わたしの氷点

「落ち着いて自分を見直す」ことに集中した2週間だった。そろそろ前に進まなくてはならない。失恋から立ち直るのに大切なことは「とことん泣いて悲しみ、落ち込み、泣くことに飽きるまで泣き散らかす」に尽きると思う。失恋する度に、自分の愛情深さには驚く。ここまで深く相手を愛せるということを知ったことは、今年に入って1番の収穫な気がする。

三浦綾子さんの「氷点」を読了。夢中になって読んだせいか1週間で上下巻を読み切った。

啓造、夏枝、陽子、徹、村井、髙木、辰子。陽子の話でもあるが、私は夏枝がもう一人の主人公の気がしている。夏枝の狂気じみた性格、あれほどまでに歪んだ性格はとても恐ろしかったが、読み進めるうちに恐怖よりも哀れむ気持ちのほうが大きくなる。

個人的に辰子はかなり好きだ。徹の素晴らしい愛情も豊かな心も素敵だった。誰しもが抱えているであろう、私も自分の氷点を考えるきっかけになった。


自律とは何か、を考えて11月は過ごしていきたい。




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