羂索はもう夏油の中にはいない?"縫い目"と"傷跡"に込められた意味とは・・・
渋谷事変以降、登場のなかった偽夏油こと羂索が久しぶりにその姿を見せた。しかしその様相は以前と少し異なるものだった。
今回は、そんな羂索がすでに夏油の中から出ていっている説について考察する。
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1.額の縫い目は"縛り"である
羂索の額の縫い目は、自身の術式で身体を渡った際に "縛り" として必ず生じるものである。
つまり、乗っ取っている間の被術者の額には消せない縫い目があるということを意味する。
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2.虎杖母の"傷跡"の意味とは
まずは、虎杖母の登場シーンに注目してみたい。
羂索が虎杖悠仁に対して「息子」という言葉を使っていることなどからも、虎杖母の身体を羂索が乗っ取り虎杖悠仁をつくったことは明白である。
そして、その虎杖母の額には "傷跡" がある。ではなぜ消せないはずの "縫い目" でなく "傷跡" なのか。
これは羂索が 虎杖母の身体から他へ移り"縛り"が不要になったため だと考えられ、脳を入れ替える過程で切開した額が治った状態だと思われる。
羂索が虎杖母を乗っ取った目的は "宿儺の器をつくる" こと。前述シーンではすでに悠仁が誕生しており、虎杖母はその役割を終えていることになる。
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死滅回遊編で登場した羂索の額には "縫い目" ではなく "傷跡" がある。
これに上記の仮説を当てはめると、この時点で夏油は "夏油傑としての役割を終え羂索が出ていった状態" だと考えられる。
羂索本人も夏油の身体を乗っ取った理由として「夏油の呪霊操術とこの状況が欲しくてね」と話しており、この目的を達成したと思われる。
後者の "この状況" とは五条悟の封印であるため達成しているが、前者の "呪霊操術で何を成そうとしたのか" については明言されていない。天元のセリフから "呪霊操術により呪霊の組成に近い天元を取り込むこと" が目的だと考えていたが、これはミスリードだったのだろうか。
もしくは、真人の無為転変を取り込み、術式の遠隔発動による泳者の覚醒を促すことが目的だったのか。真意こそ不明だが、その目的は達成したものと考えられる。
ちなみに、切開した額を反転術式で治したのは羂索だと思われ、九十九の「反転術式でも傷は残る」という発言に対しても矛盾はない。
今後、このようなキャラクターが登場するかは定かではないが、縫い目or傷跡 については注目ポイントとなりそうだ。
なお、第160話で登場した羂索はすでに傷跡に変わっているが、話し方や「息子(虎杖悠仁)と仲良くしてくれてありがとう」というセリフからは、羂索その人であることを感じさせる。
ここに「色々な手を打っています」という伏線が関わってくるのかもしれない・・・
そして、いま夏油傑の中には誰が入っているのか。そもそも他人同士の脳を入れ替えることが可能なのか。なぜ羂索本人にだけ傷跡の縛りが必要なのか。
謎多き羂索の術式、その全容がわかる日を楽しみに待ちたい。
ー 玉ねぎ火山 ー
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