eスポーツとはゲームなのか、スポーツなのか。 今必要な、eスポーツというものの考え方。
皆様こんにちは。VOLBOXです。
9月に入ったということで、今月からVOLBOX MEDIAを週2本投稿で頑張っていこうと思っています。
Twitterでは伝えきれない思いや、出来ていなかったインタビュー、そして私たちの大きな計画についても、このnoteを通じて発信出来れば良いなと思っています。
さて、今回の記事ですが、最近eスポーツで大きなニュースがありました。
深く述べることは今は適切ではないと思うので、多くは語りませんが、eスポーツというものの信頼性に関わる大きなニュースでした。
いつもゲームやeスポーツを追いかけているものとして、今皆様に聞いて頂きたいことが沢山あるので、是非お付き合い願えればなと思います。
eスポーツとは、ゲームなのか。スポーツなのか。
諸事情により、この手の文章はもう書かないだろうと思っていたのですが、まず今回の記事を書くに当たって、ここから皆様に説明していく必要があると考えました。
eスポーツ…
エレクトロニック・スポーツの略称であり、正式表記はEsports、esports。
起源はコミュニティのゲーム大会であると言われており、世界の多くの有名eスポーツ大会がコミュニティの延長線上であるとも言われている。
現在主要eスポーツのほとんどが無料提供されているものであり、eスポーツに参入するゲームのほとんどがサービスの提供を長期的にすることを目的としている。
正式なものではありませんが、一応こんな感じであると認識していただければ嬉しいです。
「eスポーツ」と簡単に調べてみると、その検索の多くが「スポーツなのか?」という疑問によるものなのですが、実はeスポーツは、"もうその次元にはいない"というお話をさせていただきたかったのです。
eスポーツはゲームを使用した競技ですので、ゲームであることに違いはありません。
ではなぜスポーツという言葉が使われるようになったのかという理由なのですが、これを説明することは難しいです。
ですので、お時間ある方はこの動画を見て頂ければより理解しやすいのではないかなと思います。
動画時間こそ長いものの、3分程度見ればなぜスポーツと呼ばれるのか分かってくると思うので、是非ご覧ください。
この動画で解説されているように、ゲームをプレイする上で、プレイ時間と同様に重要視される部分がこの「研究」という部分です。
動画内で解説されているレインボーシックスシージが、数多くあるゲームの中でも特にマップを理解することが重要になってくるゲームであることには変わりないのですが、マップを研究していないFPSプロプレイヤーはいないと言って良いでしょう。
FPSのみならず、TPSは勿論、近年流行っている、環境の変化が激しいバトルロイヤル系のジャンルでもマップの研究は数多くなされており、eスポーツの代表とも言っていいMOBAでは、マップの変更は無いのにも関わらず、特にその研究を重要視されながら日々プロは勉強の日々を送っています。
スポーツというものの語源は「競技」とされており、運動というイメージが強い日本人の考えでは、どうも言葉とのギャップを感じてしまう人が多くいるそうです。
チェスや将棋も競技の1つであり、VOLBOX、私自身はこれらと同じように…という表現がとても嫌いなのですが、野球やサッカーを始めとしたスポーツ、将棋やチェス、そしてゲームも変わらない競技性を持ち合わせています。
しかし、プロゲーマーという職業を聞いて、最も連想しやすいのが、「ゲームをプレイしている姿勢」であるように思います。
これらはeスポーツを良く知らない人たちのみならず、プロゲーマーを目指す若者も、長時間のゲームプレイが重要だと考え、貴重な時間をゲームに消費させる若者が多くいます。
どうしても今皆様に知ってほしいことこそが、この「長時間」のゲームプレイなのです。
「長時間のゲームプレイ」と、今知ってほしいeスポーツのこと。
eスポーツを良く思わない人の中には、子供への影響を危険視した親御さん世代の方々が特に多いような気がしています。
プロゲーマーを目指すために学校を辞めてしまったり、勉強をほっぽり出してゲームばっかりやってしまう子供たちは増えていると聞きます。
これは、eスポーツというものが小中学生の憧れの職業にランクインされているのにも関わらず、未だにその実態が理解されていない一例です。
まず、長時間ゲームをプレイする前に、なぜプロゲーマーの多くが一日のほとんどの時間をゲームに費やすのか、そして専業として活動する必要があるのかということを知る必要があるのです。
eスポーツというものは、本当に夢の溢れた職業です。
VOLBOXという存在も、その煌めきに心を動かされた若者が、大人となり、その思いを共有出来る素晴らしいゲーマーの集まりで構成されています。
そして、今こうやって活動している私たち全員が、eスポーツというものの素晴らしさを常日頃実感しており、その素晴らしさを伝えたい、その一心で活動しています。
このことを良く理解していただきたいです。
そして、だからこそあえて話したいことがあります。
この輝きは、人の努力無くしてありえません。
そして最も努力している人物、最も輝ける人物、最も泥臭く努力しなければならない存在こそが「プロゲーマー」です。
彼らを別の言葉で言い換えるのなら、「受験生」という言葉が最も一般的に理解されやすいかと思います。
プロゲーマーには常に、勝たなければいけない存在がいます。
ライバルであり、受験生を例にあげるのなら、ライバルは志望校となります。
ではまず、その志望校へ合格するためには、受験科目を決める必要があります。
もちろん得意教科だけであればラッキーなのですが、彼らは受験生よりももっとハードです。
毎年の受験に加え、絶対合格が生命線であり、毎年違う科目で受験する必要があります。
例年の傾向を研究し、その為に必要な参考書を揃え、毎日出来る限りの勉強時間を確保せねばなりません。
しかし、それだけでは合格出来る可能性はまだまだ低いです。
「模試」を受けることで、自分が合格からどの距離にいるのかを測定する必要があります。
これを改めてeスポーツで言い換えます。
プロゲーマーとは、別のプロゲーマー、別のプロチームに勝つことで、スポンサー企業の名前を広める、賞金を稼ぐ職業です。
チームにはそれぞれ特色や役割があり、そのひとつひとつを研究し、ではどの編成やキャラ、武器を使うことが相対的に勝率を伸ばすことが出来るのかをしっかりと決めた上で、本番でミスのないように毎日の反復練習がここでやっと必要となります。
そしてそれだけでは、別のプロチームとの差を測ることが出来ません。
もし仮に自分の所属しているチームが国内トップチームだとしても、他のプロはそのチームに勝つために日々とてつもない量の時間を使って成長しているため、油断はなりません。
だからこそ、大会に出場する必要があるのです。
しかし、受験と大きく異なるのはこの部分です。
例えば大会に出場することで、相手との差を広げることは出来ますが、自分たちの戦法を公開するというリスクもあります。
国内トップであればあるほどそのリスクを慎重に考える必要があり、そのリスクをかけてでも必要な情報がその大会にあるのか、そしてまだ実績を残せていない知名度の少ないチームほど対策がなされていないため、研究次第では大きくトップを打ち負かすチャンスだって残されています。
もちろんプレイヤーによってプレイスタイルや活動内容が異なることは事実ですが、数多くのプレイヤーがゲームに長い時間をかけていることには間違い無く、黎明期からゲームに多くの知識と時間を消費してきたプレイヤーのお陰で、今日のeスポーツが日本にはあります。
一番最初に話したように、最近eスポーツで大きなニュースがありました。
日本のeスポーツがまだまだ成長しない理由だとか、プロゲーマーという職業の弱さのようなものが垣間見えたなどというネットの意見がありましたが、実際は違います。
日本のプロゲーマーは、もう海外とは劣らないほどに成長しています。
世界で最も勢いのあるフォートナイトで日本人が世界1位を取り、シャドウバースで日本人初の億プレイヤーが誕生し、格闘ゲームは常に日本人が首位にいるこの状況が、今日のeスポーツです。
そんな優秀なプレイヤーたちを、日本のチームはもっと活かす必要があります。
そしてその価値をより提供していかなければなりません。
その可能性が、今の日本ではあまり良くない形でネットで話題にされてしまいます。
実は良いニュースなんてここでは語り切れない程に存在しており、その魅力をより発信していかなければなりません。
どうか、悪いニュースだけを見て日本のeスポーツを語っほしくない。
今回の記事で伝えたいことはそれだけです。
ゲーマーが応援される社会を作るために。
私たちは活動を始めた初期から、「ゲーマーを応援する」ということを第一に活動しています。
eスポーツを照らす人間が、これからももっと増えてくれること。
その為に、eスポーツというものをより知ってもらう為に、様々な手段を使って発信していくこと。
そして、毎日の積み上げとして、少しでもゲーマーの皆様が参考に出来るような情報を発信していくことが、VOLBOXの使命です。
このnoteを見てくださった方には、どうかこれからもVOLBOX MEDIAを見て頂きたいということ、そしてeスポーツというものをより知っていただければ幸せです。
難しいことは言いません。
面白そうだと思ったゲームを遊んで楽しむ、そして見て楽しんで頂ければ、それだけで日本のeスポーツは発展します。
これからも、ゲーム、そしてeスポーツを用いて素敵な日本を作ることが我々の目標です。
それでは、今日も楽しいゲームライフを。
良ければフォローとスキ(♡)のほどよろしくお願いいたします。