怪物と失恋
何日かに分けて書いていますので
文章に統一性がないかもしれません。
ご了承ください。
つい数日前、数ヶ月お付き合いした彼と別れた。
彼とはマッチングアプリで知り合い、何度かデートを重ねてから、お互い適齢期ということもあり、結婚を前提にお付き合いをしていた。
はじめは毎週末わずかでも会えていたが、
元々仕事が忙しく土日も働く彼と会える日は次第に2〜3週間に1度週末を過ごす程度になっていた。
会っている時間はとても楽しかった。
毎日連絡は来るけれど、
どこか忙しい彼に気を遣う日々が続いていた。
何人かの友人には彼氏ができたが、
彼が忙しくてあまり会えないんだよね。
と、よく悩みをこぼしていた。
結婚についてはほとんど話すこともできてなかったが、それも今はまだタイミングではなくて、こちらから話せば迫っているようで良くないかななんて考えていた。
いつものLINEでは普通のやりとりだったけれど、常に忙しい彼を心配し、何をしているんだろうか。と頭の片隅で考えていた気がする。
それはそのうち自分をメンヘラという怪物へと変化させた。
久しぶりに会っては
寂しい、もっと一緒にいたいと想いをぶつけ、何度か泣き喚いた。
送ってもらった駅で泣いたのは正直、自分でも引いている。
そんなことをしているうちに、だんだんと自分でも心の距離が空いていることに気づいた。
私の好きと、彼の好きは違う。
でも好きの温度が一緒なんてあり得ないし、
悪い事考えないようにしておこう。
そうやって現実から目を背けていた。
同棲とかしたら会えない悩みも減っていくし、
「今は忙しい彼を支えるいい彼女でいなきゃ!」
この思い込みと、会えないことへのストレスが私をどんどん怪物化させた。
駅で泣いた日に約束した次の会う予定の日、
彼が仕事になり会えなくなった。
きちんと説明をされず、私は憤った。
私のことどう思ってるいるのか?
仕事への価値観の違いなのか?
その辺りが知りたくて、
話し合いが必要だと持ちかけた。
彼も話したいことがある。
落ち着いて話そう。と。
そして、今まで1度も来たことのない我が家で話をすることになったのだ。
〜話し合い当日〜
私「まず、私はこれからもあなたと付き合いたいと思っているけど、それは同じでいいのかな?」
彼「仕事になってしまったことをきちんと伝えなかったのは悪かった。
当たり前みたいになっていてそこは本当にごめんなさい。」
「でも俺はやっぱり結婚がしたくて。
◯◯のことは好きだけど、結婚相手ではない。
だからこのままズルズルと付き合ってても傷つけるだけだし…」
「どちらが悪いとかそういうんじゃないけど、感覚的に合わない部分があるし」
そう振られた。
正直ショックだった。
そこから4時間、なかなか納得できず、
時間の許す限り彼の結婚観を聞いたり、
思い出話をした。
途中、私が泣き出すと、彼も泣いた。
「好きでいてくれてるのはよくわかるから、
応えられないのは申し訳ない。」と。
そんな姿をみた私は
「申し訳ないとか思わなくていいからね。
価値観が違うのは仕方ないし、
その考え方が間違ってるわけでもないから。」
一見とても優しそうに聞こえる言葉をかけた。
よくよく考えればこれは相当相手を傷つける言葉であったことに、後から気づいた。
私は最後までいい彼女・いい人として嫌われないように振る舞ったのだ。
メンヘラを発生させ、
優しくも会えないことへの不満をぶつける。
きっとこれまでも真綿で首を絞められているような気分だっただろう。
「いい彼女でいよう、いい人にでいよう」
その裏側にある気持ちは
「嫌われたくない」
俗に言う、嫌われ不安ってやつだ。
嫌われたくなくて、壊してしまう。
正直自分がそういうものを抱えていることも知っていたし、たまに心理学のYouTubeを見たりして気をつけなきゃとは思っていた。
だからこそ相手のペースもあるから、返事が返ってこなくても追いLINEとかしないようにしようと気をつけていた。
(後にそれを気にしていることがストレスだったと気づく)
でも本当にやるべきことは違っていた。
それに気づいたのは別れたあと。
ひと通り自分が嫌われたくなくていい人でいようって思う節があって、
それ故に相手に合わせて仕事でも彼の前でも行動していたと考えると、
それがきっと自分を苦しめていたし、満たされないという気持ちを生んでいたのかもしれない。
私だって苦手な人はいるし、そもそも全員に嫌われないなんて無理じゃない?
もう相手に嫌われるとかどうでもいいや。って思えた。
私がここまで相手に嫌われたくないって思うのはきっと小中までにイジメられた経験とか、親が忙しくて愛される実感がなかったとかそういう諸々の理由があると思うんだけど、
別にもう大人だし、生きていけるんよね。
暮らす環境も人間関係も選ぶことはできるし、縛られている必要もないし。
そう思えたらとても心が軽くなった。
そして怪物が消えた。
怪物が消えてはじめて、私は怪物になっていたことに気づいた。
奇しくも同名タイトルの映画を一緒にみたのは彼だった。
まったく感想わかり合えなかったけど。
そのときの私の解釈は
「怪物は自分の中にいる」だった。
それは確かだった。
まさか自分がそうなっていたと気づいたときにはビックリしたけど、
当時の私は彼に対して、
「彼氏とはこういう存在だからこうあるべきだ」
という私の理想を押し付けて、
本人のことなど見ていなかったのかもしれない。
最初からそうであったか?と言われるとそんなことはないのだけれど、
会えないうちにそんな想いが強くなり、どこかで彼を縛って、我慢することでいい彼女を演じ、下から支配していたのだと思う。
つまりは自分の満たされない気持ちを彼にぶつけていたのだと思う。
『自分で自分を愛して、満足できるようにしよう』
生きづらい人の心理学を勉強しているとまぁ良く出てくる言葉。
その意味をそこでやっと理解できたのだ。
誰からも好かれるなんて無理だけど、
自分が自分を好きていてあげることはできるし、めちゃくちゃ強い味方になるなって思った。
正直、このことを別れる前に気づけていたら
何か自分の行動が変わったのかな?って思ったりもする。
相手をもっと尊重できて上手く関係性が続いていたかもしれないし、
自分を大切にするからこそ、やっぱり自分は一緒にいる時間が少ないのは無理だと自ら別れていたかもしれない。
でももうその道まで戻ることはできないし、
私は自分のことを大切に愛していく道を選ぶ。
それに嫌われ不安の解消は
友人や職場ではきちんとできたとしても、
関係性が近いと相手ではバウンダリー(境界線)がきちんと引けなくて、また同じことをするかもしれない。
誰とでも対等な関係性を気づきたいから
そこを磨いていく時間がこれから私には必要だね。
振られた瞬間はまったく受け入れられなくてしんどいなぁって思ったけど、
自分の課題とかやるべきこととか見つかったので
それに気づかせてくれたことはすごく感謝しています。
お互い、幸せになりましょう。
大変長い文章になってしまいました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🙇