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【キャリアブレイク実録】休職2日目:上司との話し合いがイヤすぎる

はじめに

ごきげんよう。理系陰キャサラリーマンです。

仕事がヤバすぎてメンタルが崩壊する直前だったので、休職してキャリアブレイクすることにしました。

今回は、休職2日目に考えていたこと、やったことを紹介します。

仕事を辞めたいとか休職したいと思い悩んでいる人が、休職した後にどんな心境になるのかをイメージする際の参考になれば幸いです。


本編

休職2日目には心療内科を受診した。

当日電話すると、本日来てもらってもよいということだった。

半年前にメンタルを損傷した際に見てもらっており、今回は再診ということですぐに見てもらえることになった。

メンタルがやられた患者を数日待たせておくとまずいことになりかねないという病院の問題管理能力が発揮されているのかもしれない。

すぐに診断書が欲しかったので、当日見てもらえるのはありがたい。

心療内科へGO


心療内科に到着し、建物の入り口の前に立った時に体が硬直した。

ここで診断書をもらうと、休職突入が決定的になる。

「今ならまだ運悪く体調不良で2日休んだだけだから、職場復帰するルートもあるな」と思った。

しかし決断は変わらない。

時間をかけて考え、今の俺には何にも追われずに自分と向き合うためのまとまった時間が必要なのだという結論にたどり着いたのだ。

わずかな後ろ髪を引かれる思いを振り切り、入り口の扉をくぐった。

診察タイム

診断はあっという間に終わった。

自分の身に現れている症状を事前に記入した問診票をもとに、医師と話した。

伝えたのは、
「仕事の負荷が高すぎて辛い。仕事ができない先輩に変わって自分が主体的に進めているが歯が立たず、無力感と情けなさで押しつぶされそう」

というようなこと。

あなたはどうしたいかと問われたので、正直に「休みたい」と答えた。

何往復か会話をすると、

「でしたらしばらくお休みして下さい」と言って診断書を発行する約束をしてくれた。

診断書には、1ヶ月間の間は仕事をさせないように、と書いてくれるらしい。

思っていた以上にあっさりと診断書がもらえた。

ホッと胸をなでおろした。

肩の力が抜けてフラッと席を立とうしたとき、医師は

「仕事が大変というよりも、あなたの努力が適正に評価されていないことが辛さの原因にあるように見えます」

との言葉をかけてくれた。

一瞬「そうかな」と考えてみた。
でもやっぱり、評価してもらえないことよりも、クソの役にも立っていない自分の非力さに対する自己嫌悪の方がやっぱり強い気がする。

とはいえ当事者の自分より専門性と経験が豊富なお医者さんの客観的な判断だから、案外当たっているのかもと思い、

「そうかもしれないです」と話を合わせて退室した。

受付で診断書を受け取って帰った。

診察料と診断書を合わせて8,000円弱。

2分話して紙一枚書くだけなのに高すぎる。
阿漕な商売してやがる。

でも8,000円で1ヶ月の間働かなくてよいのならその価値は十分にある。

それくらいには心が悲鳴を上げていた。

上司からの恐怖の返信

診断書をもらったあと、社用スマホを使って

「医師により休職が必要と診断されたので、診断書に記載の通り月末まで休職させてください」

と上司にチャットを送った。

この作業はさほど抵抗はなかった。

診断書をもらってからその旨を伝えるまでは、工夫や気遣いが発生しない機械的な流れ作業だからだ。

しかしその数十分後、上司からの「電話で話しましょう」という返信を見たとき、急に心臓が激しく鳴り始めた。

なんで話す必要がある?
めちゃくちゃ話したくない。
何を話せばいいんだよ。

論理的思考の塊である直属の上司に対し、休職に至った経緯を詳細に話して納得させることは精神的に不可能だ。

事情や心情を正確に伝えようとして自分の状況や感情を深く掘ろうとするほど、わずかに残っているメンタルHPを自らゴリゴリ削ってしまうような予感がする。

自分の弱さや情けなさをハッキリ言語化することで、弱い自分を直視せざるを得なくなるからだろう。

「ご迷惑をおかけしてすみません。しばらく休ませてください。」
を繰り返すくらいしかできる気がしない。

引き止められたり説教したりされたら今の落ち込んでる精神状況で言い返せるわけがなく、
悶々としながら「はい。・・・はい。・・・」と苦い顔で相槌を打つしかない。

てか「休職させてください」に対する反応はないのかい。

そういうとこHSPは気にすんねんぞ。

イヤイヤ電話

とはいえ電話を断ることなどもちろんできるわけもなく、何度かチャットでやり取りして時間を調整し、電話で上司と話した。

話の内容はあまり覚えていない。

話すのがすごくイヤだったからだろう。

2つだけ話の内容を覚えていた。

1つは、意外と親身になってくれて休職する決断を何も言わず承諾してくれたこと。
これはとてもありがたかった。

もう1つは、オレが頑張っていることを管理職陣は陰ながら評価してくれていたということ。

オレに知らないところでは頑張りを認めてくれていたらしい。

しかし話を聞いている間、
「だったら直接教えておいてくれたらよかったのに」
と内心突っ込んでしまった。

そういえば病院の先生は、オレの苦悩の原因は周りから評価されないことだと言っていた。

仮にその予想が当たっていて、かつ上司たちがオレの働きぶりを認めていることをオレに伝えていてくれたら、今頃こんなに苦しんでいなかったかもしれない、
とぼんやり考えていた。

鬼門

電話は15分ほどで穏やかに終わった。

休職の要望は聞き入れてもらえた。

あとは診断書を提出するなど正式な手続きを踏むのみ。

まだやることは残っているものの、いちおう山場は超えた。


上司と話して休職を認めてもらう場面が一番の鬼門だった。

もとはと言えば、オレはこの部署で働くことに憧れて、手を挙げて異動してきた。

電話した上司は、複数いた志望者の中から、オレ一人を見初めてこの部署に招いてくれた。

自ら働きたいと熱望した部署であり、オレの力を信じて受け入れてくれた上司なのだ。

期待を裏切って成果を出せないどころか、休職して手間と迷惑をかける申し訳なさは言葉にできないほど大きい。

しかし何度も言うが、一番大事なのは自分であり、他人への申し訳なさなんて埼玉県民にでも食わせておけばいい。

休職を実行するか悩む日々の中でこのことに気付けたからこそ、
押しつぶされそうな申し訳なさを振り切って上司に「ムリ!」と言い放つことができた。

プライドをかなぐり捨てて自分の無能さと弱さを直接上司に見せてしまえば、もう何者からも身を守る必要がない。

自分の心を守っていた堅い殻がすべて剥がれ落ちて、素っ裸になった気分だ。

待ちわびた解放感

電話が終わると、じわじわと大きな解放感が体に広がってきた。

電話するまで頭の中を覆っていたモヤモヤがサーっと引いていき、
代わりに明日から何をしようか考えてワクワクする気持ちが波のように押し寄せてきた。

こんなにワクワクするのは久しぶりだ。

自由な時間が無限にあるのだ。

今後一週間の計画を頭の中で組み立て始める。

図書館に行き、古着屋を回り、マンガ喫茶にこもり、温泉でのんびりし、、、
顔がニヤケてしまう。

休職は夢があるぜ!

楽しみで良く寝れた夜

夜もよく眠れた。

休職に必要な正式な書類をゲットし、上司に休みたいと伝えて承諾してもらえて、肩の荷が下りたためだろう。

今後の自分の人生がどうなるかわからない不安はなくなってはいないが、今はただただホッとしているし、楽しみでもある。

休職期間を目いっぱい満喫してから、復職するなり退職するなり今後の身の振り方を考えようじゃないか。

終わり

この記事はここまでです。

仕事や職場がヤバい人は、自分の身や心を守るために、さっさと逃げて離れてしまうことをオススメします。

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