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「親子」(コント)

こんばんは。たかはしです。

早速ですが以前書いたコントを載せたいと思います。

お父さんと子供のほのぼのしたものを書こうと思っていたのですが、正反対のものができてしまいました。

お暇な方はみていっていただけると幸いです。

よろしくお願いいたします。

◆「親子」◆

●パパ~!早く~!こっちこっち~!
○こらこらそんなに走るんじゃない、危ないだろ~はっはっは(わざとらしく)
●パパ早くってば~!
○そんなに急がなくても今日はパパお休みだから、あいこと一日中遊べるぞ~はっはっは(わざとらしく)
●やった~!わ~い!
○そんなにはしゃぐんじゃないはっはっは、パパはちょっと疲れたなあ、ベンチに座って少し休もう
●もうお休みするの?もうしかたないな~
(ここまで相当胡散くさくやる)

(座る)

●あ!パパ!アリさんがいっぱいいるよ!列になって歩いてる~!すごいね~!ねえパパ、どうしてアリさんはこんなに列になって歩くの?
○このアリさんたちはな~働きアリって言ってな、餌を取って運んだり巣の掃除をしたりしてるんだよ
●(意味ありげに真顔で頬杖つきながら見つめる)・・・ふ~ん、働きアリか~毎日毎日あくせく働いて・・・まるでパパみたいだねぇ!
○…ん?なんかちょっと棘なかった今の?
●あ!見て見て鳥さんだ!ねえ鳥さんはどうしていつもお空を飛んでいるの?
○難しいな~天敵から身を守るためじゃないかな~?
●(意味ありげに真顔で頬杖つきながら見つめる)へ~パパにとっての天敵はママだっていうことなのかな・・・パパってものしりだね~!
○ん?あいこちゃん?さっきからどうした?
●あ!まいちゃんとまいちゃんのママだ!お~い!
○(顔を伏せる、ちょっとおおげさな感じで)
●あれれ?パパ?どうしたの?ご挨拶しなよ!
○いや・・・はっは・・・
●ねえパパ!パパ!
○はっはっは・・・
●パパ!パパってば!
○・・・
●・・・山田太郎さん(冷静、大人っぽい声で)
○何だ急に
●なにか、ご挨拶できない理由が、後ろめたく感じるあるんですね?
○いやどうした
●ご挨拶ができない理由がございますね、違いますか?
○どうしたんだ急に
●(ゆっくり立ち上がって腕を後ろに組む、ゆっくり父の周りを歩く)
○ん?どうした?ん?
●僭越ながら山田さん、いくつか質問をさせていただきます
○どこで覚えたんだそんな言葉
●ここ数日ママは家に帰ってきていませんね
○ああ・・・
●あなたは、ママは友達と旅行に行ったと言いました
○本当だぞ、ママはお友達と旅行n・・・
●嘘をつくんじゃないよ!(ベンチの後ろから父の顔の真横に顔を近づけて目を引ん剝く)
○ひい!
●なぜママが帰ってこないのか、あなたがまいちゃんのママによそよそしい態度を取るのか
○いやあの、あいこ、違うんだ、その
●そして私は見つけてしまいました
○な、何を見つけたというんだ!
●(スマホを掲げる)
○そ、それは俺のスマホじゃないか!いつのまに!
●「昨日はありがとう、また会いたいわ、次はいつ会えるの?」
○な、なんでそれを・・・!
●女王アリのために働き続ける毎日に、自由に空を飛ぶようなこともできない日々に嫌気がさしたということでしょうか
○やめてくれ、もう、やめてくれ・・・!
●観念してください、もう証拠は揃っています、幼稚園児といえどもなめてもらっては困りますよ・・・
○うう・・・ちょっとした出来心だったんだ・・・
●ちょっとした出来心ねえ・・・
○(絶望、泣く)
●私の好きな歌にこんな歌詞があります、これを聞いて元気を出してください
○え?
●何のために生まれて何をして喜ぶわからないまま終わる、ね?
○ね?じゃないそれそこで終わったらだめだろ!わからないまま終わったら悲しいだけだから!・・・許してくれ、もう二度としない・・・絶対にママを裏切ったりしない・・・!
●…今なんとおっしゃいました?
○絶対に!ママを裏切ったりしない・・・!
●・・・だって!ママ!聞こえた?
○え?
●うん、うん、そっかそっか。本当に!?わかった!待ってるね!
○え?
●ママ今日帰って来るって!
○本当か・・・!(泣く)
●よかったね!ほら!パパ!お家に帰ろう!
○・・・うん!帰ろう!どっちが先にお家に帰れるか競争だ~!(走ってはける)

●(1人残る、スマホ耳に当てる、低い声)うん、うん、馬鹿みたいに嬉しそうな顔で家に向かって走っていったよ。うん、うまくいったみたい。本当男って、馬鹿だよねえ(客席に向かってニヒルな笑顔)

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