巡礼を始める前のこと
わたくしは元SE(プログラマーから初めてサーバー・ネットワークエンジニア)でした。
仕事が原因か元々の性格の問題なのか分かりませんが中年期に入って「うつ状態」になってしまい仕事を辞め実家に戻りました。
父が亡くなって十年と少しが過ぎていた頃でした。
いろいろあって精神を落ち着けようと写経を始めました。別に立派な信仰心から始めたということではないので写経した紙が溜まっていきました。
この写経した紙はどうしたら良いのか?
とりあえずインターネットで検索すると粗末にしてはいけない!何処かのお寺に納経して!納経には納経料が必要です!みたいなことがありました。一巻毎に納経料を納めていたら破産するので困ってしまいました。
父の十七回忌も近くなってきた頃に何となく秩父の観音霊場巡りのことを思いつき、秩父に行けばお賽銭くらいのお金で三十四巻は納経できるのかな?と思いつきました。
元々は父の法事のときには西国三十三所の御詠歌をやっていたので西国がいいかな?と思っていたのですが時間的にも費用的にも間に合わないので秩父にしました。
埼玉県には十年以上住んでいたこともあり土地にも馴染みがあったというのも事実です。
そんなこんな感じでAmazonで秩父三十四観音巡りの納経帳を購入して出かけることになりました。
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