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パリオリンピック正式種目採用 ブレイクダンスとは

本日は春が近づき新しいことを始めたい方も多いと思いますが、ダンスなど、どうでしょう?

ダンスと言っても様々なジャンルのものがありますが、今はスポーツ競技にもなっておりまして、国内ではDリーグが発足したりしています。

そしてブレイクダンス、ブレイキンという名称で2024年のパリオリンピックの正式種目として採用されました。

今日はこのブレイキング取り上げていきたいと思います。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部を文字に起こしたものです。

スポーツ競技 ブレイキンとは?

さて2021年3月の今日時点では東京オリンピックは7月開催の方向で進んでいるということです。

そしてその東京オリンピックの次の夏のオリンピックと言えば、2024年フランスで開催されるパリ・オリンピックです。そしてその次のオリンピックに向けてのニュースも聞かれるようになってきています。

例えば昨年2020年の12月、このパリオリンピックで採用される新競技の発表があったのをご記憶でしょうか。

昨年2020年12月7日にIOC国際オリンピック委員会より発表がありました。この日開催された理事会にて、2024年に開かれるパリ大会の組織委員会から追加競技として提案されていた4つの競技の実施が正式に承認されたということです。

この日承認された4競技というのが、「サーフィン」、「スケートボード」、「スポーツクライミング」、そして「ブレイキン」です。

最初の3つは東京オリンピックで既に正式競技となっていますが、最後のこの「ブレイキン」気になりませんか?残念ながらパリでは野球、ソフトボール、空手と、日本で人気があり日本選手が強い競技が外れるということとなったのですが、実はこの「ブレイキン」も日本がメダルを狙える競技だということをご存じでしたでしょうか?いやそもそもこの競技についてご存じでしょうか?

そうです。このブレイキン、どちらかというとブレイクダンスと聞けばよりイメージできるのではないでしょうか?

ヒップホップなどの軽快なダンスミュージックに合わせて競技者が交互に演技を披露し、技術や表現力、完成度などを競ういわゆるダンススポーツで、まさに一般的にはブレイクダンスとして知られているんですね。競技としては、選手が1対1で対戦する個人戦とチームを組んで対戦するチーム戦があります。

そしてダンスは、
・立ったままステップを踏む「トップロック」
・かがんで地面に手をつき、素早い足さばきを見せる「フットワーク」
・背中や肩、頭など体のさまざまな部分でアクロバティックなスピン「パワームーブ」
・体の動きを止めてポーズをとる「フリーズ」
という4つの要素からなり、演技終了後にジャッジによる採点が行われ勝敗が決まります。

動画投稿サイト等でどの動画をご覧になられた人もいらっしゃるかもしれませんね。

カルチャーとしてもスポーツとしても、世界的に若い世代に人気があると言われ、世界各地で大会が開かれてきました。特に2018年にブエノスアイレスで開かれたユースオリンピックで正式に採用されたりという流れが在り、2024年のパリオリンピックで追加競技に採用されました。

日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部の石川勝之本部長は「こんなにも早く採用されると思っておらず内心、驚いている部分もあります」と語っています。

日本には、ユースオリンピックで銅メダルを獲得した18歳の半井重幸選手や去年の世界選手権で優勝した21歳の湯浅亜実選手など、男女に世界トップクラスの選手がいて、パリオリンピックでのメダル候補として期待されています。

どうでしょうか?初めてこのブレイキングという競技について耳にしたという方も、日本人選手活躍の期待も含めて少しは興味を持たれたのではと思います。

次のチャプターではもう少し掘り下げてみましょう。

なぜオリンピック競技に採用されたのか?

さて次回のパリオリンピックから公式競技に採用されたブレイキンというこの競技をもう少し見ていきたいと思います。

このスポーツ競技としての「ブレイキン」はダンスのブレイクダンスと言うことになりますので、もともとは音楽・カルチャーだったわわけですね。それがスポーツ競技として確立されているというのがこのブレイキン。

まずはブレイクダンスについて調べてみますと、文化として確立されたのは80年代だということです。そのイメージは強いですね。音楽的な背景とも相まって80年代前半にブレイクダンスが流行っていたという印象はあります。

ブレイクダンスに加えてラップやヒップホップ、グラフィティアート、スプレーで壁に書く落書きアートですね、これらのストリートカルチャーを題材にした映画「ワイルドスタイル」というのが恐らく世界的にこうした文化を世界に広めたきっかけなのではないでしょうか。

その後、何度か流行ったり下火になったりしながら、次第に広く定着し、ストーリートのダンスバトルを経て、次第にスポーツ競技へと発展していきます。

ブレイキンと言う言葉自体は以前も聞いたことがありました。英語では確かにブレイクダンスってあまり聞かない、やっぱりブレイキンって言ってましたね。

ただその言葉は私誤解していたかもです。

私は音楽が好きで、ヒップホップなんかもかなり深く聞いている方なんですが、ブレイクダンスもまぁ自分が踊ると言うことがなくても、映像などで以前から目にしておりました。

自分なりの知識はちょっとイメージに近いかもしれませんけども、ブレイキングと言うのはブレイクダンスのテクニックというか技の1つなのかなぁと思っていました。普通に立ってステップを踏むと言うダンスに加えて、背中や頭などを地面につけてぐるぐるとスピンすると言うこのテクニックそれをブレイキングと呼ぶのだとなんとなく考えていました。前のチャプターで触れましたようにスピンには「パワームーブ」という名称があるようですので私の誤解だったようです。

さて、オリンピックの公式競技に採用されるほどスポーツ競技として確立されていると思っていたこの競技ブレイキングですが、どうやら実際に競技を行う人、競技を作り出していく人などの専門家の意見をお聞きすると、どうやらまだまだ確立されているとは言い難いようです。

前のチャプターでご紹介した日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部の石川勝之本部長は

「ブレイキンはもともと「スポーツ」ではなく「カルチャー」として長年、発展してきたもので、世界中で体制が作られておらず、ユースオリンピックを機に世界中のブレイキンに関わるメンバーと手を取り合い、体制づくりに取り組んできたところだった」

と語っています。

「オリンピックに採用されたとはいえ、まだルールが定まっているわけではありません」とそう語るのは、今年1月に開幕したプロダンスリーグ「D.LEAGUE」を運営する株式会社Dリーグ代表取締役COO神田勘太朗氏です。

Number Webのインタビューに答えていました。ブレイキンは人の目によるジャッジで勝負が決まる、いわゆる採点競技です。オリンピックのルールに限らず、歴史が新しいだけに、どう審査するか成熟しているとは言えない。そして、その課題はD.LEAGUEも抱えていると言います。

更には「ダンサーとしてはここが点数高かったと言っても、一般の観ている人としては納得できなかったりもする。そこをどう解説していくか。圧倒的に足りないのは解説、評論する人です」

これオリンピックの競技になってるにもかかわらず、まだ発展途上といいますか、完全に競技として仕上がっていないと思われているのは本当に興味深いと思いました。

オリンピック競技なのにまだ完成形でないと言うのはどういうことなんでしょうか。ただどうやらそれこそがこのブレイキングと言う競技の魅力につながっているかもしれないなと思いました。

不完全と言う事は、これからまだまだ発展していく競技であると言えると思います。試合を観戦すると言うスポーツ観戦の視点のみならず、競技自体がこれから進化発展していくと言うところを観客として楽しむことができるそんな競技なんだろうと思います。

そもそもあらゆるスポーツには起源があり、そこから発展してきたはずなんですね。

例えば同じくストリートを起源とする競技バスケットボールも、幾度と無くルール改正を繰り返してきた結果今の形にあるわけです。いやそれこそすべてのスポーツ競技において、ルール変更や改正は常に行われてきているものです。

第100回当番組の配信、水曜日パーソナリティーのキリちゃんの担当会でしたが、スポーツのルール改正の歴史について取り上げた回もありました。

というストリートカルチャーから発展し、オリンピック競技になるまで発展してきたブレイキングの魅力について触れてきました。

ではここから我々が学ぶべき点があるのでしょうか。次のチャプター今日のティップスに続きます。

Tips 未完成な環境を楽しむ方法

今日のティップスは、不完全を楽しむ、不完全を楽しむと言うことをお伝えしたいと思います。不完全であると言う事はまだこれから発展できる伸びしろがあると言う状態です。

以前当番組の過去の配信回で、りょーたむの担当回でしたがメジャーリーガーの前田健太投手の独自の調整法と「不完全である勇気」をテーマにお届けしました。投げ込みを行わないマエケンの姿勢を取り上げ、アドラーの心理学とのリンクとして紹介してくれていました。

自分の不完全さを認めて、それ故に挑戦する勇気を持ちましょうというメッセージだったかと思います。

今回は「不完全である自分」という視点を少しづらして、自分のいる環境、これが不完全である状況に対しての姿勢という視点でみていきたいと思います。

今回取り上げました、新しくオリンピックの正式種目に採用されることが決まっているブレイキン。

この競技の関係者の証言からみてきまいしたように「未完成であり発展途上である」と言えます競技としてまだ完成形でじゃないので観戦する立場としてつまらないかというと決してそんなことはありませんよね。

ダンスの技を競い合うこのスポーツ競技、私もDリーグの映像を見る限りでは充分に楽しいと思います。ですが、これが本当にまだ未完成なのであれば、今後の発展そのものを楽しむということも言えるのでは無いでしょうか。


これはまさに我々の日常においても似たような場面がたくさんあるのではと思いました。

そもそも完璧なものってなかなかないですよね。ひとまず形になっておりルールが決められていてそれに従って一旦の完成形となっているものであっても、それが最終的な完成形であるとは限りません。

不完全であると言う事はまだこれから発展できる伸びしろがあると言う状態です。不完全ということで、足りない部分だけについて不満を持つことよりも、その不足部分を伸ばしていくことにワクワクしていくこの視点が持てたらいいなと思いました。

如何でしょうか、アナタの職場環境ひとつとってみても、例えば大企業からスタートアップ系の企業に転職したとしますと、以前の職場にあったようなインフラや制度は充実していないかもしれません。

それに対して不満を持って文句言うだけではなく、自身の経験から改善を提案できるかもしれません。そして自社を発展させる過程においては反対に以前の環境を反面教師として何を避けるべきかというのもわかるかもしれません。

リモートワークは仕事しにくいと考えるのか、リモートワークの良さを最大限に活用するのかなど、視点をどこにもつかで発想は変わってくるのでは無いでしょうか。

不完全・未完成であるこの環境を楽しむ視点というのがあればと思いました。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部を文字に起こしたものです。
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