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#5 女性は「水」、男性は「器」
ー 真夜中のReoの声
Reoとの日々のメールのやり取りで心が緩み、挙句の果てには涙が出てきたVollmond。まだ、会ってもいない私たちは、身体より先に心の距離が近くなった。勢いで深夜に電話することになった二人。
私は、お相手がどんな声をしているかがとても大切。声は、その人の内面を如実に映し出す鏡のようなものだから。そして、何を話しているかよりも
どんな声で話してくれるかということの方が、私には影響力が大きい。
Reo:「あ、Vollmondさん、こんばんはー。はじめまして・・・」
控えめな関西のイントネーション。男声の中音域、細めで、ドライで明るく、ほんの少しの擦れがある。
意外にも、この擦れた感じが私にとって心地よかった。
話題は、好きな神仏についてが主だった気がする。
Reoは小学生時代に出会った広隆寺の弥勒菩薩様、私は聖観世音菩薩様について、お互いキラキラしながら語った。(ENFJとENFPらしい…)
気づけば午前1時30分。アラフィフの身体には堪える時間帯である。
「今日は、お話ししていただいてありがとうございました」
電話を切ってからも、まだ繋がっていたくて。
しばらくラリーして、心は元気だけど身体が限界なので今日はここまで。
二人の会話はいつもキリがない。
声を聴いたことでお互いの存在を深く感じあえた気がする。
私の中に、Reoの輪郭がはっきりと表れ始めた真夜中のトークだった。
Reoの声が、まだ耳に残っていて、私は新しい感覚にのみこまれるように眠りに落ちた。
ー 男女の関係性を例えるなら
2024/10に人生で初めてのマッチングアプリに登録したこと、
その中で写真に惹かれて会話した男性のことを気心知れた女友達に話してみる。
馴染みの茶屋でお団子食べながら最近の出来事を報告しあう。
特に私がReoと話していて心がうるうるしてくるという私の話を聞いた後、彼女(以下、C)が話してくれた。
C:「そういうの、すごく良いよね。私も誰だったかに教えてもらったんだけど。男女の関係性を例えるなら、『女性は、水。男性は、器。』のようなものなんだって。女性が水を自分の中だけで循環させていると、いずれ腐敗するでしょ。男性の持つ器は、いつも水を待っているし、上手に入ってくれば満たされていくんだよね。女性は注ぐものがあるとまた生み出していけるでしょうし。」
私たち人間は誰しもが自身の内側に
『女性性(陰・存在・受容)』と『男性性(陽・行動・開拓)』を秘めていて、その時々でバランスを取りながら生きている。
実際の性差とはまた別の、エネルギーの性質として
一個人の中でも、お相手との関係性の中でも起こっている。
二つは常に変化しながらお互いを補完し統合や融合したりすることで、
成長に向かっていくのだと思う。
水と器のように、お互いを必要とし循環を生み出す関係はやはり理想だし、素敵。
ー 神様は、気まぐれ
VollmondとReoはお互いの仕事柄、日々多くの方と出会いがある。
沢山の人が行き交う中、心の琴線に触れる人は限られている。
まして男女として深く人生に関わるなんて思った以上に少ないもの。
求めたからと言って与えられるとも限らない。
意外にも諦めかけた頃や意識していなかった時に、それは与えられる。
願い事をしたら、一旦はその執着を手放して、天の采配を待つ。
神様は気まぐれ。与えられたことに気づいたらちゃんと受け取ろう。