に使いやすいB6サイズのメモ帳をお届けします。
表紙は茶封筒のようなクラフト紙に、こちらもゆめ太カンパニーのデザイン部によるロゴをあしらいました。

【「アーキヴィスト」に込めた想い】

「アーキヴィスト」とは、文書やフィルムをアーカイブする人を指します。
今回、私たちが制作するペーパーアイテムは、この「アーキヴィスト(Archivist)」という言葉をタイトルにすることにしました。
これは、世代を超えてアニメ制作資料の永続的な価値を継承していく活動に、アイテムを手に取ってくださった方も参加してもらえたら、という想いからです。

台本風ノートに、「あなたの未来のストーリー」を描いてもらえたら。B6ノートに、「絵日記としてあなたの日々のストーリーをアーカイブ」してもらえたら。

もちろん、何を描くかはあなた次第です!

誰もが「アーキヴィスト」の一人して、日々の想いを未来に残していただけたら嬉しいです。

【実行者:株式会社バリュープラス】

2007年創業。
電話・メールのお客様窓口、ECサイト、事務局運営、イベントサポート、映像制作・品質チェックなど多岐にわたるバックオフィスワークの代行・サポート業務を多くの顧客企業様に提供。
フィルム/台本/制作資料など貴重な資産を棚卸からスキャン、美術展まで、後世に残すアーカイブもサポート。

【協力してくれる方々】

株式会社ゆめ太カンパニー

1990年創業のアニメーション制作会社です。
代表作:『デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING』、『東京ミュウミュウ にゅ~♡』、『終末のワルキューレⅡ』など。
再生紙の原料となる古紙を提供していただきます。
また、実際のアニメ作品の小道具を担当しているデザイナーに、台本風ノートの表紙をデザインしていただきます。

山陽製紙株式会社

「製造背景にこだわった紙づくりを行い、お客様と共に循環型社会に貢献」することを掲げる、再生原料で紙を作る製紙会社です。
製造過程での排水の浄化や、再生可能エネルギーの使用などにも取り組んでいます。

株式会社三交社

「台本印刷業界のトップシェアを誇る」印刷会社です。
ノートとメモ帳の印刷、製本でご協力をいただきます。


【リターンについて】

Archivist 台本風ノート
アニメ制作資料の再生紙に台本風の表紙を付けたノート(80ページ)をお届けします。実際の台本と同じB5変形サイズになります。

Archivist B6ノート
アニメ制作資料の再生紙にクラフト紙の表紙を付けたB6サイズのメモ帳(144ページ)をお届けします。

アニメーター体験参加コース
現役のアニメーターである山口聰株式会社ゆめ太カンパニー会長の作画講座に参加できるコースです。

【実施スケジュール】

2024年8月21日 Makuake 開始
2024年11月17 日 Makuake 終了
2024年12月配送予定

【リスク&チャレンジ】

本文中に記載させていただいたスケジュールは、あくまでプロジェクト公開時点の予定です。応援購入の性質上、配送遅延のおそれがございます。
原則として、配送遅延に伴う応援購入のキャンセルはできませんが、リターン配送予定月から3ヶ月を超えた場合には、希望者に限りキャンセルにて対応させていただきます。


運営:株式会社バリュープラス
実施期間:2024年8月21日(水)11:05 ~ 2024年11月17日(日)22:00 
目標金額: 500,000円

■バリュープラスアーカイヴプロジェクト公式SNS
X公式:https://x.com/vp_archive
Instagram公式:https://www.instagram.com/archivist_vp/
note公式: https://note.com/vp_archive/
YouTube公式:https://www.youtube.com/@vp_archive
 
※プロジェクトの詳細は、SNS公式アカウントにて更新していきます。

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