見出し画像

復調への序章か、それとも停滞か?

2024年の最終戦となった前節レスター戦では2-0で久しぶりの勝利を収めたマンチェスター・シティ。しかし、その内容は決して満足のいくものではなかった。監督ペップ・グアルディオラも「最高のパフォーマンスではなかった」と振り返るように、この勝利はクラブの今後を考える上で重要な課題を浮き彫りにした。一方、ウェストハム戦を控えた現在、シティは負傷者が続出する厳しい状況に直面している。


続出するケガ人、期待のかかる若手陣

チームの主力であるルーベン・ディアス、エデルソン、マテウス・ヌネス、ジョン・ストーンズらが依然として離脱中であり、復帰の目途は立っていない状況だ。さらに、ACL手術を受けたロドリは今季中の復帰を目指しているものの、監督は「重要なのは完全に回復することだ」と慎重な姿勢を見せている。これにより、若手選手たちがシーズン後半の鍵を握る展開になりつつある。

その中で注目を集めるのがジェームズ・マカティだ。レスター戦で途中出場し、見事なプレーを披露した彼について、監督は「もっと多くの出場機会を与えるべきだと思わせるプレーだった」と絶賛している。また、ブラジル人若手のサヴィーニョもレスター戦で移籍後初ゴールを挙げ、自信を深めた様子だ。監督は「まだ若く、改善すべき点は多いが、ポテンシャルは間違いなくある」とその成長に期待を寄せている。

タイトルレースからの脱落を受けて

今季のプレミアリーグでシティは苦境に立たされている。タイトルレースからの脱落が濃厚となる中、ベルナルド・シウバも「現実を受け入れる必要がある」と率直に語った。トップ4入りを目指すべく、目の前の試合に集中することが重要だとチーム内でも共通認識がある。

ウェストハム戦への展望

ウェストハムはアウェイで好成績を残しており、簡単な相手ではない。監督も「フレン・ロペテギのチームには質の高い選手が揃っている」と警戒を示しているが、「我々は自分たちに集中する」と強調している。また、エデルソンの復帰が近づいているものの、この試合では引き続きシュテファン・オルテガに守護神の役割を任せる可能性が高い。負傷者の多いディフェンス陣を補うため、若手や控え選手たちの活躍がカギとなるだろう。

今回のウェストハム戦は、シティにとって単なる1試合以上の意味を持つ。若手選手の台頭、戦術の調整、そしてクラブとしての方向性を見極める重要な場となる。果たしてチームはこの試合で勝利を掴み、2025年のスタートダッシュを成功させることができるのか。注目の一戦は目前だ。

いいなと思ったら応援しよう!