eスポーツがオリンピック競技になる未来は訪れるのか?
皆様こんにちは。VOLBOXです。
コロナの影響により、更に注目度が高まるeスポーツですが、世間からの関心が高まると共に話題となるのが、「オリンピック競技になるのか?」ということだと思います。
言わずもがな、世界最大のスポーツイベントであり、「ゲーマーを応援する」をモットーに活動する我々からとっても、ゲーマーの方が目指す先がオリンピックになれば、より一層ゲームの可能性は広がるだろうと感じます。
しかしながら、eスポーツの課題は未だ尽きず、賛否の意見も多くあります。
そんなまだまだ未来の見えないeスポーツという世界ですが、今回は本当にオリンピック競技に採用される未来は来るのか。
実際にオリンピックの競技に採用されるためには、どのような課題を乗り越える必要があるのかを、皆様に知っていただこうと思います。
本日もお付き合い下さいね。
eスポーツがオリンピック競技になるまでの課題。
記事的にも、知識的にも、現状上げられる課題に対して全てを語ることは不可能です。
ですので、なるべく多く、そして浅く。
様々な課題に対して話して良ければいいなと思っています。
まず1つ、どのゲームが採用されるのかという問題があると思います。
もしかすると、eスポーツについて調べている中でこの記事と出会った方もいらっしゃるかもしれないので、軽く説明をしておくと、一概にeスポーツといっても、そこに含まれるゲームは様々です。
イメージとしては、スポーツと同じ。
球技もあれば、陸上や水泳もあって、仮想空間ですから、その種類は実際のスポーツとくらべものにならない程に存在します。
MOBA、FPS・TPS、格闘ゲームやスマホゲームも。
RTSや音ゲーなどのジャンルも、近年eスポーツとしての注目度が日本で高まっています。
プロゲーマーという職業がありますが、これら全てのジャンルをプロとして活動しているゲーマーは1人もいません。
それぞれに特徴があり、その全てのプロとして活動することは人間では不可能なほどにそれぞれが難しく、そして競技性があります。
これら全てを採用されることは不可能に近いでしょう。
2020年残念ながら延期となってしまった東京オリンピックでは、4競技16種目が新競技として採択されましたが、これをeスポーツに当てはめてみると、「FPS」で4タイトル、「格闘ゲーム」で4タイトル、「RTS」で4タイトル、「MOBA」で4タイトル…ということになると思います。
あくまでも予想でしかありませんが、仮にこの通りになってもスポーツでもオリンピック競技に採用される為に活動している種目はありますし、全てeスポーツ、ということにはならないでしょう。
その他にも、仮に採用されたとしても、「そのゲームをこれからもずっと継続出来るのか」という問題があります。
というのも、eスポーツと相性の良いゲームは「ソーシャルゲーム」とされています。
皆さんもご存じでしょう「パズドラ」や「モンスト」など、スマホゲームは勿論、基本無料プレイのゲームの多くがそれに分類されます。
これらはサービスを続けることで収益を発生させるため、企業側はなるべく長くゲームを提供し続ける努力をします。
そのため、eスポーツタイトルにして、プロを作ることで更なる宣伝効果を生み出し、長期的なサービスの提供を可能にしているゲームもあります。
ならオリンピック競技にすることは、企業にとっても運営側にとっても良いことなのではないか?という疑問も生まれますが…
あれ、た、確かに良いことだな
しかし、その競技を継続させるかの判断は、一企業にあります。
儲けられない競技を続けていくことは、企業にとって出来ることではありません。
そしてオリンピック側がその競技を提供する企業に対して、贔屓していないかという問題が起こる可能性があります。
その他にも、主にコンピューターを使用するため、家庭用ゲーム機で無い限り(スマホゲーム、PC等)その性能にかなりの差が開きます。
プロの陸上選手は当然シューズを履きますが、それぞれブランドや企業の異なるもの、スポンサー企業のものを使っていると思います。
同様に、eスポーツではキーボードやマウスを始めとしたコントローラー、PC、その他の周辺機器など、どこまでを自由にするかという基準が必要になったりします。
PCゲームの世界大会では、多くの場合が使用するPCはどれも同じもので、選手が操作する周辺機器に対しては自分で持ち込むといったケースが多いですが、オリンピックではそれをどうするのかという新たな定義付けも必要となるでしょう。
他にも著作権など、様々な問題がありますが、正直VOLBOXとしてはどれも大した問題では無いと考えています。
他の競技でも多くの問題があるのは一緒でしょう。
しかし、そんな中でも最も重要視していくべきは、「選手」にあると思います。
オリンピック選手として、相応しいeスポーツ選手を輩出できるか。
ゲームの中の世界というのは、非常に自由なものです。
空を飛べるし、特殊能力は当たり前のように使える。
それと同様に、自分という存在を偽ることも出来ます。
性別を変えたり、妖精になってみたり。
そんな夢を叶えることも出来るのですが、それを悪用する人たちだって中にはいます。
例えば、現実では無いから良かれと思って心無い言葉を発したり、ゴースティングやスナイプをしたり、チートを使ったり。
最近では不正行為で逮捕されるというケースも見られるようになってきましたが、未だ許される、許されてしまうという事実もあります。
当然発言に関しては、人間ですから、感情に任せて放たれてしまうものもありますが、チートに関しては正式に取り締まる必要があります。
真剣にそのゲームを上手くなろうと練習している人間の時間を奪ってしまう行為は許されてはいけません。
チート同様に、時間を奪ってしまうゴースティング行為というものも、いつかは取り締まる必要があるでしょう。
こういった問題が起こってしまう理由として、当然犯罪ではないから、という理由もありますが、それ以前にゲームというものが、ゲームをする人間からも「軽視されている」ということが原因となっているのではないでしょうか。
様々な課題があり、未だオリンピック競技としての採用は難しいのではないかと言われているeスポーツですが、やはり一番の問題は、ゲームというものへ対するリスペクトの量であると、VOLBOXは考えます。
チートを過去に使用したプレイヤーがチームの選手として活動出来てしまう現状であったり、アマチュアプレイヤーの発言、ゲームにリスペクトがある人間は、かなり限られているのではないでしょうか。
私たちの話にはなってしまいますが、それらを解決させる方法の1つとして、我々の「応援する」という行為は必要であると考えます。
ゲーマーであることが、如何に素晴らしいことなのか。
そしてゲームを続けていくことがどれほど大変なことなのか。
正当に評価し、それを発信する存在がいなくては、その凄さを人に伝えることは出来ません。
当事者が幾ら頑張っていると言っても、その辛さは人は理解し難いものがあります。
これだけプロゲーマーという職業が一般的になり、メディアへ出演するプロが増えている現状でも、職業として認めていない大人は多くいます。
だから、eスポーツは認められず、同様にゲーマーが自分たちに誇りを持たない。
これはオリンピック競技に採用される以前の問題です。
VOLBOXという存在が出来ることは限られていますが、eスポーツの発展を考えると、必要な存在であると自負しています。
eスポーツがオリンピック競技になるかは、eスポーツが決めることですが、その前に、eスポーツが競技として恥じらいのないものに成長させていく必要は、絶対にあるのです。
eスポーツが、オリンピック競技になる必要性を考える。
eスポーツがオリンピック競技となるメリットとして、ゲーマーの地位の向上があげられると思うのですが、実際はオリンピック競技となる前に、オリンピック競技になる以前に地位の向上を目標とした活動をする必要があります。
プロゲーマーを目指す小中学生は多く、その子供たちが夢を叶えたいと思えるような環境の設備は大人たちが責任を持って作っていくべきです。
その若者たちが目指すべき場所として、オリンピックという環境があるに越したことはありませんが、優先順位としては、地位の向上が先でしょう。
後半部分からVOLBOXの哲学的なものになってしまいました
すみません…
現状を見て、eスポーツがオリンピックの正式科目に採用される未来は容易に想像出来ます。
オリンピックで国民がゲーマーを応援する未来を想像すれば、ゲーム好きの身としては凄く嬉しく思います。
地位の向上、そしていつかのオリンピックを目指して、我々はこれからもゲーマーを応援する活動に精を尽くしたいと考えています。
いつかゲームが本当の意味で認められる社会を目指して、今日も楽しいゲームライフを。
宜しければ、フォローとスキのほどをよろしくお願いいたします。