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宿儺が伏黒恵に執着する理由が判明!?領域展開の進化と真価に迫る!

東京第1結界コロニーにて、レジィと対峙する伏黒恵。追い込まれながらも領域を展開し、反撃の狼煙をあげる。

今回は、本編二度目の発動となった伏黒恵の領域展開の進化から、宿儺が伏黒に執着する理由わけについて考察していく。


領域展開『嵌合暗翳庭かんごうあんえいてい』の進化

陀艮だごん戦で脱出のために発動した領域を除き、本編では二度目の発動となったが、その様相は似ても似つかないものに進化していた。

まずはこの進化について紐解いていく。

初めて領域展開を発動したのは、第58話の八十八橋やそはちばしでの呪霊戦であった。

呪術廻戦/芥見下々 集英社

洞窟のような空間は呪霊の生得領域であることから、伏黒の領域は"影の海"のみであることがわかる。これは伏黒の「不完全!!不細工もいいとことだ!!」という発言からも "完全ではない状態" である。

対して、レジィ戦での領域展開は全く異なるものに進化していた。

呪術廻戦/芥見下々 集英社

とはいえ未だ完全なものではなく、体育館という空間を利用した領域展開とはなったが、荒々しさが消え非常に洗練された印象を受ける。

"影の海"が発生していないことや領域が空間全体に及んでいることなど、変化点は多々挙げられるが、特筆すべきは伏黒の背後にある大きな骨だろう。

形状から察するに、人間で言うところの "腰椎ようつい(椎骨)" だと思われる。そしてその上部からは神経のようなものが領域へと広がっている。


宿儺が狙うは伏黒の領域完成か?

宿儺は初めて伏黒と対峙して以来、常に伏黒を特別視し、時にはその身を挺して助ける場面すらあった。上述した情報も踏まえ、何故ここまで伏黒に執着するのかその理由について考察する。

 1.術式「十種影法術とくさのかげぼうじゅつ」説
 2.領域展開「嵌合暗翳庭かんごうあんえいてい」説

1.術式「十種影法術とくさのかげぼうじゅつ」説

まずは、禪院家相伝の術式「十種影法術」を利用しようとしている説である。

別記事「宿儺は御三家相伝の術式を知らない?」でも考察したが、そもそも宿儺は "御三家の相伝の術式を知らない" と考えられる。

十種影法術の真髄といえば、最強の式神である 八握剣異戒神将 "魔虚羅まこら" だが、渋谷事変の際に魔虚羅と対峙した宿儺は伏黒への執着に見合うほどの興味は示していない。

このことからも、宿儺の目的が "十種影法術" であると結論付けるのは早計と感じる。

2.領域展開「嵌合暗翳庭かんごうあんえいてい」説

そして今回の本題、領域展開「嵌合暗翳庭」を利用しようとしている説である。

 ① 領域展開時の宿儺の反応
 ② 領域内にある"骨"の存在

① 領域展開時の宿儺の反応

度々、伏黒の行動に反応を示してきた宿儺だが、領域展開の会得時は特に大きな反応を見せていた。

呪術廻戦/芥見下々 集英社

このセリフからは「いい調子だ」というようなニュアンスも感じ、伏黒の領域展開に関する成長を期待している印象を受ける。

② 領域内にある"骨"の存在

やはり気になるのが、領域展開時に伏黒の背後に存在する "骨" の存在だろう。

その形状から "腰椎ようつい" と思われると前述したが、その上で宿儺の生得領域にも注目してみる。

呪術廻戦/芥見下々 集英社

骸に鎮座する宿儺の頭上に注目してみると、伏黒の生得領域と同様に印象的な ″骨″ が存在する。こちらは "胸椎きょうつい" のようだが、宿儺と伏黒には "生得領域に骨が存在する" という共通点があった。

- 術式の根幹を成す生得領域 -
人間が生まれながらに持つ、言わば心の中を具現化した"心象風景"とも言うべき空間を「生得領域」という。
呪術廻戦 公式ファンブック  より

公式ファンブックにも「生得領域は術式の根幹を成す」と記載されているため、この二人の術式にも意外な共通点が存在するのかもしれない。

そして、伏黒の領域は未完成。この先の進化過程でさらに骨格を成していく可能性は高い。

領域同士の相殺が可能であればその逆もまた然り、調和や相乗作用も可能性として考えうる。

領域を利用して何を成そうとしているのか、真意は謎のままだが、宿儺は伏黒の "生得領域" に真価を見いだしたのではないだろうか。

領域同士が合わさることで宿儺の思惑が体を成す未来が来るのか、まずは今後の伏黒恵の成長に注目したい。


ー 玉ねぎ火山 ー

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