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【転生】目覚めたら労務からQAチームにジョインしていた件

___目を開けると、そこはVoicyの開発チームだった___
「わ、わたしが開発チームにジョインですか…!?」
経験は人事領域だけ!
わたし、一体どうなっちゃうの〜!?

【第一話 エンジニアは魔法使いじゃなかった】

〜この記事は、Voicy Advent Calendar 2023の記事です〜

こんにちは!VoicyのQAチームでテスターとして働いている、のんちゃんです。
これまで一貫して、労務管理や採用など人事領域に携わってきましたが、今はQAチームにジョインし、テスターとして仕事をしています。

職種や働き方が変わった以上に、考え方や生き方が大きく変わった1年でした。
開発経験0のテスターが、どんな5ヶ月を過ごしてきたか?を棚卸しすべく、振り返ってみました。


経緯(緊急手術×2〜リハビリ病院〜復職)

2023年1月、突然意識を失い緊急搬送されました。
脳にできた動脈瘤が破裂したそうです。
(80代の方に多い病気とのこと。意識が無い間に三十路の仲間入りしていてちょっと笑った。)
一命は取り留めましたが、治療とリハビリのため半年ほど入院生活を送ることになりました。
高次脳機能障害という障害により、話す/書く/理解する/記憶する/感情をコントロールする・・といった機能を失い、長くリハビリ病院に入院をしていました。

高次脳機能障害は、"リハビリを続けたとしても、どのくらい良くなるかがわからない"ため、職場復帰が難しい病気です。にも関わらず、当時の上長にはいろいろな選択肢を提案してもらいました。
またVoicyメンバーから、入院中に応援ボイスメッセージをもらい、心が震えるほどに嬉しく、改めて音声の力を感じました。えんえん泣いた。

退職して治療に専念するという選択肢もありましたが、以下のような理由で、テスターとしてQAチームにジョインする道を選びました。

  • Voicyのメンバーとまた働きたいと思ったから。

  • 改めてVoicyというサービスの魅力を感じたから。

  • キャリアの方向性を変えるきっかけは中々自分では作れないので、良いチャンスかもと考えたから。

  • 困難だけど面白そうな方に進みたいから。

かくして6月後半より復職しました。


7~9月(復職〜3ヶ月)

訪問リハビリを利用しつつ、時短勤務で復職しました。
仕事ではどんなことをしていたか振り返ります。

調べる

いざQAチームに入ったはいいものの、自分が何をするのか当初はあまりわかっていない状況でした。
エンジニアが何をしているのか大枠を理解したい。それができたら、仕事の面白さがわかるようになりそう。
そう考えて、とにかくまずはIT用語に少しでも慣れようと、わからない単語をメモしては調べました。
その結果、IT用語へのアレルギーが減ったことが一番の収穫です。
(「APIって何?」といった初歩的な質問にも、Voicyエンジニアは親鳥のような温かさで優しく説明してくれました・・。)

不具合を報告する。

QAチームにジョインしたことで、これまで私は、品質という目線でサービスを見たことがなかったのだと思い知りました。
テストを始めて最初のうちは、不具合を"見つけてしまった"と考えていましたが、報告の際に「ありがとう」と言われて衝撃を受けたことを覚えています。
自分にできるのは小さなことかもしれないけれど、言って品質が良くなるならと、不具合を報告するようになりました。

その他

  • 仕様を理解する。

  • 定常のリリース業務をする。

  • 組織/チームを理解する。

  • エンジニアの文化を知る。


10~12月

復職して3ヶ月経ち、QAという仕事の面白さと需要性が少しずつわかってきました。

QA、品質管理の役割を理解する。

QAは、ユーザーがVoicyの品質判断する、最後の砦であることを教わりました。
目の前の作業が何に繋がっているか理解できるようになり、テストが作業になってはいけないた心に刻みました。

チームごとの開発の流れを知る。

それぞれの開発チームで、開発手法も、開発の進め方も、リソースも、ステークホルダーも異なります。
そういう状況下で、QAチームは開発チームに合わせて柔軟に動き方を変える必要があると知りました。


学んだこと、難しかったこと

認識の齟齬が起きないようにすること。

作っているのは人だから、どうしても認識のズレが発生してしまう可能性があります。
コミュニケーションコストを減らし、手戻りを無くすために、言葉を正しく使うことが大切なんだと学びました。
また当たり前だけど、生まれた認識のズレをすぐに修正できる関係性を作るのも大事。

エンジニアは魔法使いじゃなかった。

機能をひとつずつ作って、繋ぎ合わせて、全体が正しく動くかを確かめて、その規模を大きくして、、、細やかな作業を重ねて、最終的に仕様通り動くプロダクトを完成させること。
私はエンジニアが魔法使いみたいに見えていました。
「完成してリリースする」までの道のりを知ってから、実際にリリースされたプロダクトを見ると、尊敬の気持ちでいっぱいになります。

まずは粒度を把握せよ。

今、どのくらいの粒度の話をしているの?を把握することが、全体像を理解する近道になるのだと学びました。
今私がやっているこの作業は、どこの何にあたるの?を見失わないようにすることが、品質の維持に繋がりそうだなと思います。

学びをシェアする文化が素敵。

エンジニアの、学びをシェアする文化って素敵じゃないですか?
だよね、いいよね。

質問は難しい。

最初は、聞かないとわからないこと、聞かなくても自分で解決できるもの の区別が難しかったです。
手順が誤っているのかも?と疑って時間をかけたけど、不具合だった、みたいなことも。
適切なタイミングで、過不足ない質問ができるようになりたいです。


2024年の目標

ITパスポート試験を受験する。

5ヶ月テスターとして働くようになって、自分にのITリテラシーの低さが浮き彫りになりました。
ITの基礎知識を体系的に学ぶために、ITパスポート試験に申し込みました。

LTに参加する。

エンジニアと話していて、私も学びをシェアしてみたいと思うようになりました!


まずは、生きて1年を迎えられたことに感謝して、振り返りを締めくくります!
(リハビリを続けた結果、こうして長い文章が書けるようになっていることにびっくりしています。)

次のVoicyアドベントカレンダーもお楽しみに!

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