祝!ご出産!!!
ボイストレーナーWILLYです。
友人が無事出産しました!
目出度いね
男には出産できないので、
こればっかりは女性の神秘を感じますね。
本当におめでとうございます!
◆
で、その友人から、
メルマガに関するリクエストを頂いたので
今回は「子育てと声」について書きます。
もちろん、子供がいる人は勿論のこと、
そうでない人でも、役に立つ内容です。
私の子供はもう7歳になりますが、
彼が生まれた時のことを思い出すと、
まずは、生まれてすぐに、
練習もなしに、
いきなり声を出して泣くことに
人間て、「声を出す生き物」なんだなあ
と、神秘を感じました。
ちなみに、
生まれつき耳が聞こえない聾唖の人たち、
つまり喋れない人たちも、
生まれた時は「オギャー」と泣くそうです。
◆
そして、だんだんと言葉を獲得して、
会話ができるようになります。
親は、子供に話しかけることはできるけど、
子供は勝手に言葉を獲得していきます。
これも実に不思議。
子は勝手に育つ、という言葉は知っては
いたけど、
それでも親として心配は尽きないんだけど、
本当に勝手に育ちます笑
◆
となると、親として大事なのは、
子供を伸び伸びとさせること。
そのために大らかに見守ること。
昔、子供向けのワークショップの講師を
した時に、すごく対照的だった二組の
親子が忘れられません。
ある親子は、親がしきりに子供に口出しして
ダメ出しを連発します。
当然、子供はどんどんやる気をなくします。
他の参加者もだんだん冷めていきます。
それに対して、違う親子は、親が近くに
いません。
遠くから見守ってるだけでした。
子供は実に伸び伸びとワークショップの
課題に取り組んでいました。
◆
細かいことは指摘せずに、
大らかに見守って、
伸び伸びとさせること。
これは、実は昔から伝統芸能の中で
行われていることです。
例えば、能楽では、
年端もいかない子供が
舞台に立つことがあります。
その時に言われることは、
「細かい節回しはどうでもいいから、
とにかく大きな声を出しなさい」
ということだけだそうです。
◆
世阿弥は、
能楽師としての理想に到達するには、
その年代に応じた、その年代でしか
出来ないことを一生懸命やることが大事
と説いています。
子供の時は、子供の時しか出来ない
素直な声を伸び伸びとださせること。
ここで無理に大人びたことをやらせない。
世阿弥はそれを「時分の花」と呼びます。
私も親として、
子供の「時分の花」を大事にしながら
育てていこうと思います。
◆
またボイトレでも、
声が狭いなあ、という人に対して、
子供のように大きな伸び伸びした声を
イメージして出させた後、
改めて声を出させると、
急激に声が良くなることがよくあります。
◆
能楽には、
このように、現代でも通用する、
いや、現代では忘れがちなっている、
人間の本質がたくさん残されています。
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WILLY拝
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