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僕とおばちゃんの4年間

皆さんこんにちは。

COVID-19の影響による外出自粛の要請が出ており、今週末は家でのんびりという人も多いんじゃないかなーと思っています。

「そして、そんな人に向けて文章を書いています!」

という流れだと綺麗なのですが、実はちょっと違ったりするかも笑


前提として全ての読んで下さる方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

だがしかし!

いささか野暮なことを書きますが、本当は忙しい人にこそ「文章」を楽しんで欲しいな、という感情を素直に吐き出しておこうと思います。


そんな感じで前置きは終わりです。

今テレビで、安倍総理がCOVID-19のワクチンに関して触れています。

自分には治療薬を開発する能力はないですが、本記事を社会に投与することを通して、少しでも何かが変わることを願っています。


そして、本日は自分が学生時代に東北で過ごしていた頃の記憶を、一つ書き留めようかなと思います。


杜の都仙台での生活

仙台は街の至る所に緑があふれていて、発展した街でありながらどこか素朴さを感じさせるとても不思議な街でした。

僕は毎日自転車で通学をしていたのですが、毎日の通学が楽しみになるくらい空気も綺麗で、特に広瀬川の辺りを通り過ぎる時はとても清々しい気持ちになりました。

仙台に住んでいる人は、ありふれた言葉ですが「良い人」が多く、そんな人たちと交流することを楽しみにセレクトショップやコーヒースタンドを巡ったりもしました。

気さくなおばちゃん

そんな中で、自分が4年間も通い詰めた定食屋がありました。

「元気屋」という名前の小さな定食屋で、今はもう閉店しています。


ひょんなきっかけでそのお店を見つけ、メンチカツ定食を頼んだのが始まりでした。

もうそれはそれは美味しすぎて、感動したのを今でも覚えています。


細かい部分はあまり鮮明に覚えていませんが、「このメンチカツ最高です!」というような感想を店主であるおばちゃんに漏らした所から交流が始まったんだっけな〜。

おばちゃんの気さくな性格もあり、美味しい定食を安く頂けるこのお店に通うようになったのです。

雨の日も風の日も雪の日も通った

その後、週に2~3回のペースで4年間通い詰めました笑

仙台は冬に大雪が降ることもあったのですが、そんな日もお構いなく定食を食べに行きました。

「ごうちゃん雪かき手伝ってや」

定食を頂いた後、おばちゃんと一緒に雪かきをしたような日もありました。


そのおばちゃんは歌うことが好きで、一度だけ一緒にカラオケに行ったこともありました。

松田聖子を歌っていましたが、めちゃくちゃ上手くてびっくりしましたねw

「話すのが仕事だし、それなりにはね!」

という感じで自慢げでした。


共通の敵はヤバイ客

たまーにヤバイ客っていますよねw

おばちゃんはめちゃくちゃ愛想がいいですが、もちろん人間なのでお店の都合を考えないような不届きものは嫌いです。

ヤバイ客が来ている時に自分が鉢合わせた時、おばちゃんが必要以上に話しかけられないようにゆっくり飯を食べておばちゃんに話しかけまくったりしました。

「(小声で)ごめん!もう少し残っといて、あの人と2人きりになりたくないw」

そんなやりとりもありましたw


そして卒業へ

出会いがあれば別れがあります。

自分はなんとか4年で大学を卒業することができたので、卒業式の日に最後の定食を食べに行くことにしました。

「ごうちゃんなら心配いらないね〜頑張ってくださいませ!」

不思議と涙が出たりはしませんでした。

自分とは40歳くらい(詳しくはヒミツ)年上なのに、自分より前向きなエネルギッシュな人で、寂しがってる暇など与えてもらてもらえなかったのかもしれません。

卒業式のスーツ姿で一緒に写真をとって、僕は上京しました。


突然の連絡

社会人として都内で日々を過ごしていたある日、親父から一通のラインが届きました。

「元気屋さん行こうと思ってただけど、閉店したみたいだな」


びっくりして、おばちゃんにメールしました。
何かあったんじゃないか?


返信は意外と早く返ってきました。

閉店の理由に関してはあえて伏せますが、おばちゃんに何かあったわけではなくやむない理由であることが分かりほっとしました。

そして、こんな文章が書いてありました。

仕事もやめたので今は趣味に走ってます。
豪ちゃんもイキイキしてますね。楽しんで人生を送って下さいね。
また、たまにメールを下さいませ。

俺も日々を前向きに頑張ろ。

素直にそう思いました。


一日一創

「雑なものを雑に散らかしています。お持ち帰り自由。」

それがこのマガジンのポリシーです。


ですが、COVID-19の影響で今世間が混乱し、様々な論点がごちゃごちゃになって、バラバラな階層に散らばっています。

なので今日は特別に、たった一つの問いかけを残して筆をおこうかと思います。

性別・年齢・職業が違う人と、どうすれば肩を組んで前を向けるのか?


以下の国連の声明を見て、日々の創作物にいつもとはちょっと違った趣向を凝らしてみました。

本日もありがとうございました!

おばちゃん、元気かなあ。


(追伸:2017年宮城県の船岡城址公園の桜)

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