母の声
また、今日は亡くなった母のことを思い出した
母が亡くなる年の1月のこと
成人式を迎えるために帰省していた長男が帰ってきて早々熱が出てしまったのだ。
幸い長男は熱も下がり式には出れたのだが、その時に心配した母からの着信とその時出られなかったため留守番電話に残ったメッセージがある
「○○ちゃんはどうね?よくなった?他の兄弟は大丈夫?」
その録音メッセージは今もつらくて滅多に聞けないが残してある
今だに切なく込み上げる想いがある
故人の肉声
あの時はまさか数ヶ月後に急にこの世を去ってしまうなんて思ってなかったが
何も残っていないよりは良かったのかなと思う
小学生の頃
家で商売をしていた母だったので基本的に自宅にはいつもいた
だがある日、何かの用事でいなかったことがあって
それがとてもショックだったらしく、その後は学校に行く前に何度も何度もしつこく「今日はちゃんといるよね?」と聞いていたことを思い出した
どうしてそこまでショックだったのかも今は分からない
いなくなってしまうと子供心に恐怖を感じたのだろうか
帰ってきた母に対して猛烈に怒って抗議したようなしなかった様な・・・
とにかく世界一大好きだったんだなと思う
それは今も変わらない
孫がいてもおかしくない歳になったけど
やっぱり最愛の母を思い出しては涙してしまう
突然だったせいもあるのかもしれない
まだ心が追いついていない
やっと三年
されど三年