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シークレットレア編

はじめに

海外版と日版を比較して、レアリティ加工の違いを紹介していきます。かなり奥深い世界となりますので、今回はレアリティを1つに絞り込みます。

初回のレアリティは『シークレットレア』です。
ウルトラレアのホイル加工とは違うキラキラ加工において、日版とどのような違いがあるのかご覧ください。


シークレットレアの特徴

日版と海外版のシークレットレアについて、それぞれのサンプルカードと特徴についてまとめました。

●日版シークレットレア

日版 シークレットレア

上記は2020年に発売されたカード『S-Force 乱破小夜丸』のシークレットレアとなります。日版の代表的な加工サンプルとして用意しました。
特徴は以下の通りです。

  • カード名がダイヤモンド箔押し加工

  • イラストや属性、レベルに『格子状』ホイル加工


●海外版シークレットレア

ドイツ版 シークレットレア

上記は、日版のサンプルと同年代である2020年に発売されたカード『ブラック・マジシャン・ガール』ドイツ版シークレットレアとなります。海外版の代表的な加工サンプルとして用意しました。特徴は以下の通りです。

  • カード名が虹色加工

  • イラストに『斜線状』のホイル加工


シークレット加工の分類

日版と海外版を比較すると、キラキラした線状の加工(以下よりシークレット加工と呼びます)において大きな違いがあることが分かります。

シークレット加工において様々な派生加工が登場するため以下の5種類にカテゴリー分けを行います。

  1. 縦シークレット

  2. 横シークレット

  3. 斜めシークレット

  4. 逆シークレット

  5. 貫通シークレット

※20th(25th)シークレットやプリズマティックシークレット、スターライトレア、プラチナムシークレットは今回のテーマから除外しております。

●縦シークレット

縦シークレット

縦シークレットは、シークレット加工が縦に長い粒子で構成されていることが特徴です。この加工は主に『日版』のシークレットレアでみられます。

1999年5月のvol.3にて初めて実装されたシークレットレアである『竜騎士ガイア』〜現在の最新弾まで継続して日版は縦シークレットが主となります。

シークレットレアと聞いて真っ先に思い浮かべる加工と言っても過言ではないでしょう。

●横シークレット

横シークレット

横シークレットは、シークレット加工が横に長い粒子で構成されていることが特徴です。この加工は主に『アジア版』のシークレットレアでみられます。

※上記でいうアジア版とは『アジア圏向け日本語表記カード』のことを指します。

アジア版は日版と比べてギラギラ輝く印象が強いと言われています。これは縦と横のシークレット加工で感じ方に差が出るのか、加工の輝度に違いがあるのかは定かでありません。

●斜めシークレット

斜めシークレット

斜めシークレットは、シークレット加工が斜線状に長い粒子で構成されていることが特徴です。斜線状になることでシークレット加工に『向き』という概念が生まれます。

2002年3月に発売された海外の初弾である LEGEND OF BLUE EYES WHITE DRAGON において『竜騎士ガイア』『トライホーン・ドラゴン』から斜めシークレットの歴史は始まります。

基本的な斜めシークレットの向きは上記画像のような『右上から左下』もしくは『左下から右上』に伸びるような表現がなされます。

斜めにシークレット加工が施されることで、イラストによっては躍動感が増す印象があります。

この加工は主に『海外版』のシークレットレアでみられます。

●逆シークレット

逆シークレット

逆シークレットは、斜めシークレットと対比して向きが逆となっています。加工自体は斜めシークレットと同様で、斜線状に長い粒子で構成されていることが特徴です。

この逆シークレットはカード鑑定において『エラー』カードという判定となります。このことから逆シークレットは流通枚数が少ない希少カードではないでしょうか。

個人的な見解ですが、逆シークレットは海外版の中でも古いものにしか存在しないように感じます。

今回は分かりやすく、斜めと逆シークレットで同名カードを用意しております。

個人的にこのカードにおいては、メインの中央に位置する銃口とシークレットの向きが揃う『逆』シークレットの方が相性が良いと思います!

●貫通シークレット

貫通シークレット①
貫通シークレット②
貫通シークレット③

貫通シークレットは、シークレット加工がイラスト面の枠外まで貫通してカード全体がキラキラしている状態となります。

カード全体①、下部②、上部③と3種類の画像を用意したのでご確認下さい。画質が悪くて申し訳ございませんが、画像では伝えきれない輝きが確かにそこには存在します。

上記で説明した縦・横・斜め・逆のシークレット全種類において貫通シークレットは確認されています。

個人的な見解となりますが、貫通シークレットの加工は海外版で多く見られる印象があります。

●横シークレット:アジア版
●斜めシークレット:EU版

完全に個人的な印象ですが、上記のような海外版に多くみられ、地域差が大きいです。

まとめ

『シークレットレア』について、加工の向きの違いや貫通という概念から5種類に分類して紹介しました。

もっと突き詰めると、シークレットレアでもEUと北米で加工に違いがみられたり奥が深い世界になります。

しかしながら私自身のコレクションに限界があり、画像による紹介ができないことから今回はここまでとします。

おわりに

シークレットレアは特別感があり、煌びやかな印象から人気のレアリティです。

今まで日版にしか触れていなかった方は、是非ともこの記事をキッカケに海外版への興味を持ってもらえると幸いです。

次回は海外版において、別のレアリティに焦点を当てて紹介する予定です。お楽しみに!

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